iPhoneのバックアップには外付けドライブがあると便利!手順をわかりやすく解説

iPhoneやiPadなどを長く使用していると、容量の上限との兼ね合いや機種変更への備えとして、保存されているデータをバックアップする必要が出てきます。あらかじめバックアップの方法を覚えておくと、機種変更したり、修理が必要になったりした際に役立つでしょう。この記事ではiPhoneでデータのバックアップを行う方法や、バックアップしたデータを復元する方法についてご紹介します。
※この記事は2024/7/9に再編集しました。
目次
iPhoneのバックアップが必要な理由
iPhoneを買い替えて新モデルに機種変更する際に、あらかじめバックアップを取っておけば、写真やデータやインストールされていたアプリなど、古いiPhoneの情報を新機種へそのまま移行して使用できます。
また、機種変更だけでなく、iPhoneが故障してしまった場合にもバックアップは役立ちます。故障の状況次第では、修理時にデータが全て消失したり、本体を交換する必要が出たりする可能性もあるでしょう。そのような状況では、iPhone本体に保存していたデータの復旧は見込めません。万が一のデータ消失に備えて、定期的にバックアップを取っておくことをおすすめします。
バックアップできるデータの種類
iPhoneでバックアップを取って新モデルに移行できるデータとしては、主に以下のものが挙げられます。
- 電話帳
- iPhone内に保存したメモ
- 写真や動画
- ダウンロード済のアプリ
- iPhoneの設定
アプリについては、一部を除いてアプリ内部に保存されているデータまで新モデルに移行することはできません。アプリが独自のバックアップ機能やデータ引継ぎ機能を提供していることも多いため、事前にアプリの説明を確認しておきましょう。
iPhoneでバックアップを取る方法
iPhone内の保存データをバックアップする方法には、パソコンを使う方法とiCloudを使う方法、そして外付けストレージを使う方法の3種類があります。それぞれの詳しい手順は、以下のとおりです。
パソコン(iTunesまたはFinder)を使用する
パソコンを使用する場合は、OSが「macOS Mojave 10.14」以前またはWindows OSの場合はiTunesで、「macOS Catalina 10.15」以降を搭載している場合はFinderでバックアップを行います。いずれの場合も、大まかなバックアップ手順は同じです。
【パソコンを使用するバックアップ方法】
- iTunesまたはFinderを立ち上げ、ログインが必要であればiPhoneと同じApple IDでログインする
- USBケーブルでiPhoneとパソコンを接続し、「このコンピュータがこのiPhone上の情報にアクセスするのを許可しますか?」と表示された場合は「続ける」をクリックする。
- iPhone画面上の「このコンピュータを信頼しますか?」には「信頼」を選択する
- iTunesやFinderの左上にある「iPhoneマーク」をクリックする
- バックアップ欄の「このコンピュータ」や「iPhone内のすべてのデータをこのMacにバックアップ」を選択する
- 「ローカルのバックアップを暗号化」にチェックを入れ、パスワードを指定する。暗号化が不要な場合は「今すぐバックアップ」をクリックする
データを暗号化する際に指定したパスワードはデータ復元時にも必要となるため、メモを取っておくなどして覚えておきましょう。
iCloudを使用する
Appleが提供するクラウドサービス「iCloud」を利用してバックアップを取ることもできます。バックアップ作業にパソコンが必要ない点が、この方法のメリットです。
【iCloudを使用する方法】
- iPhoneをWi-Fiに接続し、「設定」→「ユーザー名」→「iCloud」→「iCloud バックアップ」と、表示される順にタップする
- 「今すぐバックアップを作成」をタップすると、バックアップが開始される
「iCloud バックアップ」がオンの状態でWi-Fiに接続している場合、iPhoneの充電中かつ画面がロック状態の際に、自動でバックアップが行われる機能もあります。手動でバックアップを取る必要がなく便利ですが、iCloudは無料版の場合、容量の上限が5GBしかありません。バックアップ作業を行う前に、容量が不足しないか確認しておきましょう。
iPhone対応の外付けストレージを使用する
USB-Type-C(TM)端子を搭載したiPhoneであれば、対応する外付けSSDにデータをバックアップすることも可能です。通信環境の影響を受けにくく、バックアップしたいデータだけを移すことができます。クラウドストレージよりも多くのデータをバックアップできる点もメリットです。
バックアップしたデータを復元する方法
バックアップしたデータは機種変更などの際に復元することで、新しいiPhoneでも使えるようになります。バックアップ方法に応じて、データを復元する手順も確認しておきましょう。
パソコンにバックアップしたデータを復元する
【パソコンで復元する場合】
- iPhoneとパソコンをUSBケーブルで接続し、iTunesまたはFinderを開く
- 画面上の指示に従って操作し、左ウィンドウにiPhoneの表示がされたら選択する
- 「バックアップを復元」をクリックして復元が必要なファイルを選択する
- バックアップを暗号化している場合、バックアップ時に設定したパスワードを打ち込み、データを復元する
iCloudからデータを復元する
iCloudからデータを復元する際は、「すべてのコンテンツと設定を消去」を操作して、端末の初期化が必要なこともあります。
【iCloudのバックアップデータを復元する方法】
- データ移行先のiPhoneを起動し、本体の設定にある「iCloud」から「iCloud バックアップ」を選択する
- 「iCloudバックアップから復元」を選択し、必要なデータを選択のうえ復元する
古いiPhoneと新しい機種が両方とも手元にあり、どちらもiOS11以上の場合は「クイックスタート」と呼ばれる機能でもデータの復元が可能です。
【クイックスタートの手順】
- 新しいiPhoneを起動させ、古いiPhoneの近くに置く
- 「新しいiPhoneを設定」と表示されたら「続ける」をタップする
- 新しいiPhoneに青色の模様が表示されたら、古いiPhoneのカメラでそれを読み取る
- 表示される画面の指示に従って復元作業を進める
iPhoneのバックアップには外付けストレージがおすすめ!
前述のとおり、iPhone内部のデータを保存する方法は、パソコンを使用する方法、iCloudを使用する方法、外付けストレージを使用する方法の3種類に分けられます。iCloudを使えばインターネット上にデータを保存できるため、外付けストレージを用意する必要はないと感じる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、無料で使用できる容量は5GBに限られるため、iPhone内のデータを全て保存できない可能性が高いです。月額料金を払うことで使用できる容量を増やせるとはいえ、ランニングコストがかかってしまいます。
外部ストレージなら、長期的なコストを抑えつつデータをバックアップできます。通信環境の影響を受けず、データを手元で管理しておける点もメリットです。高画質な写真や動画といった容量が大きなデータのバックアップを残したい方は、外付けストレージを活用してみてはいかがでしょうか。
iPhone用の外付けストレージはどう選ぶ?
外付けストレージといっても、USBメモリや外付けHDD、SDカード、NASといった種類があり、それぞれ特長が異なります。どのようにデータを使いたいかに応じて、外付けストレージの種類を選びましょう。
例えば、大容量のデータをたくさん保存したい方なら、容量が大きい外付けHDDが適しています。データの転送速度を重視したいのであれば、外付けSSDが最適です。外出先でも外付けストレージを使いたい時は、コンパクトなUSBメモリやスティック型の外付けSSDを用意するのも良いでしょう。
また、外付けストレージによっては、複数の接続端子を設けており、変換アダプターを使わずにiPhone以外の機器と接続できる場合もあります。iPhone以外に使用している機器の接続端子も、チェックしておくと良いでしょう。
iPhoneのバックアップに使える!ロジテックの外付けストレージ
ロジテックでも、iPhoneのデータバックアップ用途におすすめの外付けストレージを取り扱っています。それぞれの特長をご紹介しますので、商品選びにお役立てください。
薄型 スリム スティック型 高速 コンパクト 外付け SSD 1TB
USB端子に直接挿し込むだけで使用できる、スティック型の外付けSSDです。薄型タブレットに直挿ししてもガタつきにくい、フラットな設計になっています。スリムなスティック型で、端子同士の距離が近いUSBハブに取り付けても、隣の端子に干渉しにくいのも特長です。iPhone 15シリーズも動作確認済みで、iPhone 15 Pro/Pro MaxのProResにも対応。iPhone 15シリーズだけでなく、ノートパソコンやiPadなど、多くの機器に接続して使えます。
ポータブルSSD 1TB 高速 外付け SSD type-C type-A 両対応
読み込み最大1,000MB/s、書き込み最大700MB/sを実現し、大容量のデータもストレスなく転送できるスティック型の外付けSSDです。USB-A、USB-Type-C(TM)の両方に対応しています。互換性を気にすることなく、iPhone 15シリーズやiPad、Android OSのスマートフォン・タブレット、パソコン、PS4/5など、多くの機器に接続できて便利です。iPhoneやAndroid OSの端末からパソコンへのデータコピーを行う際に、変換ケーブルやコネクタを用意する必要もありません。