パソコンを破棄する際はデータ消去が重要!その理由や消去方法とは

パソコンを長く使用していると、いずれ新しいものへ買い替える時期がやってきます。その際には、古くなったパソコンを廃棄する必要も出てくるでしょう。パソコンを破棄する方法は複数ありますが、いずれの手段を取る場合でも内部のデータを完全に消去することが大切です。この記事では、パソコンを破棄する際にデータを消去することが重要な理由や、データの安全で確実な消去方法などについてご紹介します。
目次
パソコンを破棄する方法
古くなったパソコンを破棄する方法には、以下のようなものが挙げられます。
- パソコンメーカーや業者に回収を依頼する
- 買取店に買い取ってもらう
- 自治体の回収ボックスを利用する
- パソコンの買い替えに際して、販売店の下取りサービスを利用する など
いずれの方法も利用しやすく、宅配便での回収に対応している場合もあるなど、手間やコストがあまりかからない点はメリットです。しかし、単にパソコンを初期化して手放すだけの方法にはリスクがともないます。
パソコンを破棄する際にデータ消去が重要な理由
パソコン内には、顔写真が入った画像データやメールアドレス、ブラウザに入力したパスワード、クレジットカード番号など、多くの個人情報が含まれています。企業で使用している法人向けパソコンの場合は社員の個人情報だけでなく、顧客データや重要書類などが保存されていることもあるでしょう。
大切なデータを適切に消去しないままパソコンを破棄してしまうと、個人情報などの漏えいを招く可能性があります。特に企業の場合、正しい方法でパソコンを破棄しなければ顧客情報の大量漏えいなど、大規模な事件に発展してしまうことも危惧されます。そのため、適切な手段でデータを消去し、データの復元や閲覧を一切できない状況にしてからパソコンの破棄を行うことが非常に重要です。
情報流出を防ぐデータ消去の方法
パソコン上でデータをごみ箱から削除したりパソコンの初期化を行ったりしても、実はハードディスク内のデータは完全に消去されていない状態です。市販のデータ復元ソフトなどを利用すれば、簡単にデータを復元できてしまいます。
それでは、単純な削除やパソコンの初期化だけでは消せないハードディスク内のデータは、どのように消去すれば良いのでしょうか。
強磁気にかけてデータを破壊する
データの消去には、ハードディスクの内部に強力な磁力を当てることでデータを完全に破壊し、二度と読み込めなくする方法があります。故障などでパソコンが起動しない場合もハードディスク内のデータを破壊することが可能です。ただし専門機器を用意しなければ実行できないため、専門業者に依頼して行ってもらう必要があります。
データ消去専用のソフトウェアを使用する
データ消去専用のソフトウェアを使用してハードディスク上に大量なデータを上書きすることにより元のデータを読み込めなくする方法もあります。有料ソフト、無料(フリー)ソフトにかかわらず、さまざまなソフトウェアが販売、配布されていますが、それらの中でも信頼性の高いソフトを使用することが必要です。
ただし、この方法ではハードディスクに一度書き込まれたデータを完全に消去することはできず、復元ソフトなどを使えばデータを復元できる可能性もあるため、おすすめの方法とはいえません。企業で使用していたパソコンなど、特に重要な個人情報が含まれている場合には、次にご紹介する物理的破壊による消去を最もおすすめします。
物理的に破壊する
ハードディスクを物理的に破壊する方法でも、内部のデータを完全に読み込めない状態にすることが可能です。ただしこの方法は意外に難しく、ハンマーなどで叩くだけではディスクの読み込みができる状態のままである可能性も高いです。また、ハードディスクを叩いた衝撃で鋭利な破片が飛び散る可能性もあるため、怪我などのリスクも生じてしまいます。
物理的な方法で読み取り部を確実に破壊するには、ハードディスク破壊機など専門機器を利用するのがおすすめです。ハードディスク破壊機を使用した場合、ハードディスクの「プラッタ」と呼ばれるデータ記憶領域に物理的に加圧変形を加えて破壊できるため、データを完全に消去できます。
ハードディスク破壊機は一部の専門業者が取り入れていますが、作業完了後にデータ消去の証明書を発行してくれる業者であれば安心です。ロジテックでもサービス完了時に、完全に消去した事を証明する「データ消去作業完了証明書」を発行しております。