USBメモリの3.0とは?2.0との違いやUSBメモリの選び方のポイントなど詳しく解説
パソコンのデータを保存して持ち運ぶ時や、緊急時のバックアップ先として活用できる小型で軽量なUSBメモリはよく使われる外部メモリです。しかし、USBメモリは製品によって容量の違いだけでなく、データ転送速度などの規格が異なるのはご存知でしょうか。この記事では、USBメモリの3.0規格と2.0規格の違いや選び方のポイントなどについて詳しくご紹介します。
目次
USB3.0とは
USB3.0は2008年に策定されたUSBの規格で、USB2.0の後継となる規格です。「Super Speed USB」というブランド名が付けられており、データ転送速度の速さが主なアピールポイントの1つです。
USB3.0は新規格が発表されるなかで名称が数回変更されており、現在では「USB3.1 Gen1」や「USB3.2 Gen1」と表記されるのが一般的です。
USBメモリの3.0と2.0の違い
USBメモリの3.0とその1つ前の規格である2.0にはどのような相違点があるのでしょうか。ここでは、USBメモリの規格3.0と2.0の違いについて解説します。
転送速度
2.0規格のUSBメモリは転送速度が理論値で最大480Mbpsとなっていますが、その後継である3.0規格のUSBメモリの転送速度は理論値で最大5000Mbps(5Gbps)と、約10倍以上の速さを誇ります。
もっとも、転送速度は接続機器や使用している製品などの条件によって大きく左右されるので、実際の転送速度は理論値よりも低くなることが一般的です。それでもUSBメモリの場合は、3.0と2.0で2倍程度の速度差が体感できるといわれています。
見分け方
USBメモリの3.0規格と2.0規格の見分け方としては、機器のUSBポートやUSBメモリのコネクタの絶縁体部分が青色になっているものが3.0規格です。
ただし、パソコンなど一部機器のUSBポートには内部が青くなっていないものもあります。そのような場合は、「SS(Super speed)マーク」があるかどうかを確認すると良いでしょう。このマークが付けられているUSBポートは、内部が青くなっていなくてもUSB3.0規格に対応しています。
USBメモリには互換性がある?
USBメモリには互換性があるため、最新の規格のUSBメモリを最新の規格に対応していない機器で使用することも可能です。たとえば、3.0規格に対応しているUSBメモリを2.0のUSBポートに接続しても正常に使用できます。ただし、USB3.0の転送速度を生かすためには、USBメモリと接続する機器の双方がUSB3.0に対応していなければいけません。どちらか片方でも対応していない場合は、データ転送速度はUSB2.0に準拠するため注意が必要です。
USBメモリの選び方のポイント
USBメモリを選ぶ際、どのような点に注目すると良いのでしょうか。ここでは、USB3.0規格に対応したUSBメモリを選ぶ際のポイントについてご紹介します。
コネクタで選ぶ
USBメモリは、主にパソコンで使用されるUSB Type-Aコネクタが搭載されているケースが一般的です。ただし近年では、スマホなどで使われることが多いUSB Type-Cコネクタを搭載した製品も増えてきたため、使用している機器のコネクタの形状に合わせてUSBメモリを選ぶ必要があります。
また、Type-AとType-Cが両方付いているなど、複数のコネクタが設けられたUSBメモリも流通しています。コネクタの形状が異なる複数のデバイスで同じUSBメモリを使用したい場合は、このようなタイプを選ぶと良いでしょう。
USBメモリの容量で選ぶ
USBメモリの容量は用途に応じて選びましょう。文書データなど軽いデータを中心に保存して持ち運ぶために用いるなら8GBや16GBでも十分ですが、パソコンやスマホのデータバックアップ用や、容量の大きいデータを保存するために使用するなら、32GBや64GB以上の容量の製品を選ぶと安心です。
おわりに USBメモリは3.0以上の対応製品を選ぶと良い
従来の2.0規格と比較してデータの転送速度が大幅に向上し、とても使い勝手が良くなったのが3.0規格対応のUSBメモリです。特に、比較的大容量のデータをUSBメモリに保存する場合などには、転送速度が速い3.0規格の性能を実感することができるはずです。
比較的容量の小さいデータしか読み書きを行わないなど、使い方次第では2.0規格のUSBメモリでも大きな問題を感じることはないかもしれません。しかし、写真や映像など、取り扱うデータの大容量化が進んでいることや、USBメモリ自体の価格が下がっていることを考慮すると、今後USBメモリを選ぶ際には3.0規格以上に対応した製品を選ぶことをおすすめします。