■ ロジテックダイレクト導入事例 - FTテクノ
(FTテクノについて) FTテクノは、アジア最大級のテストコースを保有している、アイシン精機グループの自動車試験企業です。大手自動車メーカー各社から試験評価を請け負っています。
― FTテクノはロジテックダイレクトをどう活用していますか。 FTテクノは、実車試験用の車載計測端末に取り付ける「外付けハードディスク」を、ロジテックダイレクトから購入しています。 ハードディスクの活用と購入の概要は次のとおりです。
ハードディスクは、基本的には「試験計画が決まり次第、必要な数量を発注する」という形で注文しています。しかしこの試験計画がなかなか決まりません。 一連の自動車試験は、「試験をやる。その結果を見る。そして次の計画を立てる」というようにダイナミックに進行します。時には「緊急追加試験」という形で、多くの試験をすぐに行うことが急遽決まることもあります。 計画がギリギリまで決まらない以上、ハードディスクの注文も「いつもギリギリ」になります。部材を継続購入する場合に一般的な「発注の内示」、つまり「向こう3カ月でハードディスクを○○台ぐらい注文する予定です」という事前予告もできません。 そのようなタイトな納期状況にも関わらず、ロジテックは常にFTテクノの要望に最大限応えてくださり、たいへん助かっております。 現在は、車載試験端末の外付けハードディスクは、ロジテック製品にほぼ統一しています。
以前は、ロジテックだけでなく、各社のハードディスク製品を、試験のたびごとに都度購入していました。 しかし2013年頃から数テラバイト級の大容量ハードディスクを大量に使う必要が出てきました。 そのためハードディスク購買の方針を、「異なるメーカーの異なる製品を都度購入する」ことから、「特定メーカーの特定製品を継続購買する」ことに転換しました。 その「特定メーカー」を定めるべく、ロジテックを含むハードディスクメーカー主要数社の比較検討を開始しました。2014年初頭のことです。
ハードディスクメーカー数社を検討したときの比較条件(求めた要件)は次のとおりです。 要件1. 「法人購入に対応していること」 法人が大量に継続して購買するための窓口、仕組み、サポート体制があることを求めました。 要件2. 「大量・短納期の納入に対応できる供給体制があること」 「自動車メーカー依頼の車載試験での活用」という性質上、「ハードディスク数百台、なるべく早く」という形で注文することありえます。新たに選定するハードディスクメーカーには、そうした大量・短納期の発注に対応できる供給体制があることを求めました。 要件3. 「初期不良その他のトラブルへの迅速な対応体制があること」 製品の初期不良はないに越したことはありませんが、数百台、1000台と購入していく中で、ある程度の数の不良が発生するのはやむをえないといえます。しかし、それら初期不良(およびその他トラブル)があったときでも、FTテクノ側の試験計画が乱されることのないよう、すみやかな製品交換など迅速かつ適切な対応がなされることは、要件として求めました。 要件4. 「国内メーカーであること」 製品の耐久性、品質、サポート体制、トラブル対応の迅速性などを考慮した場合、国内メーカーの方が良いと思われました。 要件5. 「(製品が)過酷な使用条件に耐えられること」 今回調達するハードディスクは過酷な条件下で使うことになります。まず車内に積み込んで「クルマが走りながらの状態」で使うので、いくら固定してあるとはいえ振動は避けられません。また夏場は車内が高温、高湿度となり、さらに粉塵も舞うことになります。今回導入する製品には、「そうした過酷環境でも安定して動作できること」を望みました。試験をしたはいいが、ハードディスクがクラッシュしたせいで、データが保存できなかった…というのでは、試験そのものがムダになりますので、これは非常に重要な要件といえます。 要件6. 「(製品が)技術的な諸仕様を満たしていること」 サイズや接続など、FTテクノ側が定めた技術仕様を満たしていることを求めました。 以上の要件を元に、ハードディスクメーカー各社を比較したところ、ロジテックおよびロジテックのハードディスク製品が、弊社の求める要件を最もよく満たしていたので、ここに発注することを決定しました。
まずハードディスクの耐久性ですが、これまで1000台以上、試験で使い続けていく中で、いわゆる「クラッシュ」が起きたことは一度もありません。これには驚いています。 また初期不良についても、当初見込んでいた初期不良発生率と比べ、実績値は10分の1程度であり、きわめて良好な数字です。 そして供給体制ですが、タイトなスケジュールの中で頻繁に無理を頼んでいるにも関わらず、常に最善の対応をしていただいております。今までハードディスクの納入遅れが原因で、試験スケジュールに影響が及んだことは一度もありません。 ロジテックを選んで本当に良かったと思います。
「ハードディスクの製品としての耐久性」や、「大量短納期注文への対応体制のありなし」などは、究極のところは、実際に発注し、実際のテストで製品を使ってみないことにはわかりません。弊社としても、最初ロジテックに依頼したときは、「おそらく大丈夫だろう」という半ば見切り発車の感覚でロジテックに依頼しました。 しかし結果としては大成功だったといえます。ロジテックは信頼して良いと思います。
― ロジテックへの今後の期待をお聞かせください。 FTテクノは、今後とも高品質の実車試験を通じて、日本の自動車産業に貢献していきたいと考えております。ロジテックには、その取り組みを、優れた製品と供給体制とを通じて後方支援していただくことを希望します。今後ともよろしくお願いします。
※ FTテクノのホームページ ※ 取材日時 2015年8月 ※ 取材制作:カスタマワイズ |