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高性能なM.2 SSDには必須?ヒートシンクでSSDの性能を生かそう

高性能なM.2 SSDには必須?ヒートシンクでSSDの性能を生かそう

近年はSSDの性能が高くなり、軽量・小型で高速なデータ転送を行えるSSD製品が増えています。SSDは他のパソコンパーツと同様、熱に弱いため、性能を最大限生かすには冷却を行わなければなりません。SSDの発熱が気になる方は、冷却を目的としたSSD用のヒートシンクを取り入れてみてはいかがでしょうか。この記事では、M.2 SSD用のヒートシンクの選び方や、PS5に増設するSSD用のヒートシンクを用意する際の注意点などをご紹介します。
※この記事は2024/7/5に再編集しました。

M.2 SSDにヒートシンクは必要?

M.2 NVMe規格に対応したSSDは、従来品と比較してデータ処理の性能が飛躍的に向上しています。ただし、データの読み書きが高速で行える分だけ、発熱量も大きいです。一般的なSSDには、熱による故障を防ぐため、温度が一定以上になると自動的に性能を低下させて過熱を防ぐ「サーマルスロットリング」という機能が搭載されています。

SSDを冷却するヒートシンクを搭載しておけば、発熱によるSSDの性能低下を防ぎながら、熱による故障のリスクを下げることが可能です。高性能なM.2 NVMe SSDを最大限活用するために、ヒートシンクは欠かせないパーツといえるでしょう。一方、転送速度の低い従来の2.5インチ SATA SSDの場合は発熱量も低いので、ヒートシンクを搭載する必要はありません。

M.2 SSD用のヒートシンクの選び方

M.2 NVMe規格対応のSSDは、ヒートシンクレスモデル(ヒートシンクを備えないモデル)とヒートシンク付きモデルに分けられます。ヒートシンクを備えていないM.2 SSDを冷却したい場合は、ヒートシンクを自身で取り付ける必要があります。

しかし、ヒートシンクは多くの製品があり、どれを選べば良いのかわかりづらいかもしれません。ここでは、M.2 SSD用のヒートシンクを購入する際に確認したい選び方のポイントをご紹介します。

取り付け可能な空間からタイプを決める

ヒートシンクは、M.2 SSDを取り付ける場所に応じて選ぶ必要があります。スペースが限られている場合は、M.2 SSDに直接取り付けて使用する小型ヒートシンクタイプがおすすめです。スペースを取らず取り付け方が簡単で、種類や形状も多いので、自分の機器に合った製品を選ぶことができます。PS5の増設に使うM.2 SSDにも取り付けられるものが多いですが、事前にサイズやスペースを確認し、ケースなどに干渉しないかを確かめておきましょう。

また、M.2 SSD用ヒートシンクには、PCIe(PCI Express)スロットに接続して使用する変換カードタイプもあります。サイズが大きくスペースを取る、空きスロットが必要など、使える機器は限られますが、高い冷却性能を備えます。機器内の空間に余裕があるのであれば、冷却ファンが搭載されているなど、さらに冷却性能が高い製品を選ぶのも良いでしょう。

ヒートシンクの高さも確認しよう

ヒートシンクの高さにも注意が必要です。ヒートシンクの中には、冷却ファンを搭載していたり、ヒートパイプを備えていたりして、高さのある商品もあります。 高さのあるヒートシンクは冷却性能に優れている反面、他のパーツと干渉して設置できないリスクも高いです。

特に、スリムタワー型のデスクトップパソコンなど、スペースが限られるパソコンの場合は、ヒートシンクを取り付けられても、ケースが閉まらなくなる場合があります。M.2 SSDを搭載する機器の形状を考慮して、適切なサイズを選ぶようにしましょう。

M.2 SSDへの取り付け方もポイント

小型ヒートシンクタイプを選ぶ場合は、取り付け方の違いも確認しておきましょう。装着後に外すことが少ない場合は、熱伝導両面テープや耐熱絶縁テープで取り付ける製品ではなく、しっかりと固定できるねじ留めタイプの製品がおすすめです。

取り付けた後もパーツ交換などで定期的に外す可能性がある場合は、ゴムリングや金属クリップを使って装着する製品が適しています。取り付け方と併せて、表面に溝を設けて表面積を広くしたり、ヒートシンクとM.2 SSDの間にシリコンパッドを挟んだりといった、冷却性能を高める仕組みの有無も確認しておくと良いでしょう。

ヒートシンクや、シリコンパッドなどの冷却パッドは、正しく装着しないと性能が発揮されないこともあります。商品詳細などを確認のうえ、正しい方法で取り付けることが大切です。

PS5の増設用SSDに使う場合は注意

PS5は、2021年9月15日のソフトウェアアップデートでM.2 SSDによる拡張に対応し、内蔵ストレージの増設が可能になりました。ただし、接続可能なM.2 SSDはヒートシンクや放熱シート(熱伝導シート)といった放熱機構が必須です。あらかじめ放熱機構が備わっているM.2 SSDを用意するか、自身で放熱機構を取り付けなければなりません。

また、PS5に取り付けられるM.2 SSDは、PCIe Gen 4x4に対応していることも条件となっています。データ転送速度が高速になる分、発熱量も増えるため、ヒートシンクや放熱シートが必須になるわけです。放熱機構を含むM.2 SSDのサイズを高さ最大11.25mm(基板から上8.0mmまで、基板から下2.45mmまで)、幅最大25mmに抑えなければいけない点にも注意が必要です。PS5への装着要件を満たしていないヒートシンクも多く見られます。性能や価格だけでなく、サイズも確認してから購入しましょう。

▼SSDの仕様や接続方法などの詳細は、SIEのサポートサイトもご確認ください。▼
SONY PlayStationサポート(https://www.playstation.com/ja-jp/support/

PS5の拡張にもおすすめ!ロジテックのヒートシンク付きM.2 SSD

前述のとおり、M.2 SSDならどれでもPS5の拡張ストレージとして使えるわけではありません。無理にヒートシンクを取り付けた結果、SSDが実装できないということも考えられます。

PS5の拡張用にM.2 SSDを探している方は、SSD・ヒートシンク・放熱シートがセットになった、ロジテックのM.2 SSDを用意してみてはいかがでしょうか。SSDにヒートシンクを取り付けた状態なので、スムーズにPS5のストレージを増設できます。ドライバーが付属しているので、工具を用意する必要もありません。

PS5だけでなく、パソコンの内蔵SSDとして活用することも可能です。ただし、パソコンに実装する際は、ヒートシンクを取り外さずに取り付けることができるスペースがあることを、事前にご確認ください。

おわりに ヒートシンクを使ってM.2 SSDの性能を最大限発揮させよう

NVMe規格対応のM.2 SSDは高性能な分、発熱による性能低下や故障のリスクに注意が必要です。M.2 NVMe SSDの性能を最大限に活用するために、ヒートシンクと放熱シートをセットで用意しておくと良いでしょう。

ヒートシンクと放熱シートで発熱量を抑えれば、サーマルスロットリングによるパフォーマンスの低下や、発熱が原因の故障を予防できます。ただし、ヒートシンクの形状やサイズによっては機器に取り付けられない恐れもあります。特にPS5は、従来のヒートシンクだとサイズの面で取り付けができない可能性が高いです。

PS5拡張に使用する場合には、必要用件を満たしたヒートシンク一体型モデルのM.2 SSDを選ぶことをおすすめします。どのような機器に取り付けるのかを踏まえて、慎重に検討してM.2 SSD用のヒートシンクを選ぶことが大切です。

※「PlayStation®4」「PS4®」「PlayStation®5」「PS5®」は株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントの登録商標または商標です。
※その他記載されている会社名、製品名、システム名などは、各社の登録商標または商標です。

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