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長期間のデータ保存はどうすれば良い?おすすめの方法やポイントとは

長期間のデータ保存はどうすれば良い?おすすめの方法やポイントとは

仕事とプライベートのいずれにおいても、多くの人がデータ保存に使用しているHDDやSSD、USBメモリ。日常的に毎日使用していると、時にはトラブルが起きることもあります。たとえばHDDが破損してデータが読み込めなくなることや、誤って上書きして元のデータを消してしまった、ということもあるかもしれません。重要なデータを長期間、安全に保存し続けるためにはどのような方法があるのでしょうか。この記事では、データを長期間保存するための手段やおすすめの保存方法をご紹介します。

HDDやSSDなどは長期のデータ保存に不向き?

多くの人が日常的に活用しているHDDやSSD、USBメモリなどは、実はデータの長期保存には不向きなメディアといわれています。

たとえば、HDDは物理的な振動や衝撃で駆動部が破損し、データを読み込めなくなる可能性があります。大容量のデータを長期保存する場合には、高耐久のHDDドライブや常時稼働するNAS向けに開発された強度の高いHDDドライブなど、用途に適したものを選ぶと良いでしょう。

また、SSDやUSBメモリなどのフラッシュメモリタイプの記録メディアは、長時間使わないで放置した場合にデータが消失する恐れがあります。長期保存を想定してこのようなメディアを活用する際には、他の記録媒体と併用しながらデータ保存を行うことが大切です。

データの長期保存に適した方法

長期保存に向いている記録メディアには、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、一般的に信頼性が高いといわれるデータの保存方法をご紹介します。

M-DISCに保存

通常のDVDやBDに外見は似ていますが、耐久性を高めた光ディスクが「M-DISC」です。熱や光、湿度などによる経年劣化に強く、記録したデータの長期保存に向いています。一度記録したデータには上書き保存ができないため、操作ミスなどでデータが消えてしまう心配もありません。ただし、記録データの読み込みは一般的な光学ドライブでも行えますが、データの書き込み操作にはM-DISC対応のドライブが必要です。

LTOに保存

データ保存に磁気テープ技術を活用した「LTO」も、データの長期保存に向いたメディアです。期待寿命は30年以上といわれ、内部データの改ざんや削除を防止する機能も搭載されているため、長期間のデータ保存も安心して行えます。その信頼性の高さから、映像制作や放送業界などでのデータアーカイブ用途に用いられることも多いメディアです。

オンラインストレージに保存

インターネット上に設置されたサーバーにデータを保存する「オンラインストレージサービス」も、データの長期保存に向いた方法のひとつです。

仮に自宅や会社が災害などに見舞われた場合も、データを保存しているデータセンターが無事であれば、データが完全に失われることはありません。またオンラインストレージの場合、インターネット環境が整ってさえいれば、場所やデバイスを問わずにアクセスできることも大きなメリットです。

長期間データ保存を行うためのポイント

データを失うことなく長期間保存を行うためには、どのような方法でデータ保存を行えば良いのでしょうか。ここでは、長期間データを保存する際におすすめの方法や、気を付けたいポイントについてご紹介します。

データのバックアップをこまめに取る

日頃からデータのバックアップをこまめに取り、万一、データが消えてもすぐ復旧できるようにしておくことが大切です。オンラインストレージや外付けHDDなど、複数の方法を活用してデータのバックアップを取っておくようにしましょう。

複数の箇所にデータをバックアップしておくことで、さまざまなトラブルに対処できるようになります。この方法は、いったん保存した後も日常的に使用する機会の多いデータの保存方法としておすすめです。

アーカイブする

日常的に使用することが少ないデータの場合は、アーカイブを活用する方法もおすすめです。アーカイブとは、データを長期にわたって書き換えることなく安全に保管、活用することを指します。M-DISCや磁気テープなど、データの改変や上書きができない長期保存向きメディアにデータを残しておくと良いでしょう。

ただし、アーカイブは「上書き保存されない」ことを前提とした保存方法なので、利用頻度の低いデータで実行する必要があります。

長期保存に適したHDDを選ぶ

HDDは長期保存に不向きだと前述しましたが、長期保存に対応するHDDも存在します。HDDの利用頻度が高く、連続稼働させる方の場合、そのような長期保存に適したHDDを選ぶようにしましょう。

24時間の常時稼働を想定して開発された高耐久HDDや、NAS用モデルのHDDが特におすすめです。耐久性の高さで知られるWD(ウエスタン・デジタル)社製のHDDや、シーゲート社製のIronWolf を搭載したHDDなど、長期保存に向くといわれるものを選定すると良いでしょう。

おわりに 大切なデータは複数の方法で保存するのがベスト

信頼性が高いといわれるデータ保存の方法を活用しても、データを完全に保護することは難しいです。そのため、バックアップやアーカイブなどを活用し、大事なデータは複数の箇所に保存しておきましょう。さまざまな方法を組み合わせ、データが消失してしまうリスクを少しでも減らすことが、データを長期にわたって保存したい場合には重要です。また、日頃から稼働が多い場合には耐久性に優れたものや長期保存に適したものを選ぶようにしましょう。

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