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Macで外付けHDDをフォーマットする方法とできない時の対処法

Macで外付けHDDをフォーマットする方法とできない時の対処法

パソコンやスマートフォンなどで外付けHDDを使用する際は、最初にフォーマット(初期化)を行う必要があります。フォーマットで選択できるファイルシステムには複数の種類がありますが、Macに接続する場合はどの形式を選べば良いのでしょうか。ここでは、Macで使用する外付けHDDに適したファイルシステムの種類や、Macを使って外付けHDDをフォーマットする方法などをご紹介します。

外付けHDDのフォーマットが必要になるのはいつ?

フォーマットとは、HDDやSSDといった記憶媒体を初期化し、場合によってはファイルシステムを変更する操作のことです。

ストレージの拡張やデータのバックアップなど、さまざまな用途で使えて便利な外付けHDDですが、買ったそのままの状態では、Macで利用できない場合もあります。そういった場合は、外付けHDDを初めて接続する時に、Macのデータを取り扱えるようにするためのフォーマット作業が必要です。また、ストレージに問題が生じた時や、Macに接続していた外付けHDDをテレビやゲーム機、Windowsパソコンなどに接続し直したい時も、フォーマットが必要になる場合があります。

Macで使う外付けHDDに適したファイルシステムは?

パソコンのファイルシステムにはさまざまな種類があります。例えば、Windowsパソコンでは「NTFS」というファイルシステムがデフォルトになっていますが、NTFS形式はMacでの書き込みに対応していません。Macで使用できる主なファイルシステムの種類は、以下の3つです。

APFS(Apple File System)

APFSは、macOS 10.13(High Sierra)以降のMacで採用されているファイルシステムです。SSDに最適化されているものの、HDDもサポートしています。iOS(iPhone)やiPadOS(iPad)でも採用されているので、Apple社の製品をメインで使用している場合は、APFS形式でフォーマットするのがおすすめです。

暗号化の有無や、ファイル名の文字を区別するかどうかによって、APFS、APFS(暗号化)、APFS(大文字と小文字を区別)、APFS(大文字と小文字を区別、暗号化)の4つの形式に分けられます。

ただし、APFSはmacOS 10.12(Sierra)以前のバージョンだとデータの読み書きを行えないため、古いMacを使用している場合は注意が必要です。また、Windowsパソコンとの互換性がないため、Windowsでは使用できません。

HFS+(Mac OS拡張)

APFS以前に、macOSの主なファイルシステムとして使われていたのがHFS+です。macOS 10.12(Sierra)以前のバージョンに対応しています。

APFSと同様に、HFS+、HFS+(暗号化)、HFS+(大文字と小文字を区別)、HFS+(大文字と小文字を区別、暗号化)の4種類から選択可能です。Mac専用のファイルシステムなのでWindowsパソコンとの互換性はないものの、iPhoneやiPadはHFS+をサポートしています。

sFAT32/exFATss

FAT32やexFATは、WindowsとMacの両方に対応しているファイルシステムです。基本的には、1ボリュームの領域が32GB以下の場合はFAT32を、32GBを超える場合はexFATを使用します。

AndroidスマホもFAT32やexFATに対応しているので、MacとAndroidスマホで同じ外付けHDDを使用したい方は、いずれかの形式でフォーマットを行いましょう。ただし、一部のスマートフォンはexFATに対応していません。FAT32は、サイズが4GBを超えるファイルを取り扱えない点にも注意が必要です。

Macで外付けHDDをフォーマットする方法

Windowsパソコンではなく、Macを使って外付けHDDをフォーマットすることができます。フォーマットの手順は、以下のとおりです。

【外付けHDDをフォーマットする方法(macOS 15の場合)】

  1. 「Finder」アイコンをクリックし、Finderを開く
  2. 「移動」メニュー内にある「ユーティリティ」を選択する
  3. 「ディスクユーティリティ」をダブルクリックする
  4. 「表示」⇒「すべてのデバイスを表示」の順に選択する
  5. サイドバーからフォーマットしたい外付けHDDを選択して、メニュー上の「消去」をクリックする
  6. 左メニューに表示された、フォーマットしたい外付けHDDをクリックする
  7. 「方式」ポップアップメニューをクリックしてボリューム方式(「GUIDパーティションマップ」を選択)を設定する
  8. 「フォーマット」ポップアップメニューをクリックしてフォーマット(ファイルシステム)を選択する
  9. 外付けHDDの名前(任意)を入力して、「消去」ボタンをクリックするとフォーマットが開始される
  10. フォーマットが終わるとメッセージが表示されるので、「完了」をクリックして終了

macOS 13や14の場合も、表示は若干異なりますが、大まかな手順は同様です。Windowsパソコンで容量2TB以下の外付けHDDを使用したい方は、ボリューム方式を「マスター・ブート・レコード」に設定すると良いでしょう。

また、フォーマットを行うと、外付けHDDに保存していたデータは全て消えてしまいます。大切なデータを保存している場合は、事前にバックアップを取っておきましょう。

フォーマットができない原因は?

Macに外付けHDDを接続したものの、フォーマットできないこともあります。管理権限のあるアカウントでログインしていない、外付けHDDがmacOSに対応していない、HDD本体に問題が発生しているなどが主な原因です。フォーマットができない時は、別のMacやWindowsパソコンでフォーマットしてみると、問題が解決することがあります。また、ターミナルからコマンドを入力して、外付けHDDをフォーマットすることも可能です。

【ターミナルからフォーマットを行う手順】

  1. 「アプリケーション」フォルダの「ユーティリティ」内にある「ターミナル」を起動したら「diskutil list」と入力して「リターン(エンター)」キーを押す
  2. 接続している外付けHDDを確認する
  3. 「diskutil unMountDisk /dev/disk番号(確認した外付けHDDのディスク番号)」とコマンドを入力する
  4. 「Unmount of all volumes on disk番号」というメッセージで、外付けHDDのパーティションが消去されたことを確認する
  5. 「diskutil eraseDisk (任意のファイルシステム) (HDDの名称) /dev/disk番号」と入力して実行する
  6. 「Finished erase on disk○」と表示されたらフォーマット完了

用途に適したファイルシステムを選択しよう

Macで使用できるファイルシステムには複数の種類があり、それぞれ特長が異なります。MacやiPhoneといったApple製品だけで使用する、Windowsパソコンと併用する、Androidスマホにも接続するなど、外付けHDDを使用する環境に適したファイルシステムを選ぶことが大切です。ご紹介した手順を参考にフォーマットを行い、外付けHDDのファイルシステムを適切に選択しましょう。

おすすめ製品

パソコンやテレビ、ゲーム機など、幅広い機器で使用できる外付けHDDです。ケース内に空気の通り道を設ける「空冷構造」を採用することでファンレス設計を実現し、静音性に配慮しています。接続した機器の電源に連動する機能と、アクセスがない時にディスクを自動で停止する省電力設定ツールで、消費電力を抑えることも可能です。

表面にレザーのような加工を施すことで、傷や指紋を目立ちにくいデザインとなっています。アクセスランプは本体背面部に配置されているので、使用中に光が気になりにくい仕様です。バスパワー給電に対応しているので、ACアダプターなしで使えます。

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