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HDDやSSDの消費電力はどのくらい?消費電力の増加がPCに与える影響とは

エアコンや冷蔵庫の消費電力は気にしても、PCやPCのいちパーツであるHDD/SSDの消費電力を気にしたことがある人は少ないのではないでしょうか。
しかし、HDDもSSDも電力を消費するものです。HDDやSSDを後付けで増設した場合には、消費電力の増加が、PCの利便性や動作に悪影響を与えてしまうケースもあります。そこで今回は、HDD/SSDの消費電力について解説するとともに、消費電力の増加がどのようにPC全体の動作に影響を与えるのかを紹介します。また、HDDのモデルによる消費電力の違いも実際に計測してみました。

HDD/SSDの消費電力を気にする必要があるのはなぜ?

そもそも、なぜHDDやSSDの消費電力を気にしなければならないのでしょうか。市販のPCに内蔵されているHDD/SSDは、そのPCに最適化された設計になっているため、いちいち消費電力を気にする必要はありません。問題になるのは、HDD/SSDを増設する場合やPCを自作する場合です。

ノートPCでHDD/SSDの増設をするときには、USB接続の外付けタイプを選ぶのが一般的でしょう。外付けHDD/SSDには、大きく分けて「PC本体から電源を取るタイプ」と「コンセントから電源を取れるタイプ」の2種類があるのですが、消費電力が大きいモデルを使用すると、どちらにせよノートPCの利便性にマイナスの影響を与えてしまうので注意が必要です。 PC本体から電源を取るタイプでは、増設したHDD/SSDの消費電力が大きいとバッテリーの消耗が早くなり、外出先などでの使用に制限が増えてしまいます。これを防ぐためには、コンセントから別途電源を取れるタイプを使用すればいいのですが、今度はコンセントのあるところでしか使用できないというデメリットが発生してしまうのです。

一方、デスクトップPCでHDD/SSDの増設を検討する場合は、USB接続の外付けタイプのほか、PC本体内に内蔵するタイプも選ぶことができます。デスクトップPCは電源コンセントに接続して使用するものなので、どちらを選択しても消費電力の増大によるバッテリー消耗の問題は発生しません。これはPCを自作する際に、内蔵HDDを選ぶ場合も同様です。

デスクトップPCとHDD/SSDの消費電力との関係で問題となるのは、「動作の安定性」と「電気料金の増加」の2つでしょう。デスクトップPCには、「電源ユニット」というパーツが内蔵されており、それがPC内の各パーツに電力を供給しています。消費電力の合計が電源ユニットの供給能力(電源容量)を超えてしまうと、動作が不安定になったり、突然、電源が切れてしまったりするのです。 そのため、電源容量のギリギリで使っているような人がHDD/SSDを増設したり、PCを自作したりする際には、消費電力をチェックしておく必要があるわけです。

また、HDD/SSDの消費電力が高くなればなるほど、時間あたりの電気料金も高くなります。消費電力をチェックして、消費電力の少ないHDD/SSDを使用することで電気代を節約することができるでしょう。

■ 記録媒体(HDD/SSD)や接続方法による消費電力の違い

続いて、パソコンに装着するドライブの種類を整理しながら、消費電力の違いについてチェックしていきましょう。

ドライブは、データが記録される「記録媒体」による違いによってHDDとSSDに分けられます。HDDは高速回転する金属板とヘッドと呼ばれるパーツを使ってデータの読み書きをするため、モーターがかなりの電力を消費します。一方、SSDはデータをメモリーに記録するため、駆動するパーツがなく、HDDに比べると大幅に消費電力が少なくて済みます。

次に、PCへの接続方法と消費電力との関係について見ていきしょう。接続方法は「内蔵型」「据え置き型」「ポータブル型」の3種類に分類できます。 内蔵型は、ドライブがむき出しの状態になっているもので「ベアドライブ」とも呼ばれています。デスクトップPCには幅3.5インチのもの、ノートPCには幅2.5インチのものが用いられ、3.5インチのほうが消費電力は高い傾向にあります。また、同じサイズのHDDでも、読み書き速度を上げるために記録盤を高速回転させている製品は消費電力が高くなります。現在は「7,200rpm」と「5,400rpm」が主流です。

USB端子で外付けするために、ベアドライブをケースに収めたのが「据え置き型」と「ポータブル型」です。 据え置き型は、大容量でも安価な3.5インチタイプが内蔵されています。別途電源コンセントに接続する必要のある製品がほとんどです。 ポータブル型は、持ち運びを考慮した小型製品で、2.5インチタイプが内蔵されています。冷却ファンもないので消費電力が小さく、ノートPCのUSB端子から供給される電力だけで使用できます。

以上をまとめて消費電力の大きさを種類別に比較すると、一般的には以下のようになります。

■ 購入前に調べる!カタログからわかる消費電力のチェック方法

現在使っている、もしくは購入予定のHDD/SSDの消費電力を調べるには、メーカーの公式ページやカタログを参照しましょう。多くの場合「消費電力」や「所要電力」といった値が記載されています。 なお、HDDの消費電力は読み書き時にもっとも大きく、読み書きしていない状態(アイドル時)には下がります。また、読み書きしていない時間が長く続くと、記録盤の回転も止まってほとんど電力を消費しない状態(スタンバイ/スリープ)になります。カタログには、それらの状況ごとの値が記載されていることもあるので参考にしましょう。

Western Digital社「WD Blue」のカタログより。同じ1TBの3.5インチドライブでも、回転速度の違いで、消費電力に倍以上の違いが出てしまうこともあります。高速なドライブほど消費電力が高くなります。

HDDの消費電力を実際に測ってみよう

車の燃費もそうですが、カタログ値は往々にして実情とは異なるもの。そこで、消費電力を計測する機器を使い、HDDによる消費電力の違いを実際に測ってみましょう。計測方法は以下の通りです。まず、デスクトップパソコンを1台用意します。最初にHDDを1台だけ内蔵させ、1時間放置してパソコン全体の電力量を計測します。次に、HDDをもう1台接続し、2台内蔵した状態で1時間放置して、電力量を計測します。つまり、HDDが1台あるかないかで、どのくらい消費電力に差が出るかを比較するわけです。

1時間のあいだ、パソコンを普通に操作するのではなく放置するのは、CPUやグラフィックチップなどが稼働すると大きな消費電力が発生するため、HDDによる差がわかりにくくなるからです。ただし、放置してもHDDの電源が切れたりしないよう、省電力設定はすべてオフにしています。

■ HDD1台の場合

1時間経過(下段の表示)。ここまでの電気料金の累計は2.14円でした。
この瞬間の消費電力は109W、1日あたりの電気料金は54.81円ということになります。

■ HDD2台の場合

1時間経過して、電気料金の累計は2.34円でした。
この瞬間消費電力は140W、1日あたりの電気料金は59.02円です。

※消費電力の計測には「サンワサプライ ワットモニター TAP-TST8N」を使用しています。
※電気料金の算出基準は東京電力料金単価表を用い、「1kWh 19円52銭」としています。
※増設したHDDは「Seagate ST3000DM001」(3.5インチ/7,200rpm/3TB)です。

確かに差はあるが、全体からすると気にするほどではないかも

結果を比較すると、確かにHDDを1台増やすと消費電力は増えました。瞬間的な消費電力もここでは大きめの差となっています。しかし、長時間、数値を監視していると、通常時はそれほど大きな差にはなっていませんでした。1時間経過後の電気料金にさほど大きな差がないのはそのためです。丸1日使った場合の差額も5円以下で、実際にはずっと電源を入れっぱなしにしている場合は少ないでしょう。
また、今回は他の要素を排除するために放置していましたが、実際にはCPUやグラフィック機能が大きな電力を消費するため、割合はさらに小さくなります。こと電気料金に関しては、HDDの消費電力はそれほど気にせず選んでもよい、といえるのではないでしょうか。

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