導入事例 - サイエンスパーク様 - ロジテックダイレクト 法人販売窓口

「ロジテックに依頼して成功でした」

サイエンスパーク 開発部 画像システム課 西村英伍氏にロジテックダイレクトを使ってプロジェクト用IT部材を調達した経緯とその効果について詳しく聞きました。

 

(サイエンスパークについて) 神奈川県座間市のシステム開発会社。

情報セキュリティ、画像・映像系の技術に強みを持っています。情報セキュリティ関連では自社製品「Driverware NonCopy」を開発。画像・映像系でも運輸系の超大手企業をはじめ多数のプロジェクトを受託しています。設立94年。従業員数50名。
(※ この事例に記述した数字・事実はすべて、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。数字の一部は概数、およその数で記述しています)

今回の調達プロジェクトの内容

Q : 今回サイエンスパークではロジテックダイレクト(以下 ロジテック)をどう活用したのでしょうか。


A : サイエンスパークでは2016年に、動画の大量記録用ハードディスク 155セット(特注品)を、ロジテックダイレクトに依頼して調達しました。これらハードディスクは弊社の主要取引先である大手運輸企業のプロジェクトで使われるものです。 調達の概要は次の通りです。

項目 内容 備考
調達した部材 特注ハードディスク
(155セット)

- ハードディスクを4台搭載できるBayケース
- 搭載ハードディスク計620台
- 4TBのディスク4台をRAID 0構成で取り付け、設定
- 所定のデータをコピー

 

この調達では「筐体とディスクの仕様決定」を弊社が行った他は、すべての作業をロジテックにワンストップで依頼しました。具体的な内容は次のとおりです。

 

1.「ハードディスクのキッティング」
ハードディスク4台と4Bayハードディスクケースを用意し、それを組み立て。さらにRAID 0構成(※)となるよう設定していただきました。 キッティングについてはロジテックの伊那工場内に、その作業用のラインを組んでいただき、そのライン上で行いました。ロジテックからは「納期から逆算すると、12セットを同時並行でコピーできるラインを組めば大丈夫です」と説明がありました。 ※ RAID0構成については、ロジテックと弊社で協議し、エンドユーザーの要求仕様とコスト上限を考慮の上、これが最も適切という結論のもとで定めた仕様です。

 

2.「データコピー」
ディスクの出荷前に、エンドユーザーから指定されたデータをハードディスクにコピーしておく必要がありました。データは1セットに一律の内容ではなく、13種類を所定数にそれぞれ振り分けるよう、エンドユーザーから指定がありました。このデータコピーも同様にロジテック伊那工場のライン上で行っていただきました。

 

3.全数検査
ハードウエアの組み付けが適切かどうか、データコピーが正しく行われているかどうかを、155セット全てに対し全数検査を施していただきました。

 

4.検査報告書の作成
全数検査について、155セットそれぞれの検査結果を記した報告書を作成していただきました。報告書はエンドユーザーに提出しました。

 

5.特殊梱包
ロジテックによれば
「ハードディスクはデリケートな機器なので、特に今回のような4台搭載のRaidケースにマウントしたまま、安易に輸送すると危険」
とのことでした。 具体的には「ディスク本体を筐体に事後組み付けしたものを、普通の梱包でトラック輸送すると、筐体の中でディスクが『踊ってしまい』、内部の精密部分に損傷が起きる可能性が高い。過去そうした事故が起きた例をいくつか知っている」とのことでした。 そうした事故を防げるようロジテックから「特殊梱包」の提案がありました。具体的な梱包内容は次のとおりです。

「段ボールに緩衝材を詰める」 :
段ボールに筐体を入れるとき、段ボールの中にエアー緩衝材をふんだんに詰める。筐体が段ボール内で「浮いている」ような形で緩衝材を詰める。これにより輸送中の震動が最小限に抑えられる。
「筐体の内部にも緩衝材を入れる」 :
筐体の内部にエアー緩衝材を入れる。こうすれば輸送中にディスク本体が筐体内で「踊らなく」なる。(※ 開閉可能なHDDケースの内部に輸送対策の緩衝材を入れた。)
「分別梱包する」 :
「1箱につき筐体1つ」という方式にする(つまり段ボール箱が155個にして運ぶ)。

 

6.発送
発送については、ロジテックの長野県伊那工場から東北の発送拠点までトラックで陸送しました。トラックは、ロジテックが運輸会社に依頼してチャーター便を手配しました。

当初は自力調達を検討していた

Q : 今回の部材調達をロジテックに依頼した経緯を教えてください。

 

A : 今回ディスク155セットの調達は、弊社の主要取引先である大手運輸会社から依頼されました。
当初は外部に頼らず、自力で調達することを検討していました。弊社の主要仕入れ先である台湾企業と協力すれば、ローコストで調達できると考えたのです。
しかし検討の結果、その方法には多くの問題点があると分かりました。具体的には次のとおりです。

 

問題1.「思ったよりコストが下がらない」
台湾の仕入れ先からは「ディスク本体は、関税その他を考えると、台湾や大陸中国から買うより日本で買った方が、実は安いですよ」と情報提供がありました。

 

問題2.「保証の不備」
プラスチック筐体を台湾から輸入するとき、電源認証などの品質保証をつけるのが困難になります。

 

問題3.「キッティングやデータコピーが困難」
「調達した筐体やディスクの組み立て(キッティング)」「指定データのコピー」をどう実現するかという問題があります。無理に人手を集めて自社でやったとしても、その後の「組み付け検査」「データコピー検査」が困難です。

 

問題4.「輸送が困難」
これはこの頃、別の業務の縁で知り合った、ロジテックの担当者Sさんから教えていただいたことです。Sさんによれば「ハードディスクはデリケートな精密機械です。ただ筐体に組み付けただけでは、長時間の陸送による震動に耐えきれず、ディスク内部が損傷する可能性が高くなります」とのことでした。

 

問題5.「納期遵守」
エンドユーザーは運輸会社であり、「納期は絶対遵守」という社風です。部材の調達、キッティング、データコピー、出荷前検査などをすべて自社で行った場合に、すべての作業を納期通りに完了できるかどうか、確固たる見通しをつけるのが困難でした。

 

問題6.「価格調整」
今回エンドユーザーからは調達価格の上限指定もありました。これについても、必ずその価格に納める必要がありました。

 

その後、以上の問題点について社内で協議を重ね、その結果、「ここまで障壁が伴う以上、自力での調達・組み立ては断念した方が良い」という結論に達した次第です。

ロジテックからの提案

Q : 自力調達を断念したあと、どんな行動をとりましたか。

 

A : まずはロジテックに、それら問題を解決するための提案を求めました。
するとロジテックからは:
- 「筐体、ディスクなど構成部材はすべてロジテックが統一的に調達する」
- 「キッティングとデータコピーのために、伊那工場でラインを組む」
- 「電源認証など保証は、国内流通製品と同等のレベルで行う」
- 「キッティングとデータコピーについては155セットを全数検査する」
- 「検査報告書を発行する。ロジテックの品証責任者に押印させる」
- 「安全に輸送できるよう特殊梱包を施す。輸送はチャーター便を使う」
- 「納期は必ず守る(納期を守れる規模のラインを組む)」
- 「価格についても、仕様を調整するなどして、柔軟に対処する」
と提案がありました。

 

これだけやってもらえるなら全く問題はありません。ロジテックにディスクの調達を依頼することに決めました。

他社との比較検討は?

Q : 他の会社との比較検討は行いましたか。

 

A : 一応、他のECサイトも検索して調査しました。

しかし、いずれも :
「小ロットしか対応できなさそう」
「納期遵守できなさそう」
「価格が安いサイトは品質が不明(少なくとも『保証』はない。訳あり品?)」

 

であるなど、不十分なレベルであり、比較検討の候補とはなりませんでした。

ロジテックへの評価

Q : 今回のディスク調達プロジェクトを振り返っての「ロジテックへの評価」をお聞かせください。

 

A : 2016年1月に発注し、約1ヶ月かけてキッティングとデータコピーを実施、3月には無事にエンドユーザーにディスク155台を納品できました。
納入したハードディスクはすべて順調に稼働しており、動作不良などの報告はありません。ロジテックの全数検査の結果どおりに、全台が順調動作しています。今回、ロジテックに依頼して成功でした。

先行ユーザーからのアドバイス

Q : 現在、IT部材の調達を検討している企業担当者に向けて「先行ユーザーからのアドバイス」などあればお聞かせください。

 

A : 最初は「ディスクの組み立てや輸送ぐらいなら自分たちだけでも何とかなるかな」と考えていましたが、実際には保証、全数検査、輸送の際の破損防止など困難が多くありました。 いま自力調達を検討している企業のみなさんは、それら困難を事前に全て洗い出した上で、本当に自分たちだけでできることなのかどうか、事前によく検討することをお勧めいたします。

お取引の流れ フリーダイヤル 0800-1706409
  • フリーダイヤル 0800-1706409
  • お問い合わせフォーム
  • ロジテック総合カタログPDF 2016年4月版 ダウンロード
ロジテック製品の技術的なお問い合わせ フリーダイヤル 0570-070-040