ハードディスクをリカバリーする方法とは?リカバリーディスクの作成方法もご紹介

パソコンを使っていると突然正常に起動しなくなったり、動作しなくなったという経験ありませんか。そのような場合は、ハードディスク上のリカバリー領域を使用し、パソコンの初期化が必要です。この記事では、パソコンをリカバリーする方法についてご紹介します。
目次
リカバリーとは
パソコンにおけるリカバリーとは、パソコンを購入したときの状態に戻すことです。ウイルス感染やソフトウェアの障害など、何かの原因でパソコンが正常に起動しなくなった際にリカバリーを行うことで、パソコンを修復できる可能性があります。
現在はハードディスク内にリカバリー領域が作られている場合がほとんどで、その領域を使用して復旧作業を行うことが可能です。しかし、古いタイプのパソコンはハードディスク内にリカバリー領域がないこともあり、その場合は「リカバリーディスク」を読み込むことで作業を実行します。
注意したいのが、現在のパソコンではハードディスク内にリカバリー領域がある関係上、ハードディスク破損などの問題が発生した場合、ハードディスクからの復旧作業が不可能だという点です。そのため、リカバリー領域を備えたパソコンを使用していても、ハードディスクの故障に備えてリカバリーディスクを作成しておくことをおすすめします。
また、リカバリーはソフトウェアの障害が不具合の原因である場合は効果を発揮しますが、ハードウェアの障害が原因の場合は効果がないこともあるため注意しましょう。
リカバリーの方法
パソコンをリカバリーする方法には、あらかじめハードディスク内に用意されたリカバリー領域から実行する方法と、作成しておいたリカバリーディスクを使用する方法があります。ここでは2通りあるリカバリーの方法について、それぞれの手順をご紹介します。
ハードディスク内のリカバリー領域を使用する場合
ハードディスク内のリカバリー領域を使用する方法は、パソコンのメーカー各社によって異なるため、必ず取扱説明書などを確認しながら行ってください。
基本的な手順としては、まずBIOSやトラブルシューティングツール、もしくは設定メニューにある「回復」を起動します。その上で、「ドライブを購入時の状態に戻す」「リカバリー」などを選択してください。
回復作業を行うとハードディスク内の保存データは消えてしまうため、あらかじめハードディスク内データのバックアップを取っておく必要があります。また、データ削除には時間がかかるので、作業などが落ち着いているタイミングで行うことも大切です。また、実行する際は不測の事態を避けるため、外付けハードディスクをはじめ、パソコンに接続している周辺機器をすべて取り外して行ってください。
リカバリーディスクを使用する場合
旧型のパソコンには専用のリカバリーディスクが付属していましたが、現在は付属していないことも多いため、事前にDVDやCDなどを使用してリカバリーディスクを作成しておきましょう。ちなみに、Windows8以降のOSではディスクの代わりにUSBメモリを使用して「回復ドライブ」の作成が必要となります。リカバリーディスクと回復ドライブは名称や使用する記録媒体が異なりますが、どちらも機能は同じです。
リカバリーディスク(もしくは回復ドライブ)の作成手順ですが、まず「スタートメニュー」を開き、「Windowsシステムツール」→「コントロールパネル」の順にクリックします。次にコントロールパネルの検索ボックスで「回復ドライブの作成」を検索し、「システムファイルを回復ドライブにバックアップする」の項目を見て、チェックボックスにチェックがされているかどうかを確かめてください。チェックがされている状態で「次へ」をクリックしたら、「USBフラッシュドライブの接続」が表示されるので、DVDやUSBメモリをパソコンに接続し、画面の指示に従って操作することでディスクを作成できます。
リカバリーディスクや回復ドライブを使用して作業を行う際は、まずリカバリーデータを入れたDVDやUSBメモリをパソコンにセットします。次にBIOS画面を開き、接続したメディアの起動順位を1番にしてください。設定変更ができたら次にパソコンを再起動し、画面の指示に従ってリカバリーを実行します。
イメージバックアップもおすすめ
設定作業などの手間を省くことができる、イメージバックアップを作成するのもおすすめです。パソコンのリカバリーは、内部データを消去するためデータの復元に手間を要する場合がありますが、イメージバックアップは自分が保存したデータなどをバックアップするため、復元にかかる時間を短縮できます。
イメージバックアップの手順は、まず外付けハードディスクなどを接続します。次にコントロールパネルを開き、「システムとセキュリティ」→「バックアップと復元」→「システムイメージの作成」の順に選択し、バックアップの保存場所を選択してください。「バックアップの開始」をクリックすると、バックアップが始まります。データ容量によっては時間がかかることもあるので、こちらも時間に余裕があるタイミングで行いましょう。