M.2 SSD用ケースで内蔵SSDを再利用しよう!高速なデータ転送を行えるケースの選び方

手元に余っている内蔵SSDを外付けSSDのように使えたり、複数の内蔵SSDを用途別に使い分けたりできるのが、SSDケースの魅力です。超高速転送や内蔵SSDと同じように動作する機能を備えたケースもあり、幅広い用途で活用できます。ただし、SSDケースの種類によっては、M.2 SSDのデータ転送速度を活かせないため注意が必要です。ここでは、M.2 SSD用のSSDケースの選び方をご紹介します。
目次
M.2 SSDの特徴は?
M.2は、パソコンの拡張カードにおける接続端子の規格のひとつです。M.2を接続端子に採用したSSDをM.2 SSDと呼びます。接続端子の形状にはいくつか種類があり、M.2 SSDではM-KeyやB-Key、B&M-Keyが主に使われています。
M.2 SSDで採用されている接続規格は、SATAとPCIeの2種類です。このうち、PCIe接続で通信プロトコルにNVMeを採用しているM.2 SSDは、2.5インチSSDよりもはるかに高速なデータ転送を行うことができます。
勘違いされがちですが、SATAを採用しているM.2 SSDは、2.5インチSSDとデータ転送速度は変わりません。M.2 SSDならどれでもデータ転送が超高速であるわけではないと覚えておきましょう。
M.2 SSD用SSDケースの選び方のポイント
手元に余っているM.2 SSDを再利用したい、複数の内蔵SSDを用途別に使い分けたいという時はM.2 SSDをSSDケースに取り付けて、外付けSSDとして使用すると便利です。M.2 SSD用のSSDケースを購入する際は、次の点を確認しておきましょう。
USB 40Gbps対応だとデータ転送が高速に
PCIe接続に対応しているM.2 SSDは、3,000MB/sを超える超高速なデータ転送を行える製品も増えてきています。ただし、M.2 SSDの規格に対応しているケースやケーブルでないと性能が十分に発揮されません。
データ転送速度を重視してPCIe接続のM.2 SSDを用意した方は、USB 40Gbps(USB4)/Thunderbolt4対応のSSDケースを購入するのがおすすめです。
M.2 SSDの形状にも注意
前述のとおり、M.2 SSDと一口にいってもPCIe接続のものとSATA接続のものに大きく分けられます。接続の種類によって、M-KeyやB-Key、B&M-Keyなど、接続端子の形状も異なる点に注意が必要です。接続端子の形状によっては、SSDケースに取り付けることができません。購入前に、SSDケースが対応している接続端子の形状を確認しておきましょう。
また、M.2 SSDは本体の長さにも種類があるため、ケースが対応している長さも確かめておく必要があります。
発熱対策は必ず行おう!
PCIe接続を採用したM.2 SSDは高性能な分、発熱も大きくなりがちです。温度が上がると、熱暴走を防ぐために自動的に性能を落として温度を下げる機能(サーマルスロットリング)が働き、データ転送速度が落ちてしまうSSDもあります。
パフォーマンスを安定させるためには、熱対策がしっかりなされているSSDケースを用意しましょう。ヒートシンクを取り付けたり、商品マニュアルに記載された正しい装着方法で使ったりしないと、性能が落ちるだけでなく、SSDの故障につながる恐れもあるため注意が必要です。
おすすめのロジテック製M.2 用SSDケース
ロジテックでは、M.2 SSDに対応したSSDケースを取り扱っています。ロジテックのおすすめ製品をご紹介するので、SSDケースの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
USB 4 M.2 NVMe ポータブル 外付け SSD ケース
USB4(Gen3x2)PCIeトンネリングに対応した、PCIe接続のM.2 SSD用のSSDケースです。 デバイスのUSB 40Gbps、Thunderbolt4/3ポートに接続すれば、内蔵SSDと同じ扱いのNVMeデバイスとして認識されます。MacやiPad Proなどでも、データの高速転送が可能です。
ただし、最大40Gbps(理論値)の速度で動作するには、USB4(デュアルレーン40Gbps)に対応するデバイスと、40Gbps以上で動作するM.2 SSDが必要な点に留意してください。また、放熱性に優れるアルミケースの筐体と放熱シートによって、熱を効率的に排熱する仕様となっています。
M.2 SSDケース 高速転送規格NVMe対応
高速データ転送規格のNVMeに対応しており、USB 10Gbps(USB 3.2 Gen2)の性能を最大限発揮できるM.2 SSD用のケースです。スクリューレス設計なので、ねじを使わずにM.2 SSDを取り付けできます。データ移行ソフト付きなので、内蔵SSDのコピー・換装作業の手間もかかりません。また、ケーブルはUSB-Type-C(TM)とUSB-Aの2種類を標準で付属。WindowsやMac、PS4、PS5といったさまざまな機器に取り付けられます。
M.2 換装キット 512GB NVMe対応 データ移行ソフト付
M.2 SSDケースとM.2 SSDがセットになった、PCIe NVMe対応SSD換装キットです。内蔵SSDを丸ごとコピーできるデータ移行ソフト「HD革命CopyDriveLite」が付属しているので、簡単に従来の環境を移行できます。換装後に古い内蔵SSDをケースに装着して、外付けSSDとして再利用できます。
HDDケース(ハードディスクケース)SSDケース 2.5インチ ソフト付き
工具不要で簡単に取り付けできる、2.5インチHDD/SSDケースです。2.5インチSSD用のSSDケースを探している方におすすめです。