HDD(ハードディスク)のデータ移行方法|パソコンが壊れている場合の対処法も

パソコンを長期的に使っていると、HDD(ハードディスク)内部のデータを移行しなければならないことがあります。文書や画像・動画などのデータのみであれば比較的簡単ですが、場合によってはOSも含めて移行が必要となることもあるでしょう。
この記事では、HDD内のデータを移行する方法について、さまざまなケースを想定しながらご紹介します。
※この記事は2026/10/08に再編集しました。
目次
HDDのデータ移行が必要になる理由
HDDのデータ移行が必要になる理由としては、以下のようなことが考えられます。
- 使用中のHDD容量がいっぱいになったため、容量の大きなHDDにデータを移したい
- HDDの調子が悪いので、別のストレージにデータを移したい
- 新しいパソコンやストレージを購入したため、古いHDDからデータを移したい
上記のように、HDD本体の入れ替えやパソコンの買い替えなどの際は、データの移行作業が必要です。
HDD内のデータを移行する方法

HDD内のデータを別のストレージへ移行するための方法にはいくつか種類があります。Windows OSのパソコンを例に、データの移行方法をご紹介します。
外付けストレージにデータを移行する
パソコンに外付けSSDや外付けHDDなどの外部ストレージを接続すれば、パソコンの内部ストレージに保存されているデータを移行させることができます。
必要なデータのみ移行させることができるので、データ量に応じて外付けストレージの容量やスペックなどを選びましょう。
USBケーブルで外付けストレージを接続して、データの「コピー」や「移動」を行うだけという手軽な方法で、日々のデータバックアップにも適しています。
ただし、この方法でOSやアプリケーションをコピーしたり、移動させたりすることはできません。
【パソコン上でデータをコピー(移動)する方法】
- データ元となるパソコンに、外付けストレージを取り付ける
- コピーしたいファイルやフォルダを右クリックし、「コピー」または「切り取り」を選択する。もしくは、ファイル・フォルダを選択して「ctrl+C(コピー)」か「ctrl+X(切り取り)」を同時に押す

- データを保存したいストレージを開き、右クリックして「貼り付け」を選択する。ショートカットキーを使う場合は「ctrl+V」を同時に押す
専用のツールを使用する
OSやアプリケーションも含めた、HDD内のデータを新しいパソコンやストレージに移行する際は、専用の移行ツールを使用する方法がおすすめです。
HDD内のデータを丸ごとコピーできるので、データ容量が大きな場合や、移行するデータの選択に手間がかかる場合などに適しています。
移行ソフトを使用して別のストレージにHDDのクローンを作成する方法は、既存のユーザー設定なども含めて移行できるため、接続し直せば現状の利用環境のまま継続利用することが可能です。
また、内蔵HDDのデータを別の内蔵HDD/SSDに複製(クローン)したい時は、デュプリケーターやコピースタンド、HDDスタンドなどと呼ばれる機器を使用するのもおすすめです。
デュプリケーターの詳細については、以下の記事も併せてご確認ください。
クラウドサービスを使用する
音楽や動画、写真といったデータだけを移行したい場合は、OneDriveやGoogleドライブのようなクラウドサービスを使用する方法もあります。ネットに繋がっていればどこからでも使用できる点が、クラウドサービスの大きなメリットです。
ただし、データの転送速度は通信環境に左右されるうえに、無料版では取り扱えるデータ容量の上限も多くはありません。スマートフォンからデータを転送する際にモバイルネットワークを利用すると、通信容量(いわゆるギガ)を消費する点も問題です。
また、クラウドサービスはデータ保存の設定によっては「バックアップ」や「データ移行」ではなく、ローカルデータとの「同期状態」の場合もあります。
ローカル上のデータを消すとクラウドサービス上のデータも消えてしまう可能性があるため、操作には十分に注意してください。
パソコンが起動できない場合のデータ移行方法

パソコンが壊れてしまい、OSを正常に起動できない場合や電源自体が入らない場合でも、HDD内のデータを移行できる可能性があります。ここでは、パソコン上でOSを動作させられない場合のデータ移行方法について解説します。
HDDが壊れていない場合
パソコンは正常に起動しないものの、内部のHDD自体は破損していない場合、データ移行は以下の手順で行ってください。
- 古いパソコンからHDDを取り出し、新しいパソコンにUSBアダプタやHDDケース、HDDスタンドなどを使用して接続する
- そのまま新しいパソコン上で必要なデータをコピーまたは移動してデータを移行する
パソコン内部のHDDを取り出すことができれば、中のデータを移行できる可能性があります。パソコンを分解する必要があるため、取り出す際に機器を壊してしまうなどのリスクもありますが、可能な場合は自己責任で一度試してみるのも良いでしょう。
HDDが壊れている、またはパソコンから取り出せない場合
HDDそのものが壊れている場合や、パソコン内部のストレージを取り出せないタイプのパソコンの場合、上記の方法による対処は不可能です。このケースは個人でのデータ移行が難しいため、専門業者に相談することをおすすめします。
データ移行を行う際の注意点

データ移行では、そこまで難しい操作を行うわけではありません。しかし、失敗すると大切なデータを失う恐れがあります。
データ移行を行う際は、以下の点に注意が必要です。
事前にバックアップを取っておく
データ移行を始める前に、データのバックアップを取っておきましょう。作業中にデータが破損したり、失われたりしても、元データのバックアップを取っておけば簡単に復元することができます。
HDDに保存したデータはいつ、どのタイミングでどんなトラブルが起きるかわからないものです。日頃から、万が一に備えてバックアップを取っておくことをおすすめします。
作業後にデータを確認する
データ移行が無事に完了したら、移行後のデータを確認しておきましょう。データ移行後に、「一部のファイルが移行できていなかった」「データが破損していた」などのトラブルが起きるのを防ぎやすくなります。特に、重要なデータはファイル名を確認するだけでなく、実際に開けるか試しておくと良いでしょう。
また、コピー元のデータはすぐに消すのではなく、しばらく残しておくと安心です。HDDのクローンを作成した場合は、クローン元(コピー元)のHDDをそのままの状態で残しておけば、クローン作成時点でのバックアップとして活用できます。
おわりに HDDのデータ移行方法は複数覚えておくと便利

HDD内のデータを移行する方法は複数考えられますが、方法によって移行できるデータの内容には違いがあります。そのため、画像や文書・音楽のようなデータだけを移行したいのか、あるいはOSやアプリケーションも含めたパソコン内部のデータを移行したいのかによって、選ぶ方法は変わります。データの移行方法をいくつか覚えておき、そのときの状況や移行したいデータの種類などによって、最適な手段を用いられるようにしておくと良いでしょう。
「HDD データ移行」に関連するよくある質問
HDDから別のストレージにデータを移行するにはどうすれば良いですか?
使用中のHDDから別のストレージにデータを移行する方法は、コピー&ペーストする方法、移行ツールやコピースタンドを使う方法、クラウドサービスを使用する方法の3つが考えられます。
コピー&ペーストは簡単な操作でデータを移せる一方で、OSなどのシステムに関連するデータは移行できません。
クラウドストレージ経由のデータ移行も、取り扱える容量に上限があるうえに、データ移行のスピードは通信状況に左右されます。
一度にたくさんのデータを移行したり、パソコンの中身を丸ごと複製したりしたい時は、移行ツールを活用するのがおすすめです。
パソコンが起動できない場合もデータ移行はできますか?
パソコンが壊れていても、HDDそのものは正常に動作しているのであれば、データ移行を行える可能性があります。古いHDDを取り出してから新しい機器に接続し、必要なデータをコピーまたは移動させましょう。
内蔵HDDを取り出すとメーカーの保証対象外になる可能性がある点に留意してください。
HDDそのものが壊れている場合や、内蔵ストレージを取り出せない場合は、無理をせず専門業者に相談することをおすすめします。
HDDの中身を丸ごとそのまま移行(コピー)することはできますか?
HDDの中身を、OSや各種設定も含めて、丸ごと移行(コピー)することも可能です。クローン作成を行えるソフト・アプリやデュプリケーターといった機器を利用すれば、データを丸ごと移行できます。
ただし、コピー元になるHDDよりも容量が大きなストレージが必要などの条件もあるため、事前に使用するソフト・機器のマニュアルをご確認ください。
テレビ録画データを移行(コピー)できますか?
著作権保護の関係上、テレビ番組の録画データのコピーや移動、バックアップ、ダビングには一定の制限がかけられています。そのため、この記事でご紹介した方法でデータを移行(コピー)することは、基本的にはできません。
また、録画した番組を再生できる機器や条件にも制限があるため注意が必要です。詳細については、各接続機器のマニュアルなどをご確認ください。
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