MacBook対応の外付けHDDがあると便利!選び方やフォーマットのやり方をチェックしよう
パソコンを長く使い続けると、保存するデータが増えていき、内蔵ストレージの空き容量は減っていきます。特に、近年のMacBookは内蔵ストレージを換装(交換)できないため、空き容量が不足しがちです。空き容量が足りなくなった時は、外付けHDDを用意して保存できるデータを増やすのがおすすめです。ここでは、Macパソコン用の外付けHDDの選び方やフォーマットの方法、トラブルが起きた時の対処法などをご紹介します。
目次
大容量のデータは外付けHDDに保存しよう
MacBookは、内蔵ストレージの換装ができないため、使い続けるうちに空き容量が不足する可能性があります。
iCloudのようなクラウドストレージには機器を持ち歩く必要がない、複数のデバイスからアクセスできるといったメリットがあるものの、無料で使用できる容量は多くありません。有料版なら保存できる容量を増やせますが、定期的に料金を支払うことになるので、使用する期間によってはコストがかさみます。インターネット環境がない場所では使えない点や、サイバー攻撃を受けるリスクがある点にも注意が必要です。
一方で、外付けHDDは購入するコストこそかかるものの、たくさんのデータを保存できます。オフラインで使うことができ、クラウドに比べるとデータの処理速度が速い点もメリットです。複数のデバイスで閲覧したいデータはクラウドストレージに、大容量のデータは外付けHDDに保存するなど、複数のストレージを使い分けてみてはいかがでしょうか。
Mac対応の外付けHDDの選び方
外付けHDDがあると、すぐに使う予定がないデータを移動して内蔵ストレージの空き容量を確保したり、データをバックアップしたりできて便利です。ただし、全ての外付けHDDがMacに対応しているわけではありません。MacBook Pro/Airなどに接続する外付けHDDを探している方は、以下の点を確認しておきましょう。
MacBookのUSBポートの形状
Mac用の外付けHDDを用意する時は、パソコンのUSBポートの形状と外付けHDDに付属しているケーブルの端子形状を確認しておきましょう。Macでは、2014年以前のMacBookではUSB-Aを、2016年以降のMacBook Proまたは2018年以降のMacBook AirではUSB-Type-C(TM)を採用しています。使用しているMacBookのUSBポートの形状に合った外付けHDDを用意することが大切です。
ケーブルの端子形状とUSBポートの形状が合わない時は、変換ケーブルやドッキングステーションを利用することで接続できます。ただし、MacBookは給電端子と拡張端子がUSB-Type-C(TM)の1つにまとめられています。ドッキングステーションを用意する時は、USBポートを経由して電力供給を行える「USB PD」に対応しているか確認が必要です。ドッキングステーションについては、以下の記事で詳しくご紹介しているので、そちらもご確認ください。
データの転送速度
データの転送速度もポイントです。転送速度が速いほど、容量の大きなデータの移行やバックアップなどの作業が短時間で終わります。データの最大転送速度は、USBのバージョンから確認可能です。USB 2.0で480Mbps、USB 5Gbps(USB 3.2 Gen1、USB 3.0)で5Gbps、USB 10Gbps(USB 3.2 Gen2、USB 3.1)で10Gbpsと、新しいバージョンほど転送速度も速くなります。
また、MacBookのUSBポートはThunderbolt 3/4という規格に対応しています。Thunderbolt 3/4規格は転送速度が40Gbpsと、従来のUSB規格以上に高速です。似たシーンで使われるためわかりにくいですが、Thunderbolt 3/4はデータ転送などの規格、USB-Type-C(TM)は端子形状の規格です。Thunderbolt 3/4は必ずUSB-Type-C(TM)のコネクタ形状を採用していますが、USB-Type-C(TM)コネクタのケーブルが必ずThunderbolt 3/4対応とは限りません。ケーブルを選ぶ時は注意が必要です。
ストレージの容量
ストレージの容量も、選び方の大切なポイントです。容量が大きいほどたくさんのデータを保存できますが、外付けHDDの価格は高くなります。使い方に適した容量の外付けHDDを選ぶことが大切です。
例えば、高画質な写真や動画、デジカメのRAWデータ、ツールソフトで作成したフォトショップやイラストレーターなどのような大容量のデータを保存する時は、大容量の外付けHDDを用意しておくと便利です。動画や音楽を作成したり、写真を編集したりといったクリエイティブな用途で使う時も、大容量かつ安定した外付けストレージが欠かせません。一方で、WordやExcelなどのファイルを保存する用途であれば、500GBや1TB程度の外付けHDDでも十分に対応できるでしょう。
耐久性も重要なポイント
外付けHDDは、大きさの違いからポータブルタイプと据え置きタイプに分けることができます。ポータブルタイプの外付けHDDは、コンパクトなサイズで持ち運びしやすいのが特長です。外部電源不要で動作するバスパワータイプなら、MacBookに接続するだけで使用できます。
据え置きタイプは、容量が大きい商品が多い点がメリットです。持ち運ぶ機会が少なく、場所を固定して使いたい場合は、据え置きタイプの外付けHDDを用意するのも良いでしょう。
ストレージの容量
HDDは、内部でディスクが物理的に回転することでデータを記録しています。構造上衝撃に弱く、駆動中に落としたり、揺らしたりして衝撃を加えると故障する恐れがあります。データが消えた、HDDを認識しないなどのトラブルを防ぐために、耐衝撃設計で衝撃に強い外付けHDDを用意すると安心です。
使う前にはフォーマットを行おう
外付けHDDをMacBookで使用する時は、フォーマットを確認しておきましょう。MacBookは、APFSとMac OS拡張(HFS+)、exFATおよびFAT形式に対応しています。APFSはmacOS 10.13以降、HFS+はmacOS 10.12以前のMacBookのみ対応です。
Windows専用のNTFSという形式にフォーマットされていると、MacBookではデータの編集・書き込みを行えません。使用する前に形式を変更しておきましょう。
【フォーマットのやり方】
- Macに使いたい外付けHDDを接続する
- 「Finder」のメニューから「移動」⇒「ユーティリティ」の順に選択し「ディスクユーティリティ」をダブルクリックする
- サイドバーに表示されている外付けHDDを選び「消去」をクリックする
- 「名前」「フォーマット」「方式」を設定して「消去」をクリックすると、フォーマットが開始される
名前の設定は任意で、特に変更する必要はありません。macOS 10.13以降のパソコンを使っている場合、フォーマットはAPFSまたはexFATを選択します。MacBookでしか使わないならAPFSを、Windowsパソコンとも接続したい時はexFATを選択するのがおすすめです。方式の項目は、GUIDパーティションマップを選択してください。
また、フォーマットを行うと保存していたデータは全て消去されます。大切なデータを保存している場合は、事前にデータを移動させておく必要があります。
外付けHDDが認識されない時はどうする?
フォーマットまで済ませても、外付けHDDが認識されない可能性があります。ケーブルの接触不良、外付けHDDの電源がオフになっている、マウントされていないことなどが主な原因です。
外付けHDDが認識されない時は、ケーブルがしっかり接続されているか、電源が入っているかを最初に確認してみてください。MacBook本体を再起動したり、フォーマットし直してみたりするのも有効です。接続や電源回りを見直しても認識されない、使うことができないという時は、専門業者に依頼することをおすすめします。
MacBook対応! ロジテックの外付けHDD
ロジテックでは、MacBookにも対応した大容量かつ耐衝撃性に優れた外付けHDDを取り扱っています。空き容量の不足に悩んでいる方は、ぜひご活用ください。
HDD 6TB USB3.1(Gen1) / USB3.0 国産 TV録画 省エネ静音 外付け ハードディスク
Macだけでなく、テレビやゲーム機でも使用できる外付けHDDです。放熱を考慮した空冷構造によって、ファンレス設計を実現しています。防振ラバーを採用した独自の構造で、倒れた時などの衝撃を吸収するとともに、ドライブの回転音も抑制しており、静音性に優れているのが特長です。
外付け HDD LHD-ENA040U3WR WD Red plus 搭載ハードディスク 4TB
24時間動かし続けるNAS用に開発された「WD Red(CMR)/WD Red Plus」を採用した外付けHDDです。安定性や耐久性に優れており、HDDを連続稼働させたい方や、利用頻度が高い方に適しています。
おわりに たくさんのデータは外付けHDDに保存しておこう
近年発売されているMacBook Pro/Airは、自分でストレージを換装することができません。高画質な写真や4K/8K動画、iPhone 15シリーズのProResビデオで撮影した映像データ、ツールソフトで作成したフォトショップやイラストレーターなどのデータ、高音質な音源データなど、大容量のデータを取り扱う機会が多い方は、すぐに容量がいっぱいになってしまうことも考えられます。
クラウドストレージなどにデータを保存することもできますが、利用を続けるとランニングコストがかさんでしまう点に注意が必要です。たくさんのデータをMacBookに保存している方は、外付けHDDを用意してみてはいかがでしょうか。