グラフィックボードの性能を確認しよう!パソコン別の確認方法を解説
パソコンで最新の3Dゲームや高画質な4K映像、VRなどを楽しみたい場合、ゲームソフトやBlu-rayなどの映像ソフト、VRゴーグルなどの用意に加えて、パソコンのスペックが足りているかの確認も必要です。パソコンの映像周りのスペックに関しては、グラフィックボードと呼ばれるパーツの性能を確認することがポイントです。この記事ではグラフィックボードの概要や、パソコンに備わっているグラフィックボードの性能を確認する方法などをご紹介します。
目次
グラフィックボードとは?
グラフィックボード(グラボ)とは、パソコンが出力する映像データをより滑らかに表示するためのパーツです。3Dゲームや4K映像の出力、CADなどの製図ソフトなどを使用する際に必要となります。メーカーによってはビデオカードやグラフィックカードと記載される場合もあります。
ただし、パソコンの基板であるマザーボードやCPUの内部にグラフィック機能が備わっていて、グラフィックボード単体を搭載していないパソコンもあります。これはオンボードグラフィックなどと呼ばれ、代表例として「Intel HD Graphics」が挙げられます。オンボードグラフィックの性能はグラフィックボードより低いですが、書類作成やネット閲覧など、一般的な使い方であれば問題ない場合がほとんどです。
グラフィックボードの種類
グラフィックボードには、3D映像データなどの処理を行う「GPU」というパーツが搭載されています。搭載されるGPUの種類によって、グラフィックボードはNVIDIA社の「GeForce」シリーズとAMD社の「Radeon」シリーズの2つに分けられます。
NVIDIA社のGeForceシリーズは広く普及しているグラフィックボードで、ゲームではGeForceシリーズを基準に開発するケースが一般的です。一方でAMDのRadeonシリーズは、動画や映像ソフトなどの再生能力に優れるという特長を持っていましたが、近年はGeForceとの差が縮まってきています。
パソコンに搭載されたグラフィックボードの確認方法
現在使用中のパソコンに搭載されたグラフィックボードは、どのような手順で確認できるのでしょうか。MacとWindows10それぞれの場合で、グラフィックボードを確認する方法をご紹介します。
Macの場合
Macでグラフィックボードを確認する場合は、以下のような手順になります。
【グラフィックボードの確認方法(Macの場合)】
- 画面左上の「Apple」メニューをクリックし、「このMacについて」を選択する
- 「グラフィックス」欄に使用中のグラフィックボードが表示される
Windows10の場合(DirectX診断ツールを使用する場合)
Windows10でグラフィックボードを確認する方法は複数ありますが、最初にDirectX診断ツールを使用する手順をご紹介します。
【DirectX診断ツールを使用する場合】
- 画面左下の「スタート」ボタンを右クリックして「検索」または「ファイル名を指定して実行」を開き、「dxdiag」と入力する
- 「ドライバーがデジタル署名されているかどうかを確認しますか?」と表示された場合は「はい」をクリックする
- 表示された診断ツールから「ディスプレイ」タブをクリックすると、グラフィックボードの情報が確認できる
Windows10の場合(ディスプレイ設定を使用する場合)
Windows10では、ディスプレイ設定からもグラフィックボードを確認できます。
【ディスプレイの設定を使用する場合】
- デスクトップ上の何もない場所を右クリックする
- 表示されたメニューから、「ディスプレイ設定」を選択する
- 「ディスプレイの詳細設定」→「アダプターのプロパティを表示します」の順にクリックする
- 表示される「アダプター情報」欄の「チップの種類」や「アダプター文字列」から、グラフィックボードの名称などを確認できる
DirectX診断ツールの見方
ご紹介した手順のうち、DirectX診断ツールを活用してグラフィックボードを確認した場合の各項目は、以下のような意味を持っています。
- 「名前」:グラフィックボードの製品名
- 「製造元」:製造したメーカー名
- 「チップの種類」:グラフィックボードの頭脳に当たるGPUの種類
- 「メモリ合計」:グラフィックボード用のメモリの容量
グラフィックボード用のメモリは、パソコンに搭載されるメインメモリとは別の専用メモリです。メモリ容量が大きくなるほど、グラフィックボードの処理速度も速くなります。
ただしグラフィックボード用メモリは、メインメモリと異なり増設して容量を増やすことができません。グラフィックボード用のメモリ容量を増やしたい場合は、グラフィックボード自体をメモリ容量の大きなものと交換する必要があります。