PS5は対応SSDでストレージの増設・拡張できる!使用条件や取り付け方は?

2021年9月15日に配信されたアップデートによって、PS5はM.2 SSDを使った本体ストレージの増設に対応しました。増設したSSDにPS5やPS4のゲームをインストールしたり、保存したゲームを直接起動したりできて便利な反面、全てのM.2 SSDがPS5に対応しているわけではありません。増設用のM.2 SSDはどのようなものを用意すれば良いのでしょうか。この記事ではPS5に搭載できるM.2 SSDの規格や、M.2 SSDを取り付ける手順などをご紹介します。
※この記事は2025/4/23に再編集しました。
目次
PS5のストレージ増設に使えるM.2 SSDとは?
M.2 SSDの「M.2(エムドットツー)」とは、パソコンの拡張カードにおける接続端子の規格です。M.2 SSDは基板形状となっていて、機器に接続する際はスロットに直接挿し込んで使用します。基板サイズにはいくつか種類がありますが、いずれもHDDや従来の2.5インチSSDに比べてコンパクトなのが特長です。また、M.2 SSDの接続規格はSATAとPCIe(NVMe)という2種類に分けられます。PS5が対応しているのはNVMe規格です。NVMe規格の特長としては、SATA規格よりも読み出しや書き込みが高速な点が挙げられます。
PS5にM.2 SSDを増設するメリット
PS5は内蔵ストレージの換装(交換)に対応していません。搭載されている内蔵SSDはシステムである程度の容量が使われているため、大型タイトルをいくつか保存するとすぐに容量が足りなくなってしまいます。
レージの拡張自体はUSB接続の外付けストレージでも行えますが、外付けストレージに保存したPS5のゲームタイトルはそのままでは起動できません。ゲームを再ダウンロードするよりは時間がかからないとはいえ、内蔵ストレージにデータを移す必要があるため、すぐに遊ぶことができず不便です。
一方で、増設したM.2 SSDに保存したPS5のゲームタイトルは、そのまま直接起動できます。ゲームやメディアアプリのダウンロード/インストール、移動などに対応している点もメリットです。PS5のゲームタイトルをたくさん楽しみたい場合は、M.2 SSDを増設してストレージ容量を拡張することをおすすめします。増設するなら初めての方でも安心の説明書付きでかんたんにできる、ドライバー、SSD・ヒートシンク・放熱シートがセットになったこちらの商品もおすすめです。
PS5 / PS5 Pro 対応 ヒートシンク付きM.2 内蔵 SSD 2TB Gen4x4対応 NVMe PS5拡張ストレージ 増設【LMD-PS5M200】 ロジテックダイレクト限定
PS5で使えるM.2 SSDの条件は?
PS5に取り付けられるM.2 SSDは、一般的なパソコンで使われているものより高いスペックが要求されます。PS5に対応するM.2 SSDの具体的な条件は、以下の通りです。
【PS5(初期型モデル)で使えるM.2 SSDの条件】
- 接続インターフェース:PCI-Express(PCIe) Gen4x4対応のM.2 NVMe SSD(M-Key)
- シーケンシャル読み出し速度:5,500MB/s以上を推奨
- 対応容量:250GB〜8TB
- 対応するSSDの基板サイズ:2230、2242、2260、2280、22110
- 放熱機構を含むサイズ:幅最大25mm、高さ最大11.25mm(基板から上8.0mmまで、基板から下2.45mmまで)、長さ30/40/60/80/110mm
PS5でM.2 SSDを使用する際は、ヒートシンクや熱伝導シートなどの放熱機構が必須です。あらかじめヒートシンクなどを備えたM.2 SSDを用意するか、自身でヒートシンクなどを取り付けておく必要があります。事前に、PS5の本体に正しく収まるかどうか確認しておきましょう。
PS5専用に設計されたヒートシンク付きのSSDならそのような心配不要で、安心して取り付けできるのでおすすめです。対応容量は250GB以上となっていますが、近年は1本で100GB以上の容量を使うゲームタイトルも多くなっています。数本のインストールでストレージがいっぱいになるのを防ぐために、最低でも1TB以上のM.2 SSDを用意すると安心です。
また、PS5はメモリをキャッシュとして使うことで処理速度を高める「HMB(Host Memory Buffer)」機能に対応していません。処理速度が落ちる可能性があるため、HMB対応と書かれたM.2 SSDの使用は避けることをおすすめします。
※上記は初期型モデルのPS5における仕様です。その他のモデルについては、条件が異なる可能性があります。
M.2 SSDの取り付け方
M.2 SSDをPS5に取り付けるやり方は、手順に沿って行えば決して難しくありません。ここでは、M.2 SSDをPS5に取り付ける方法をご紹介します。
【M.2 SSDの取り付け方(初期型モデルの場合)】
- PS5の電源を切り接続されている電源コードやケーブルを全て外して、本体を柔らかい布などの上に置く
- ロゴマークが下になり、電源ボタンが奥側になるように向きを変える
- 左手でカバーの左奥の角を、右手で右手前の角を掴む
- 右手でカバーを持ち上げながら、左手の親指を使ってカバーをスライドさせて外す
- 拡張スロットカバーのねじを外し、カバーを取り外す
- スロット部のねじとスペーサーを取り外し、スペーサーを装着するM.2 SSDのサイズに合わせて調整する
- スペーサーを設置したら、SSDと端子の切り欠き部分を合わせて斜め上から奥までしっかり挿し込み、SSDを倒してねじで留める
- スペーサーを設置したら、SSDと端子の切り欠き部分を合わせて斜め上から奥までしっかり挿し込み、SSDを倒してねじで留める
- 外した拡張スロットカバーを再度取り付け、本体カバーを元に戻す
- ケーブル類を取り付けてPS5を起動し、画面の指示に従ってSSDのフォーマットを行う
- 「設定」→「ストレージ」の順に項目を選択し、ゲームのインストール先を拡張ストレージに変更すれば、ゲームが増設したM.2 SSDに保存されるようになる
上記の方法は、初期型モデルの場合です。その他のモデルについては、手順が異なる可能性があります。
【PS5の初期型モデル】
- CFI-1000A(CFI-1000B:デジタル・エディション)
- CFI-1100A(CFI-1100B:デジタル・エディション)
- CFI-1200A(CFI-1200B:デジタル・エディション)
M.2 SSDにゲームを移動させる方法
本体のストレージにインストールしたゲームやアプリを増設したM.2 SSDに移動させる方法も覚えておくと便利です。さまざまなデータを移動させることで、本体ストレージの容量を節約できます。
【ゲームデータやアプリを移動させる方法】
- PS5を起動したらゲームホーム画面に移動し、「ゲームライブラリ」を選択する
- 移動したいデータを選択して「オプション」ボタンを押し、「ゲームとアプリを移動する」を選択する
- M.2 SSDと外付けSSDを両方使っている時は、「M.2 SSDストレージへ移動可能」タブに移動する
- データを移したいゲームやアプリにチェックを入れ、「移動」を選択する
M.2 SSDの空き容量を確認したり、データの移動・削除を行ったりしたい時はホーム画面から「設定」「ストレージ」「M.2 SSDストレージ」の順番に選択してください。M.2 SSDを増設する手順や、PS4からPS5にデータを移行する方法は、以下のページでもご紹介しているので、併せてご確認ください。
外付けSSDでストレージを拡張するのもおすすめ
容量が足りなくなった時は、M.2 SSDを増設するのではなく、USBポートに外付けSSDを接続して容量を増やすことも可能です。外装を取り外したり、ねじを留めたりする必要がなく、簡単に容量を増やせます。
前述のとおり、PS5のゲームを外付けSSDから起動することはできませんが、PS4のゲームに関しては外付けSSDから直接起動できます。PS4で遊んでいたゲームは外付けSSDに、PS5のゲームは内蔵ストレージや増設したM.2 SSDに保存するなど、2つを使い分けるのもおすすめです。PS5用の外付けSSDに求められる要件や選び方は以下の記事で解説しているので併せてご確認ください。
PS5のストレージ増設におすすめ! ロジテックの高速SSD
PS5の内蔵ストレージの増設・拡張には、NVMe M.2 Gen4x4 SSD・ヒートシンク・放熱シートがセットになっている、ロジテックのPS5対応内蔵SSDがおすすめです。ヒートシンクがあらかじめ取り付けられているので、別途自分で用意する必要はありません。また、作業用のドライバーも付属しているので、製品が届いたらすぐに内蔵SSDを増設できます。
外付けSSDも揃えておこう!
PS4のゲームタイトルを保存したい、内蔵ストレージにあるデータを避難させたいといった時は、外付けSSDがあると便利です。内蔵SSDと併せて、外付けSSDも用意してみてはいかがでしょうか。
薄型 スリム スティック型 高速 コンパクト 外付け SSD 1TB 読込速度1000MB/ 秒 USB3.2 Gen2 PS5 / PS5 Pro 動作確認済 USB メモリサイズ
USBポートに直接挿し込むだけで使用できる、スティック型の外付けSSDです。USBポート同士の距離が近い機器にUSBデバイスを複数取り付けても干渉を起こしにくい、スリムな設計となっています。PS5の拡張ストレージとしてはもちろん、パソコン用のストレージにしたり、テレビに接続して番組を録画したりする用途でも使えます。
ポータブルSSD 1TB 高速 外付け SSD type-C type-A 両対応 USB3.2 Gen2 typeC 読込速度1000MB/秒 PS5/PS4動作確認済 スティック USBメモリサイズ
USB-Type-C(TM)/Aの両ポートに対応した超小型・軽量のスティック型SSDです。省スペースで接続でき、持ち運びしやすさにも優れています。PS5やパソコン、タブレット、スマホ、テレビなど、さまざまな機器で使用可能です。
SSD 外付け 1TB USB3.2 Gen2 読込速度1000MB/秒 PS5/PS4動作確認済 USBメモリサイズ
読み込み最大1,000MB/s、書き込み最大700MB/sを実現した超小型・軽量のスティック型SSDです。隣のポートに干渉しにくいコンパクトな形状で、PS5の拡張ストレージはもちろん、ノートパソコンやテレビ録画といった用途にも最適です。
USB 40Gbps USB4 対応 外付け SSD
温度を検知し、適切な温度を保つよう自動で稼働する「温度検知ファン」を搭載したUSB4対応の外付けSSDです。ファンの付け忘れの心配もなく、熱暴走による速度低下を自動で防ぎ安定動作を実現します。場所を取りにくいコンパクトなサイズと、シンプルなデザインも特長です。
おわりに PS5増設のM.2 SSDは必要用件に気を付けよう
PS5の内蔵ストレージは、初期型モデルで825GB、新型モデルで1TB、PS5 Proで2TBとなっています。システム関連に容量が使われているうえに、近年はゲームタイトルの容量が大きくなっているため、そのままではすぐに容量が足りなくなってしまいます。
たくさんのPS5用ゲームタイトルを楽しみたい方は、M.2 SSDを用意してストレージを拡張するのがおすすめです。PS4のゲームタイトルもたくさん遊びたい方は、外付けSSDも併せて用意しておきましょう。ただし、性能やサイズ、ヒートシンクの有無など、増設に使えるSSDには厳しい条件がある点に注意が必要です。条件を満たしていないM.2 SSDを使用すると、本体破損につながる恐れがあります。事前に必ず、M.2 SSDの仕様や接続方法の再確認を行いましょう。どのSSDがPS5で使えるのか不安な方は、「PS5対応」「PS5動作確認済み」などと記載された商品を選ぶのもおすすめです。
▼SSDの仕様や接続方法などの詳細は、SIEのサポートサイトもご確認ください。▼
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