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PS5にM.2 SSDを増設しよう!求められる条件や取り付け方を解説

PS5にM.2 SSDを増設しよう!求められる条件や取り付け方を解説

2021年9月15日に配信された「大型システムソフトウェアアップデート第2弾」以降、PS5はM.2 SSDを使った本体ストレージの増設に対応しています。増設したM.2 SSDにPS5やPS4のゲームをインストールしたり、保存したゲームを直接起動したりすることが可能です。しかし、全てのM.2 SSDがPS5に対応しているわけではありません。増設用のM.2 SSDは、どのようなものを用意すれば良いのでしょうか。この記事では、PS5に搭載できるM.2 SSDの規格や、M.2 SSDを取り付ける手順などをご紹介します。
※この記事は2023/11/21に再編集しました。

M.2 SSDとは?

M.2 SSDの「M.2(エムドットツー)」とは、パソコンの拡張カードにおける接続端子の規格です。M.2 SSDは基板形状となっていて、機器に接続する際はスロットに直接挿し込んで使用します。M.2 SSDの基板サイズにはいくつか種類がありますが、いずれもHDDや従来のSSDに比べてコンパクトなのが特長です。

また、M.2 SSDは接続規格もSATAとPCIe(NVMe)という2種類に分けられます。PS5が対応しているのはNVMe規格です。NVMe規格の特長としては、SATA規格よりも読み出しや書き込みが高速な点が挙げられます。

PS5にM.2 SSDを増設するメリット

PS5は内蔵ストレージの換装(交換)に対応していません。PS5のシステム用である程度の容量を占めるため、大型タイトルをいくつか保存するとすぐに容量が足りなくなってしまいます。

ストレージの拡張はUSB接続の外付けストレージでも行えますが、外付けストレージに保存したPS5のゲームタイトルはそのままでは起動できません。毎回内蔵ストレージにデータを移す必要があるため、すぐに遊ぶことができず不便です。

一方で、増設したM.2 SSDにPS5のゲームタイトルを保存すれば直接起動できます。ゲームやメディアアプリのダウンロード/インストール、移動などに対応している点もメリットです。PS5のゲームタイトルをたくさん楽しみたい場合は、M.2 SSDを増設してストレージ容量を拡張することをおすすめします。

PS5で使えるM.2 SSDの条件

PS5に取り付けられるM.2 SSDは、一般的なパソコンで使われているものより高いスペックが要求されます。PS5に対応するM.2 SSDの具体的な条件は、以下の通りです。

【PS5(初期型モデル)で使えるM.2 SSDの条件】

  1. 接続インターフェース:PCI-Express(PCIe) Gen4x4対応のM.2 NVMe SSD(M-Key)
  2. シーケンシャル読み出し速度:5,500MB/s以上を推奨
  3. 対応容量:250GB〜4TB
  4. 対応するSSDの基板サイズ:2230、2242、2260、2280、22110
  5. 放熱機構を含むサイズ:幅最大25mm、高さ最大11.25mm(基板から上8.0mmまで、基板から下2.45mmまで)、長さ30/40/60/80/110mm

PS5でM.2 SSDを使用する際は、ヒートシンクや熱伝導シートなどの放熱機構が必須です。あらかじめヒートシンクなどを備えたM.2 SSDを用意するか、自身でヒートシンクなどを取り付けておきましょう。

対応容量は250GB以上となっていますが、ゲームタイトルによっては1本で100GB以上の容量を使うこともあります。数本のインストールでストレージがいっぱいになる可能性もあるため、1TB以上のM.2 SSDを用意すると安心です。

また、PS5はメモリをキャッシュとして使うことで処理速度を高める「HMB(Host Memory Buffer)」機能に対応していません。処理速度が落ちる可能性があるため、HMB対応と書かれたM.2 SSDの使用は避けることをおすすめします。ただし、上記は初期型モデルのPS5における仕様です。その他のモデルについては、条件が異なる可能性があります。

M.2 SSDの取り付け方

M.2 SSDをPS5に取り付けるやり方は、手順に沿って行えば決して難しくありません。ここでは、M.2 SSDをPS5に取り付ける方法をご紹介します。

【M.2 SSDの取り付け方(初期型モデルの場合)】

  1. PS5の電源を切り、接続されている電源コードやケーブルを全て外して、本体を柔らかい布などの上に置く
  2. ロゴマークが下になり、電源ボタンが奥側になるように向きを変える
  3. 左手でカバーの左奥の角を、右手で右手前の角を掴む
  4. 右手でカバーを持ち上げながら、左手の親指を使ってカバーをスライドさせて外す
  5. 拡張スロットカバーのねじを外し、カバーを取り外す
  6. スロット部のねじとスペーサーを取り外し、スペーサーを装着するM.2 SSDのサイズに合わせて調整する
  7. スペーサーを設置したら、SSDと端子の切り欠き部分を合わせて斜め上から奥までしっかり挿し込み、SSDを倒してねじで留める
  8. 外した拡張スロットカバーを再度取り付け、本体カバーを元に戻す
  9. ケーブル類を取り付けてPS5を起動し、画面の指示に従ってSSDのフォーマットを行う
  10. 「設定」→「ストレージ」の順に項目を選択し、ゲームのインストール先を拡張ストレージに変更すれば、ゲームが増設したM.2 SSDに保存されるようになる

上記の方法は、初期型モデルの場合です。その他のモデルについては、手順が異なる可能性があります。

【PS5の初期型モデル】
CFI-1000A(CFI-1000B:デジタル・エディション)
CFI-1100A(CFI-1100B:デジタル・エディション)
CFI-1200A(CFI-1200B:デジタル・エディション)

M.2 SSDにゲームを移動させる方法

本体のストレージにインストールしたゲームやアプリを増設したM.2 SSDに移動させる方法も覚えておくと便利です。さまざまなデータを移動させることで、本体ストレージの容量を節約できます。

【ゲームデータやアプリを移動させる方法】

  1. PS5を起動したらゲームホーム画面に移動し、「ゲームライブラリ」を選択する
  2. 移動したいデータを選択して「オプション」ボタンを押し、「ゲームとアプリを移動する」を選択する
  3. M.2 SSDと外付けSSDを両方使っている時は、「M.2 SSDストレージへ移動可能」タブに移動する
  4. データを移したいゲームやアプリにチェックを入れ、「移動」を選択する

M.2 SSDの空き容量を確認したり、データの移動・削除を行ったりしたい時はホーム画面から「設定」「ストレージ」「M.2 SSDストレージ」の順番に選択してください。

外付けSSDを用意しておくのもおすすめ

容量が足りなくなった時は、M.2 SSDを増設するのではなく、USBポートに外付けSSDを接続して容量を増やすことも可能です。外装を取り外したり、ねじを留めたりする必要がなく、簡単に容量を増やせます。

前述のとおり、PS5のゲームを外付けSSDから起動することはできませんが、PS4のゲームに関しては外付けSSDから直接起動できます。PS4で遊んでいたゲームは外付けSSDに、PS5のゲームは内蔵ストレージや増設したM.2 SSDに保存するなど使い分けるのもおすすめです。PS5用の外付けSSDに求められる要件や選び方は以下の記事で解説しているので併せてご確認ください。

おわりに PS5用のM.2 SSDは必要用件に注意して用意しよう

発売直後のPS5は、外付けストレージを使った拡張は行えたものの、PS5のゲームタイトルは外付けストレージから直接起動できず、一度内蔵ストレージに移動させる必要がありました。

現在は、増設したM.2 SSDにPS5のゲームタイトルを保存し、直接起動できるようにアップデートが行われています。数多くのPS5用ゲームタイトルを楽しみたい方は、M.2 SSDを用意してストレージの拡張を行うと良いでしょう。M.2 SSDを利用することにより、快適なゲーム環境を整えることができます。

ただし、性能やサイズ、ヒートシンクの有無など、増設に使えるSSDには厳しい条件があるため注意が必要です。条件を満たしていないM.2 SSDを使用すると、本体破損につながる恐れがあります。事前に必ず、M.2 SSDの仕様や接続方法の再確認を行いましょう。どのSSDがPS5で使えるのか不安な方は、「PS5対応」「PS5動作確認済み」などと記載された商品を選ぶのもおすすめです。

▼SSDの仕様や接続方法などの詳細は、SIEのサポートサイトもご確認ください。▼
SONY PlayStationサポート

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