パソコンでブルーレイを再生するには?再生できない場合の対処法も確認を

ブルーレイディスクは、DVDよりも映像や音声の品質に優れている光学ディスクです。高品質な動画を楽しめる反面、パソコンで再生できるかどうかはそのモデルに左右されます。事前に、自分のパソコンでブルーレイディスクが再生できるか確認しておくと安心です。ここでは、ブルーレイディスクを再生するためのパソコンの要件や、再生できない時の対処法をご紹介します。
目次
ブルーレイを再生できるパソコンの要件は?
ブルーレイディスクは、全てのパソコンで再生できるわけではありません。お手持ちのパソコンでブルーレイディスクを再生できるか判断する際は、次の3点の確認が必要です。
ブルーレイ対応のドライブを搭載している
DVD/CDドライブにブルーレイディスクを入れても、再生することはできません。ブルーレイディスクを再生するには、ブルーレイディスク対応の光学ドライブが必要です。内蔵ドライブ搭載のパソコンを使用している方は、そのドライブがブルーレイディスクに対応しているか、ブルーレイディスクのどの規格を読み込めるかを確認しておきましょう。
近年は、内蔵ドライブ非搭載のノートパソコンが多く、デスクトップパソコンや一体型パソコンでもドライブ非搭載モデルがよく見られます。内蔵ドライブのないパソコンでブルーレイディスクを再生したい場合は、外付けの対応ドライブを用意する必要があります。
再生ソフトがインストールされている
ブルーレイディスクを再生するには、再生ソフトも必要です。パソコンの「設定」画面にある「インストールされているアプリ」で、再生ソフトがインストールされているか、ソフトがブルーレイ対応かどうかを確認しておきましょう。
Windows 11/10に標準搭載されている「Windows Media Player」は、ブルーレイディスクやDVDを再生できない点に注意が必要です。再生ソフトを別途インストールするか、再生ソフトを同梱している外付けドライブの購入をおすすめします。ただし、同じブルーレイ再生ソフトでも、ファイル形式や著作権の問題で市販の映画作品は再生できず、自分で焼いた動画ファイルだけ再生できるといったケースもあります。市販のブルーレイディスクを再生したい方は、AACS(アドバンスド・アクセス・コンテンツ・システム)に対応したソフトを用意するようにしましょう。
パソコンのスペックも確認しよう
OSやCPU、メモリ、グラフィックボード、ディスクの空き容量など、パソコンのスペックが不足していると、対応ドライブや再生ソフトを用意しても、ブルーレイディスクを再生できないことがあります。
4K対応のブルーレイディスク(UHD BD)の再生は、通常のブルーレイディスク以上にスペックが求められることも覚えておきましょう。UHD BDの再生には、CPUおよびマザーボードにIntel Software Guard Extensions(Intel SGX)技術が搭載されている必要があります。
Intel SGX技術に対応しているCPUは、第7世代〜第10世代のIntel Core iプロセッサーまでです。第11世代以降はIntel SGX技術を搭載していないため、UHD BDを再生できません。パソコンの型番で検索をかけてみて、ブルーレイディスクの再生に対応しているか調べておくと安心です。
また、ブルーレイ品質の映像を見られるかどうかは、液晶モニターの解像度にも左右されます。例えば、液晶の解像度がフルHDなら、UHD BDを再生してもフルHDの映像しか見ることはできません。4K映像を楽しみたい方は、4K対応のモニターやケーブルの用意が必要です。
それでもブルーレイが見られない時の対処法
対応ドライブや再生ソフト、パソコンのスペックという3点を満たしていても、ブルーレイディスクを再生できないことがあります。そのような際は、次の方法を試してみるのがおすすめです。
ドライブのレンズを掃除する
ドライブにホコリやゴミがたまっていると、ブルーレイディスクのデータを正常に読み取ることができません。レンズクリーナーなどでドライブ内のレンズを掃除して、正常に再生できるか試してみましょう。
また、ドライブのレンズではなく、ディスク表面の汚れが読み取り異常の原因になっている可能性もあります。柔らかい布で、ディスクの汚れを拭き取っておくこともポイントです。
ドライブの接続や電源を確認する
外付けドライブで再生している場合は、電力不足や接続不良が原因かもしれません。ケーブルがしっかり差さっているかどうかも確認してみてください。
USBハブやドッキングステーションを経由した接続が原因で電力不足が起きているケースでは、パソコン本体のUSBポートにドライブを直接接続したり、接続するUSBポートを変えてみたりすると、正常に動作することもあります。
ドライバーを更新する
ドライブを動かすドライバーのバージョンが原因で、問題が発生することも考えられます。デバイスマネージャーからドライバーを更新したり、再生ソフトをインストールし直したりしてみるのも有効です。
また、別のソフトウェアが動作に干渉して、トラブルが発生している可能性もあります。一度、ブルーレイディスクの再生に関係ないソフトを完全に終了してから再生してみることもおすすめします。
モニターやケーブルの仕様を確認する
市販のブルーレイディスクは、HDCP(高帯域幅デジタルコンテンツ保護)という技術で不正コピーを防いでいます。パソコンやモニター、ケーブルといった再生に関係する全ての機器がHDCPに対応していないと、市販のブルーレイディスクを再生することはできません。
ブルーレイディスクの映像はアナログ出力にも対応していないので、ケーブルはデジタル出力かつHDCP対応のHDMIや DisplayPortの用意が必要です。4K映像を楽しみたい方は、ウルトラハイスピードクラス対応のHDMIケーブルを用意しましょう。近年は問題ないことが多いものの、古いモニターやケーブルを使っている方は注意してください。
ブルーレイディスクの再生におすすめのロジテックの光学ドライブ
前述のとおり、近年は光学ディスクを再生するためのドライブを搭載していないパソコンが多く見られます。パソコンでブルーレイディスクを使いたい方は、外付けドライブを接続したり、デスクトップパソコンの場合は内蔵ドライブを後付けしたりするのがおすすめです。ここからは、ロジテックで取り扱っているブルーレイドライブをご紹介します。
Windows対応 外付け Type-C USB-A 動画再生 動画編集 データ保存 ソフト付き ポータブル ブルーレイドライブ
厚さ14mm、重さ230gと薄型軽量な、UHD BD対応のポータブルブルーレイドライブです。Windows 11/10に対応したBD/DVDビデオの再生・編集・データ保存ができるソフトを標準添付しています。著作権で保護されたメディア再生にも対応しているため、市販のブルーレイディスクや録画したテレビ番組なども再生可能です。また、USB-AとUSB-Type-C(TM)の2種類のUSBケーブルを付属しているので、変換アダプタなしでさまざまなパソコンに接続できます。
Mac対応 外付け Type-C ポータブル ブルーレイドライブ
バスパワー駆動に対応した、Mac向けのポータブルブルーレイドライブです。macOSの標準アプリを使って、市販DVDの再生やソフトのインストール、データのバックアップなどが行えます。Macだけでなく、USB-Type-C(TM)コネクタを搭載したWindowsパソコンで使うこともできます。Windowsで使用する際は、別途ソフトウェアをご用意ください。
Windows対応 外付け Type-C USB-A ポータブル ブルーレイドライブ
BDXL規格やM-DISCにも対応している外付けポータブルブルーレイドライブです。USB-Type-C(TM)とUSB-Aの2種類のUSBケーブルが付属しているので、変換アダプタを使わずに多くの機器と接続できます。UHD BDの再生に対応したブルーレイドライブを採用しており、対応するパソコンやディスプレイ、再生ソフトがあれば、4K映像の再生も可能です。
日立LGデータストレージ製 HLDS製 内蔵ブルーレイドライブ BD-R 16倍速 対応 1年保証付き
経年劣化に強いM-DISCの読み書きに対応した、内蔵タイプのブルーレイドライブです。最大128GBのBDXL4層メディアへの書き込みにも対応しており、大容量データのバックアップ用途などにも適しています。