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M.2 SSDに取り付けたい!ヒートシンクでSSDの性能を最大限生かそう

M.2 SSDに取り付けたい!ヒートシンクでSSDの性能を最大限生かそう

近年はSSDの性能が高くなり、軽量・小型で高速なデータ転送を行えるSSD製品が増えています。SSDは他のパソコンパーツと同様、熱に弱いため、性能を最大限生かすには冷却を行わなければなりません。SSDの発熱が気になる方は、冷却を目的としたSSD用のヒートシンクを取り入れてみてはいかがでしょうか。この記事では、M.2 SSD用のヒートシンクの選び方や、PS5に増設するSSD用のヒートシンクを用意する際の注意点などをご紹介します。

SSDにヒートシンクは必要?

M.2 NVMe規格に対応したSSDは、従来品と比較してデータ処理の性能が飛躍的に向上しています。ただし、データの読み書きが高速で行える分だけ、発熱量も大きいです。

一般的なSSDには、熱による故障を防ぐため、温度が一定以上になると自動的に性能を低下させる「サーマルスロットリング」という機能が搭載されています。SSDを冷却するヒートシンクを搭載しておけば、発熱によるSSDの性能低下を防ぎながら、熱による故障のリスクも下げられます。高性能なM.2 NVMe SSDを最大限活用するために欠かせないパーツといえるでしょう。

一方、転送速度の低い従来の2.5インチ SATA SSDの場合は発熱量も低いので、ヒートシンクを搭載する必要はありません。

SSD用のヒートシンクの選び方

M.2 NVMe規格対応のSSDは、ヒートシンクレスモデル(ヒートシンクを備えないモデル)とヒートシンク付きモデルに分けられます。ヒートシンクを備えていないM.2 SSDを冷却したい場合は、ヒートシンクを自身で取り付ける必要があります。

しかし、ヒートシンクは多くの製品があり、どれを選べば良いのかわかりづらいかもしれません。ここでは、M.2 SSD用のヒートシンクを購入する際に確認したい選び方のポイントをご紹介します。

取り付け可能な空間からサイズを選ぶ

ヒートシンクは、SSDを取り付ける場所に応じて選ぶ必要があります。スペースが限られている場合は、M.2 SSDに直接取り付けて使用する小型ヒートシンクタイプがおすすめです。スペースを取らず取り付け方が簡単で、種類や形状も多いので、自分の機器に合った製品を選ぶことができます。

また、M.2 SSD用ヒートシンクには、PCIe(PCI Express)スロットに接続して使用する変換カードタイプもあります。変換カードタイプはサイズが大きく空きスロットが必要になるなど、使える機器は限られますが、高い冷却性能を備えます。空間に余裕があるのであれば、冷却ファンが搭載されているなど、さらに冷却性能が高い製品を選ぶのも良いでしょう。

SSDへの取り付け方から選ぶ

小型ヒートシンクタイプを選ぶ場合は、取り付け方の違いも確認しておきましょう。装着後に外すことが少ない場合は、熱伝導両面テープや耐熱絶縁テープで取り付ける製品もありますが、しっかりと固定できるネジ留めタイプの製品がおすすめです。

取り付けた後もパーツ交換などで定期的に外す可能性がある場合は、ゴムリングや金属クリップを使って装着する製品が適しています。

また、取り付け方と併せて、表面に溝を設けて表面積を広くしたり、ヒートシンクとSSDの間にシリコンパッドを挟んだりといった、冷却性能を高める仕組みの有無も確認しておくと良いでしょう。

PS5の増設用SSDに使う場合は注意

PS5は、2021年9月15日のソフトウェアアップデートでM.2 SSDによる拡張に対応し、内蔵ストレージの増設が可能になりました。ただし、接続可能なM.2 SSDはヒートシンクや放熱シート(熱伝導シート)といった放熱機構が必須です。あらかじめ放熱機構が備わっているM.2 SSDを用意するか、自身で放熱機構を取り付けなければなりません。

またPS5に取り付けられるSSDは、NVMe M.2 SSDの最新規格であるPCIe Gen 4x4に対応していることも条件となっています。データ転送速度が高速になる分、発熱量も増えるため、ヒートシンクや放熱シートが必須になるわけです。

放熱機構を含むSSDのサイズを高さ最大11.25mm(基板から上8.0mmまで、基板から下2.45mmまで)、幅最大25mmに抑えなければいけない点にも注意が必要です。

従来のヒートシンク製品の多くは、PS5への装着要件を満たしていません。安易に価格が安い製品を購入するとPS5で使えない可能性があるうえに、本体を傷つける恐れもあります。必ず、要件を確認してから購入するようにしましょう。

▼SSDの仕様や接続方法などの詳細は、SIEのサポートサイトもご確認ください。▼
SONY PlayStationサポート

おわりに ヒートシンクを活用してSSDの性能を最大限発揮させよう

NVMe規格対応のM.2 SSDは高性能な分、発熱による性能低下や故障のリスクに注意が必要です。M.2 NVMe SSDの性能を最大限に活用するために、ヒートシンクと放熱シートをセットで用意しておくと良いでしょう。

ヒートシンクと放熱シートで発熱量を抑えれば、サーマルスロットリングによるパフォーマンスの低下や、発熱が原因の故障を予防できます。ただし、ヒートシンクの形状やサイズによっては機器に取り付けられない恐れもあります。特にPS5は、従来のヒートシンクだとサイズの面で取り付けができない可能性が高いです。

PS5拡張に使用する場合には、必要用件を満たしたヒートシンク一体型モデルのM.2 SSDを選ぶことをおすすめいたします。どのような機器に取り付けるのかを踏まえて、慎重に検討してM.2 NVMe SSD用のヒートシンクを選ぶことが大切です。

※「PlayStation®4」「PS4®」「PlayStation®5」「PS5®」は株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントの登録商標または商標です。
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