パソコンを買い替えたらデータ移行を行おう!方法と注意点を解説

新しいパソコンを購入したら、使っていた古いパソコンに入っているデータを移行する必要があります。パソコンの買い替えにともない、データを新しいパソコンへ引越しさせるには、どのような方法があるのでしょうか。この記事では、古いパソコンから新しいパソコンへデータ移行を行う方法や注意点をご紹介します。
※この記事は2022年9月20日に再編集しました。
目次
データを引越しさせる方法
古いパソコンに保存されたデータを新しいパソコンへ引越しさせる方法は、いくつか考えられます。それぞれの具体的な手順と、メリットやデメリットについてご紹介します。
手動で引越しを行う
外付けHDDやUSBメモリ、CDやDVDといった光学メディアなど、記憶媒体を使えば手動でデータの引越しを行うことができます。基本的な手順としては、まず古いパソコンに外付けHDDなどの記憶媒体を接続し、移行したいデータをコピーします。コピーが完了したら、記憶媒体を新しいパソコンに接続して、内部ストレージにデータをコピーしましょう。
ドラッグ&ドロップを繰り返せば作業が完了するため、手軽に行えるのがこの方法のメリットです。ただし写真や音楽、文書といったデータは移行できますが、インストールしたアプリやパソコン本体の細かい設定までは移行できない点に注意が必要です。古いパソコンと同じ環境を作るためには、新しいパソコンでアプリの再インストールや再設定を行う必要があります。
データ移行ソフトを使用する
新しいパソコンにデータ移行するためのソフトが販売されているので、それらを活用してデータの引越しを行うのもおすすめです。有料のものだけでなく、無料で使えるソフト(フリーソフト)が提供されている場合もあります。
文書ファイルや動画といったデータのみを移行できるもの、インストール済みアプリや個人設定の内容の移行にも対応しているものなど、使用するデータ移行ソフトによって引越しできるデータは異なります。必要なデータを移行できない場合もあるため、データ移行ソフトを選ぶ際は注意しましょう。
クラウドストレージを利用する
インターネット上にデータを保存できる、クラウドストレージ(オンラインストレージ)を利用するのもおすすめです。代表的なクラウドストレージとしては、OneDriveやDropbox、Google Drive、iCloudなどが挙げられます。アップロードしたデータは、インターネットに接続できる環境ならどこでも利用できます。データのバックアップにもなる点や、多くのサービスが無料で提供されていてアカウントを作るだけで使える点もメリットです。
デメリットとしては、無料で利用できる容量はあまり多くないことや、インターネット環境によってはデータのアップロードに時間がかかることなどが考えられます。また、インターネット上にデータを保存するため、個人情報の流出などにつながる恐れがある点にも注意しましょう。
LANケーブルを使用する
LANケーブル(クロスケーブル)で2台のパソコンを接続して、データ転送を行うことも可能です。高速なデータ転送を行えるため、大量のデータを移動したい場合に適しています。ただし、LANケーブルでパソコン同士を接続するため、LANポートが1つしかなかったり、Wi-Fi接続に対応していなかったりすると、インターネットに接続したままのデータ転送は行えません。また、ネットワークの設定が必要になるなど、パソコンに慣れていない方にとっては難しいことも考えられます。
OSに搭載されたデータ移行機能を利用する方法
データ移行ソフトではなく、OSに搭載されているデータ移行機能を利用することでもデータの引越しが可能です。ここではWindows 10の場合とMacの場合で、それぞれのデータ移行の手順をご紹介します。
Windows 10の機能でデータ移行する方法
【Windows 10のデータ移行方法】
- 古いパソコンで、画面左下にあるスタートボタンから「Windowsシステムツール」→「コントロールパネル」の順にクリックする
- 「システムとセキュリティ」を開き、「バックアップと復元(Windows 7)」で、外付けHDDなどにデータを保存する
- 新しいパソコンにデータを保存した外付けHDDを接続し、コントロールパネルの「システムとセキュリティ」を開く
- 「バックアップからファイルを復元」機能で、新しいパソコンにデータを移行する
Windows 8までは「Windows転送ツール」というソフトが搭載されていましたが、Windows 10には搭載されていません。
Macでデータ移行する方法
Macを搭載したパソコンの場合、ThunderboltやUSB-Type-C(TM)でパソコン同士を接続してデータを引越しさせることができます。
【Macのデータ移行方法】
- 2台のMacをケーブルで接続し、新しいパソコンで「アプリケーション」→「ユーティリティ」の順にクリックし、「移行アシスタント」を開いたら「続ける」をクリックする
- ユーザー名とパスワードを入力する
- 古いパソコンで「移行アシスタント」を開き、先ほどと同じくユーザー名とパスワードを入力する
- 「Mac、Time Machineバックアップ、または起動ディスク」を選択し、「続ける」をクリックする
- 新しいパソコンで「このMacに情報を転送」の表示を確認し、「続ける」をクリック
- 両方のパソコンでセキュリティコードを確認した後に「続ける」をクリックし、移行したいデータを選択したらもう一度「続ける」をクリックする
データ移行の前に行いたい準備や注意点
データの引越しをスムーズに行うためには、事前に準備しておくのがおすすめです。データを引越しする前に行いたい準備や注意点を確認しておきましょう。
引越ししたいデータはあらかじめ整理しておく
あらかじめデータを整理しておけば、必要なデータの移行をより素早く行えます。移行しないデータは事前に消しておき、必要なデータをまとめておくと良いでしょう。
また、アプリや個人設定の移行ができなかった場合に備えて、新しいパソコンで使用したいアプリや個人設定、パスワード一覧などを書き記しておくと、再インストールが必要になっても慌てずに済みます。
容量が大きい外付けストレージを用意する
USBメモリや外付けHDDなどを利用してデータ移行を行う場合は、外付けストレージの容量も確認しておきましょう。外付けストレージの容量が少なすぎると、容量の大きなデータを移せない、何回もデータのコピーと削除を繰り返さなければいけないなど、データ移行の手間が増してしまいます。
パソコン内に保存されているデータ容量よりも、少し容量に余裕のある外付けストレージを用意しておくのがおすすめです。
時間に余裕があるときに行う
どのような方法を取るにしても、データの引越しには時間がかかります。データ容量やパソコンの性能によっては数時間以上かかる場合もあるため、時間に余裕のあるタイミングで作業が行えるように計画を立てておきましょう。ノートパソコンの場合は、バッテリーが切れないように、電源をつないだ状態で行うことも重要です。
専門店に頼むのも手段のひとつ
データ移行をできるか自信がない、パソコンが壊れていてデータを確認できない、時間が取れないといった場合は、専門店に頼むのも良いでしょう。大切なデータを失うことなく、確実に移行できる可能性が高まります。