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使用済みのPCや外付けHDD / SSDがいらなくなったときの適切な廃棄処分方法は?

今やPCのライフサイクルは3年とも言われています。PCの値段が急速に下がっていくのに伴い、メーカー側も3年ぐらいの耐用で設計する場合など少なくないでしょう。家庭用だともう少し長く使うこともあるかもしれませんが、企業だと大体3年で新しい機種に買い換えることが多くなりました。新しいPCに買い換えた場合古いPCを廃棄しなくてはならばいと思いますが、PCの中には重要なデータが入っているHDDやSSDが内蔵されています。そのまま捨ててしまってはそれらが何者かに抜き取られてデータが悪用される可能性もあります。今回は使用済みのPCや外付けHDD、SSDの適切な廃棄方法についてご紹介します。

PCごと適切に廃棄するには?

まずPCを廃棄する前に、新しいPCに必要なデータを全て移行できたかどうか、もう一度確認しましょう。 PCは資源有効利用促進法に基づくリサイクルが義務づけられているため、勝手に不燃ゴミに出すわけにはいきません。PCの裏にPCリサイクルシールが貼られているものはメーカーに連絡をすれば無償で引き取ってくれますが、中のデータの消去に関してはユーザーの責任で行ってほしいと明記されています。

PCリサイクルシールが貼られていないものの廃棄に関しても、ネットを検索するとさまざまな回収業者がヒットします。無料で回収するところも多いですが、データの消去に関してはやはり自分で行った方がよいでしょう。

外付けHDDやSSDを処分したい場合は?

それでは、不要になった外付けHDDやSSDを処分するにはどうすれば良いでしょうか?簡単な方法は自治体の燃えないゴミに出すことですが、最近は自治体が小型家電の回収を行っていることもありますので、まずは居住地の自治体が回収を行っているかを調べてみましょう。また、時間があれば中古PCショップやオークションなどで販売することもできます。

ただ、どの方法を取るにしても、データの消去は自分の責任で行わなければなりません。最近ではHDDやSSDの全てのセクタ(記憶領域)を無意味なデータで全て上書きして完全に消去するソフトもありますので、それらを使うことをおすすめします。心配な場合は専門の業者やPCショップにデータ消去と処分を依頼しましょう。

HDDのデータ消去について

HDDは、中途半端に破壊された状態だとデータを復活させることが可能です。ドリルで穴をあけてプラッタを破壊したとしても、プラッタの残骸を最先端の残留磁気探索装置を用いて解析することにより、わずかな部分でも1bitずつ手作業でデータを復活させていける場合もあります。そもそも、最近のHDDは、ドリルなどを用いても簡単には穴をあけられないほど、プラッタは頑丈なケースに守られています。そういった件を考慮して、大量なデータ・情報を取り扱う企業は、特に細心の注意が必要となるでしょう。

データ消去の企業向け製品で言うと、「HDD破壊機」などがあげられます。1.5〜2トンの圧力をかけ、約10秒ほどでHDD / SSDの物理的完全破壊を実現します。また、個人向けにこれらを店頭で行えるサービスを用意している企業もありますので、調べてみるとよいでしょう。

HDDやSSDを再利用することはできる?

不要になったHDDやSSDが破損していなければ、無理に廃棄する必要はありません。自分で再利用することもできます。外付けHDDやSSDなら、一度フォーマットをしてデータを消去すればまた全ての容量を使用できますし、PCに内蔵してあるものを取り外すことができた場合は、数千円で市販されている外付けHDDケースを使用すればUSBに接続できる外付けHDDに早変わりします。こちらもフォーマットをすれば、再利用できます。

おわりに

使用済みのPCに内蔵されたHDDやSSD、あるいは外付けHDDやSSDのどちらにしてもさまざまなデータが入っているので、むやみに捨てたり譲渡したりすることはおすすめできません。表面的にデータを消去しても、特殊なソフトや技術を使えば復活できてしまう可能性もあるので注意が必要です。必ず自分の責任で完全なデータ消去をするか、難しければ信頼のできる専門業者に依頼するようにしてください。たまに自分でハンマーやドリルなどを使ってHDDやSSDに穴を空けたり破壊しようとしたりする方がいますが、これはとても危険な上、完全なデータ消去につながらないこともあるのでおすすめできません。

1年間に処理するHDDやSSDの数が多い企業の場合は、HDD破壊機のような機器を購入すれば自社で安全に破壊・処理することができます。

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