Windows10がDVDドライブを認識しないのはなぜ?対処方法を徹底解説
DVDやブルーレイドライブ、CDといった光学ディスクのデータ読み書きをするためには、光学ドライブが必要です。しかし、OSをアップデートしたりソフトウェアをインストールしたりした後に、突然ドライブを認識しなくなってしまうことがあります。その際は、どのように対処すれば良いのでしょうか。今回は、主にWindows10のパソコンを例に挙げ、「内蔵のDVDドライブを認識しない場合」や「外付けのDVDドライブを認識しない場合」、「DVDドライブが光学ディスクを認識しない場合」の3つの問題について対処法をご紹介します。
※この記事は2022/10/6に再編集しました。
目次
Windows10がDVDドライブを認識しない場合の対処法
Windows10のパソコンがDVDドライブを認識しなくなった際は、どう対処すべきなのでしょうか。その手順をご紹介します。
BIOSやUEFIでDVDドライブが表示されているか確認する
まず、BIOSやUEFIを起動してDVDドライブがパソコンに認識されているか確かめましょう。BIOSまたはUEFIを起動する方法はパソコンによって異なるため、取扱説明書やメーカーのホームページなどでの確認が必要です。
もしBIOSやUEFIの画面でDVDドライブが認識されていなければ、ドライブの接続に問題がある可能性もあります。デスクトップパソコンを使用していて、内部の配線を確認できる場合は、ドライブケーブルが正しく接続されているかどうかを確認すると良いでしょう。逆に、BIOSやUEFIの画面でDVDドライブが表示されている場合は、ドライブのソフトウェア側に問題があると考えられます。
DVDドライブのドライバーを更新または再インストールする
パソコンがDVDドライブを認識しない場合は、DVDドライブのドライバー(動作ソフト)を更新または再インストールすると直る場合も多いです。ドライバー更新の手順は、まずスタートボタンの右クリックメニューから「デバイスマネージャー」を開き「DVD/CD-ROM ドライブ」をダブルクリックします。すると、パソコンに接続しているDVDドライブが表示されるので、認識されていないドライブがあるならそれを右クリックして、「ドライバーの更新」→「ドライバーを自動的に検索」を選択してください。更新できるドライバーが見つかった場合は、画面の指示に従い更新を行います。
更新できるドライバーが見つからなかった場合は、ドライブの右クリックメニューから「デバイスのアンインストール」をクリックして、パソコンを再起動しましょう。DVDドライブが接続されていれば、パソコンを再起動した後にドライバーが自動的に再インストールされます。
また、デバイスマネージャーでドライバーが見つからないという場合は、トラブルシューティングの実行や、メーカーサイトからのドライバーのインストール、Windows Updateの実行を試してみてください。
破損したレジストリを修正する
何らかの原因でレジストリが書き換わってしまい、ドライブが認識されないケースも考えられます。そのような場合は、レジストリを修復することで直る可能性があります。若干高度に感じるかもしれませんが、以下の手順通りに行えば修復可能です。
【レジストリの修復方法】
- 「Windows」と「R」キーを同時押しして、「ファイル名を指定して実行」を表示する
- 入力欄に「regedit」と打ち込んでから「OK」ボタンをクリックし、「レジストリエディター」が開いたら「コンピューター」を選択する
- 項目がツリーのように表示されるので「HKEY_LOCAL_MACHINE」→「SYSTEM」「CurrentControlSet」→「Control」→「Class」→「{4d36e965-e325-11ce-bfc1-08002be10318}」の順に展開する
- 最後に選択した項目の下の層に「UpperFilters」や 「LowerFilters」が見つかったら削除する
レジストリの修復は、操作を間違えるとパソコンに問題が発生する可能性があります。実行する際は注意が必要です。
パソコンを初期化する
前述の方法を試してもDVDドライブが認識されない場合は、パソコンを初期化する必要があります。パソコンを初期化すると、ハードディスクなどに保存したデータはすべて消えてしまうので、作業環境やデータのバックアップを取ってから初期化を実行しましょう。パソコンが起動している状態から初期化する方法は、以下の通りです。
【パソコンを初期化する手順】
- スタートボタンをクリックして「設定(歯車マーク)」を選択する
- 「更新とセキュリティ」→「回復」の順に選択する
- 「このPCを初期状態に戻す」欄にある「開始する」をクリックする
- 「個人用ファイルを保持する」か「すべて削除する」のいずれかを選択する
- 「すべて削除する」を選択してかつ、複数のドライブがある場合は、「Windowsがインストールされているドライブのみ」を削除するか「すべてのドライブ」を削除するかを選択する
- 「ファイルの削除のみ行う」か「ファイルを削除してドライブのクリーニングを実行する」を選択し、「次へ」をクリックする
- 「このPCをリセットする準備ができました」と表示されるので、「リセット」をクリックする
もしパソコンを初期化してもDVDドライブが認識されないのであれば、DVDドライブそのものが故障している可能性があるため、専門業者による修理、またはDVDドライブの交換が必要です。
外付けのDVDドライブを認識しない場合の対処法
小型のノートパソコンやタブレットパソコン、Apple社のMacなど、近年は光学ドライブを搭載していない機種も増えています。外付けのドライブを活用しているという方も多くいらっしゃるでしょう。外付けDVDドライブが認識されない場合は、以下の対処法を試してみてください。
ドライバーを再インストールする
外付けDVDドライブが認識されない場合も、内蔵ドライブと同様にドライバーの再インストールを行いましょう。「デバイスマネージャー」を開いて該当するデバイスのアンインストールをしたらパソコンを再起動し、外付けドライブを接続し直すと、ドライバーが自動的に再インストールされます。
USBケーブルの接続を見直す
外付けドライブの場合は、USBケーブルやUSBポートの問題で認識されないこともあります。挿し直しや別のUSBポートへの挿し替えを行い、問題が解決するか試してみましょう。また、USBハブや製品付属の専用ケーブル以外のケーブルを使用して外付けドライブを接続している場合は、給電不足が原因となっている可能性もあります。ハブを取り外して直接パソコンのポートに接続したり、DVDドライブに付属していたケーブルで接続したりするのも有効です。DVDドライブに電力供給用のACアダプターがある場合は、別途用意しておくこともおすすめします。
他の外付け機器を取り外す
パソコンに接続している他の外付け機器が、光学ドライブの動作に影響を及ぼしている可能性もあります。一度光学ドライブ以外の周辺機器をすべて取り外して、正常に認識されるか確かめてみましょう。また、ウイルス対策ソフトなどの常駐ソフトが影響している場合もあるため、常駐ソフトを無効にした状態で、外付けドライブが認識されるか試してみるのもおすすめです。
Macで光学ドライブが認識されているか確かめる方法
MacOSのパソコンは、外付けドライブを接続しただけでは、デスクトップ上にアイコンが表示されないことがあります。ドライブが認識されているか、確かめる方法を覚えておくと便利です。
【Macでドライブが認識されているか確かめる方法】
- 外付けドライブを接続した後、読み込みたい光学ディスクを挿入する
- ディスクアイコンが出ない場合は、画面上端のメニューバーにある「Finder」の「環境設定」を開き、「一般」タブにある「CD、DVD、およびiPod」をチェックする
- メニューバーにある「移動」→「ユーティリティ」の順に選択する
- 開いた画面で「ディスクユーティリティ」をダブルクリックし、画面にドライブ名が表示されているか確認する
DVDドライブが光学ディスクを認識しない場合の対処法
パソコンがDVDドライブを認識していても、DVDなどの光学ディスクを入れたときにディスクが認識されないことも考えられます。ここでは、DVDドライブが光学ディスクを認識しなくなった場合の対処法についてご紹介します。
ディスクの傷や対応製品かどうかを確認する
光学ディスクに傷が付いていないか、DVDドライブがその光学ディスクに対応しているかなどを、最初に確認することが大切です。複数の光学ディスクを順にDVDドライブに入れてみることで、DVDドライブが正常に作動しているかどうかを確認できます。
パソコンの設定を確認する
パソコンは、光学ディスクをドライブに入れるだけで再生が始まる「自動再生」の設定になっている場合が多いです。もし光学ディスクの認識がうまくいかない場合は、再生の設定を「毎回動作を確認する」に変更することで解決できるかもしれません。
また、再生に使用しているプレーヤーソフトに問題が起きていることも考えられます。その場合にはプレーヤーソフトを別のものに変更したり、プレーヤーソフトを再インストールしたりするのも手です。
ドライバーを更新する
Windows10のパソコンでは、DVDドライブのドライバーが原因で光学ディスクを認識しないことも多いといわれています。前述の方法で、ドライバーを更新したり再インストールしたりしてみてください。