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パソコンのバックアップの仕方を覚えよう。WindowsとMacごとに手順を解説

パソコンのバックアップの仕方を覚えよう。WindowsとMacごとに手順を解説

普段使用しているパソコンも、何らかの原因で突然壊れてしまうことがあります。パソコンの故障によって、大切なデータが消えたり取り出せなくなったりする事態を回避するためには、データのバックアップを取っておくことが重要です。この記事では、パソコンでのデータバックアップの仕組みやその方法についてご紹介します。代表的なOS別のバックアップ手順もご説明しますので、そちらもご確認ください。

正しいバックアップの定義

バックアップとは、パソコンの内部に保存したデータを外付けHDDやUSBメモリといった外部の機器にコピーしておくことです。パソコンの故障や誤操作、ウイルス感染などによるデータ消失に備えることを目的として行います。

パソコン内部のデータを外部の機器へ単純に移動させるだけでは、正しいバックアップとはいえません。移動では1箇所にしかデータが残らないので、データ移動先の機器が故障したり、紛失してしまったりした場合に、データが消失する恐れがあるからです。1箇所だけではなく、2箇所以上の場所に同じデータを保存しておくことが、正しいバックアップだといえます。

バックアップとシステムイメージの作成の違い

データのバックアップには、2種類の方法があります。1つ目は文書や動画・写真など、必要なデータのみをバックアップする方法、2つ目はOSなども含めたPC内部のデータすべてを丸ごとバックアップする方法です。

データすべてを丸ごとバックアップする方法は「システムイメージの作成」とも呼ばれます。システムイメージを作成しておけば、万一パソコンにトラブルが発生した際も、作成時点の状態に復元することが可能です。しかしこの方法ではシステムイメージを作成した後に更新されたデータは反映されず、もともとパソコンに問題がある場合は問題も含めてシステムイメージが作成されるので注意しましょう。

必要なデータのみのバックアップと、システムイメージの作成を使い分けることで、より効果的にパソコンのバックアップを行うことができます。

パソコンのバックアップの手順

パソコン内部のデータをバックアップするためには、どのような手順で操作を行えば良いのでしょうか。ここではパソコンの代表的な2つのOS、Windows10とMacにおけるバックアップの手順をそれぞれご紹介します。

Windows10の場合

Windows10では、データバックアップを取る手順がいくつかあります。どちらの場合も、バックアップ先となる機器は事前に接続しておきましょう。使用している環境によって、表示される画面は異なる場合があります。

【一部データのバックアップを取る方法】

  1. 画面左下の「スタートボタン」を右クリックして「設定」を選択する
  2. 「更新とセキュリティ」→「バックアップ」の順にクリックする
  3. 「ドライブの追加」をクリックし、バックアップ先のメディアを選択する
  4. 画面右側に「ファイルのバックアップを自動的に実行」と表示されるのでオンにする
  5. すぐにバックアップを行う場合や、バックアップの間隔やフォルダーを設定したい場合は、「その他のオプション」をクリックして設定を行う

【システムイメージを作成する方法】

  1. 画面左下の検索窓に「コントロールパネル」と入力し、コントロールパネル画面を開く
  2. 「システムとセキュリティ」→「バックアップと復元(Windows7)」の順にクリックする
  3. 左側に表示される「システムイメージの作成」をクリックする
  4. バックアップ先を選択したら「次へ」を押し、バックアップしたいデータにチェックを入れ、バックアップを開始する

Macの場合

OSバージョンが 10.5(Leopard)以降のMacには、「Time Machine」という自動バックアップ機能が搭載されています。この機能を使って、パソコンの内部データを丸ごとバックアップできます。

【Time Machine機能を使ったバックアップの方法】

  1. 外付けHDDなどをパソコンに接続する
  2. 画面左上の「Appleメニュー」をクリックする
  3. 「システム環境設定」→「Time Machine」の順に選択する
  4. 「バックアップディスクを選択」で接続したメディアを選択し、「ディスクを使用」をクリックする
  5. 「バックアップディスクを消去しますか?」と表示された場合は、接続したメディア内部にデータが入っていないことを確認してから「消去」を選択する

設定が終了した後は、自動でバックアップが実行されます。

バックアップをする際の注意点

パソコン内部のデータをバックアップする際は、保存データのサイズや数に応じて時間がかかります。そのためバックアップ用のツールにおいては、2回目以降は時間を短縮するために追加・更新されたデータのみバックアップを実行する「差分バックアップ」を用いるのが一般的です。

しかし、前回のバックアップから長く経過していると、2回目以降のバックアップ作業でもそれなりの時間がかかる場合もあります。バックアップは、他の作業をしていない時間を狙って行うと良いでしょう。

OSに標準で付属しているバックアップツールには、バックアップの時間帯を設定できるスケジュール機能が搭載されていることが多いです。寝ている間など、パソコンを使用しない時間帯にスケジュールを設定しておくと、効率的にバックアップを実行できます。

おわりに こまめにバックアップを取ってパソコンのデータを守ろう

データのバックアップを一度は取っていたとしても、パソコンを使い続けるうちに取り扱うデータは増えていきます。重要なデータは毎日バックアップしておく、月に1回はシステムイメージを作成してパソコン全体のデータをコピーするなど、定期的なバックアップの実行が大切です。突然の故障やウイルス感染など、不測の事態に対処できるように、こまめなバックアップでパソコンのデータを失わないよう対策を取っておきましょう。

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