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PCの動作が突然止まってしまう!SSDの謎の不具合「プチフリ」の原因と対策は?

PCを使っているとき、突然画面が動かなくなり操作を受け付けなくなってしまうことがあります。
このような状態を一般的に「フリーズ」といいますが、中には数秒〜数十秒という短い時間で回復し、再び操作ができるようになることもあります。この現象を、特に「プチフリ」と呼びます。しばらく待てば回復するので、データが失われるというわけではありませんが、意図しないタイミングで一定時間操作できなくなってしまうのはわずらわしいものです。プチフリが起こる理由はさまざまですが、今回はその中でもSSDが原因で発生するプチフリ現象について、その原因や解消方法を解説します。

「プチフリ」が発生する原因とは

「プチフリ」が発生する原因には大きく分けて、「コントローラ問題」と「LPM問題」という2種類の問題が存在します。
プチフリの悩みから解放されるための第1ステップは、その原因を理解することです。
コントローラ問題、LPM問題についてそれぞれ解説していきましょう。

■ コントローラ問題

プチフリが発生する原因の1つに「Cドライブに、コントローラとして『JMF602』を採用したSSDを使っている」というものが挙げられます。
コントローラとは、SSDの内部でデータの読み書き処理を行う部品のこと。多くのメーカーがさまざまなコントローラを製造しており、どのコントローラを採用するかでSSDの性能は大きく変わります。

「JMF602」は、2008年頃に存在したコントローラの1つです。このコントローラは「短時間に多くの書き込みが集中して行われると、書き込みが一時的にストップしてしまう」という問題を抱えていました。
このとき、Windowsの動作に必要なデータの書き込みがストップしてしまうと、Windows全体の動作が停止し、操作不能になってしまうというわけです。そしてしばらく待つと書き込みが再開されるので、Windowsも操作可能になります。

自分のパソコンに発生しているプチフリがJMF602によるものかどうかを確認するには、Cドライブで利用しているSSDのコントローラがJMF602か調べます。SSDの製品名を調べてWebで検索するか、メーカーに問い合わせてもいいでしょう。また、2009年にはプチフリ問題のないコントローラ「JFM613」が登場しているため、SSDの製造時期も目安になります。

より簡単に確実にチェックしたいときには、JSMonitorというフリーソフトを使用する方法もあります。
JSMonitorは、JMF602(またはJSF601やBarefoot)のコントローラを搭載したSSD用のツール。それ以外のシステムでは起動しないため、JSMonitorが起動しない場合は、JMF602搭載のSSDは使っていないということになります。もしプチフリが発生しているとしても、原因は別の部分にあるということでしょう。

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JSMonitorを起動しようとして、このようなメッセージが出た場合、そのPCで使用されているSSDではJMF602は使われていません。

■ LPM問題

もう1つの原因は、SSDが持っている節電機能と、Windowsで設定されている節電機能の種類が食い違っているというもの。そのせいで、Windowsが不必要なタイミングでSSDの電源を切ってしまうという現象です。

内蔵SSDやHDDには、「LPM(Link Power Management)」という節電機能があり、これには「HIPM」と「DIPM」の2種類が存在します。製品によって、HIPMとDIPMの両方の機能を持っていることもあれば、DIPM機能しか持たないものもあります。

一方でWindows 10は、HIPMとDIPMの両機能を持っています。プチフリが発生する可能性があるのは、HIPM機能を持たないSSDを使用しているPCで、Windowsの節電設定がHIPMになっている場合です。
SSDは動作中であるにもかかわらずWindowsにそれを伝えることができず、WindowsがSSDは使われていないと判断して給電を止めてしまう、ということが起こりえるのです。
すると、当然ながら読み書きはストップしてしまい、Windowsの動作も停止してしまいます。そしてまた、WindowsがなんらかのタイミングでSSDへの給電を再開すると、再び動作するようになります。これがLPM問題によるプチフリです。

節電設定の食い違っていると、SSDの正しい動作状況が伝わらず、SSDへの給電がストップされてしまい、プチフリが発生します。

「プチフリ」を解消する方法

それでは、「コントローラ問題」「LPM問題」という2つのプチフリの原因をどのように取り除いていけばいいのでしょうか。
問題を切り分けて詳しく解説していきます。ただし、SSDそのものの換装、Windowsの設定変更など、実践に際して費用や知識・技術が必要になる場合があります。失敗するとデータが消えてしまったり、Windowsが起動しなくなってしまったりする可能性もあるので、慎重に作業することが大切です。

■ コントローラ問題の場合

原因が「コントローラに『JMF602』を使用している」ことである場合、もっとも効果的な解決方法は「SSDの換装」です。原因がSSD内部の部品にあるため、Windowsの設定などでプチフリを根本的に解消することはできません。また、JMF602を搭載したSSDは10年近く前の製品であり、現在販売されているSSDと比べると、容量も速度も劣っています。現行のSSDのほうが性能も良く、価格も安くなっているので、換装して問題を完全に解消するのが正解といえそうです。

ただし、「古いパソコンなのでいまさらお金をかけたくない」「システムの移行が面倒」などという人もいるかもしれません。そのような場合には、対処療法ではありますが、SSDへの書き込みが集中するような使い方を避ける設定をしてみましょう。
ファイルのインデックス作成を最小限にしたり、一度に複数のソフトを使用しないように心掛けてみてください。ここではファイルのインデックス作成を最小限にする方法を紹介します。

「コントロールパネル」から「インデックスのオプション」を表示し、「変更」をクリックします。
左下の「すべての場所の表示」をクリックしたあと、上部の欄にあるチェックを外し、下部の欄にある項目を減らしていきます。不要な場所のチェックを外したら「OK」をクリックして完了です。

■ LPM問題の場合

LPM問題の解決方法は、「電源オプション」の設定でWindows 10のHIPM機能をオフにするというものです。ただし、初期状態の「電源オプション」にはHIPM機能の設定項目は表示されていません。
そのため、「レジストリエディタ」というツールでWindows 10の設定を変更し、「電源オプション」にHIPMの設定項目が表示されるようにします。そのうえで、HIPMをオフにするという手順が必要になるのです。このレジストリエディタは、Windows 10の根幹部分をも変更できる強力な設定ツールであるため、変更箇所を間違えるとWindows 10が起動しなくなる可能性があります。
そこで、ここではリスクを抑えるためにフリーソフトSSD最適化設定を使う方法を紹介しましょう。

公式サイトで「SSD最適化設定」をダウンロードし、ZIPファイルを展開。「SSD最適化設定」ファイルをダブルクリックして起動し、「SSDの最適化設定」ボタンをクリックします。
「手動設定」をクリックします。
「LPMチェック」をクリックします。
画面右下部、「ディスク装置名」が、PCに内蔵されているSSDの名称です。「LPM(HIPM))が「未対応」になっていたら、プチフリの原因になっている可能性があります。「LPM設定の呼び出し」をクリックします。
「表示設定」で「ON」をクリックし、「電源オプションの呼び出し」をクリックします。
「(推奨)」の付いた電源プランの「プラン設定の変更」をクリックします。
「詳細な電源設定の変更」をクリックします。
「バッテリ駆動」と「電源に接続」が「HIPM」になっている部分をクリックして「Active」を選択します。「OK」をクリックすれば完了です。

HDDにも発生するプチフリ現象

今回説明した、特定の条件下で発生する「プチフリ」以外にも、HDDやSSDの読み書きが一時的に停止(フリーズ)してしまうことはよくあります。
多くの人が経験しているであろう、突然、Windowsの動作が停止してしまう理由の1つは、このHDDやSSDのフリーズが原因です。一般的なフリーズの最大の原因は、データを読み書きする量が、HDDやSSDの読み書き速度に対して多すぎるということです。
たとえば高画質な動画ファイルを再生しながら、巨大ファイルを大量にコピーし、さらに別のソフトを利用する、といった作業をすると、HDDやSSDで読み書きするデータは膨大な量になります。すると、処理が追いつかずに一時的なフリーズを起こしてしまうことがあるのです。この問題の対処方法は、同時にいくつものファイルを読み書きするような使い方をしないこと。
また、自動的に起動して大量のデータを読み書きするようなソフト(ウイルススキャンやデフラグなど)は実行時間を深夜にするなど、他の作業と重ならないようにすること。今回紹介した「ファイルのインデックス作成を最小限にする」設定も有効といえます。

フリーズが気になる場合には、Windows付属のツール「リソースモニター」で「ディスク」をチェック。「アクティブな時間の最高」の値が大きすぎる場合、それはHDDやSSDへのアクセス過多が原因かもしれません。

【ご注意】
※本ページで紹介している操作を行った結果生じたあらゆる故障・不具合または損害に関して、ロジテック株式会社および、ロジテックINAソリューションズ株式会社は一切の責任を負いかねます。あらかじめご了承ください。操作や知識に自信がない方は不用意に実践しないことをおすすめします。また、操作を行う際も、必ず自己責任で行ってください。
※本ページで紹介しているフリーソフトはロジテック株式会社および、ロジテックINAソリューションズ株式会社が提供するものではありません。サポート、お問い合わせ等には対応いたしかねますので、あらかじめご了承ください。また、フリーソフトのご使用にあたっては、「readme」などの説明をよく読み、その内容に同意できることを確認したうえで、自己責任でご利用ください。

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