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USBメモリの安全な取り外し方法と押さえたいポイント

USBメモリの安全な取り外し方法と押さえたいポイント

USBメモリはビジネスに不可欠な記憶媒体で、簡単に接続できるため取り扱いが容易な機器だと思われがちです。しかしUSBメモリは適切に取り扱わないと、Flashメモリの破損やデータの消失など、大きな問題を起こすことがあります。今回はUSBメモリの安全な取り外し方、USBメモリを使用する上で知っておくべきことをご紹介します。

注意!WindowsとMacでUSBメモリの取り出し方は違う

USBメモリを正しく取り外さないと、エラー表示がでたりデータ消失が発生したりする危険性があります。消失データを復旧する場合は時間もお金も浪費してしまうので注意しましょう。USBメモリの正しい取り外し方はOSによって異なります。WindowsとMacでUSBメモリを安全に取り外す方法をご紹介するので、覚えておくとトラブルを事前に回避することができます。

WindowsとMacのUSBメモリを正しく取り出す操作手順

USBメモリの取り出し手順はOSにより異なります。WindowsとMacでそれぞれのOSにおける正しい取り外し方、操作手順は以下のとおりです。

WindowsでUSBメモリを安全に取り外す操作手順

Windowsの場合は、タスクバーに表示されている「ハードウェアを安全に取り外す」というアイコンをクリックします。パソコンに接続されているデバイス名(ハードウェア)が表示されるので、取り外したいUSBメモリを選択して「安全に取り外すことができます」という旨の表示(メッセージ)が出れば、USBメモリを取り外して大丈夫です。この方法はWindows7、Windows8、Windows10共通の方法ですので、ぜひ覚えておきましょう。

MacでUSBメモリを安全に取り外す操作手順

MacではUSBメモリを取り付けると、USBメモリのアイコンが表示されます。USBアイコンをゴミ箱に移動することで、USBメモリを安全に取り外すことができます。または、パソコンをシャットダウンして、電源が切れていることを確認したあとでUSBメモリを取り出しても安全です。

ショートカットキー、フリーソフト、コマンドプロンプトを使って安全に取り外す

マウスでタスクトレイをクリックすることが面倒だと感じる方のために、ショートカットキーやフリーソフト、コマンドプロンプトを利用して、USBメモリを安全に取り外す方法をご紹介します。

ショートカットキーを使ってUSBメモリを安全に取り外す方法

MacではUSBメモリのアイコンを選択した状態で「Commandキー+E」を押下すると、USBメモリを安全に取り外すことができます。

Windowsの場合、ショートカットキーだけでUSBメモリを安全に取り外すことはできませんが、「タスクバーの設定」→「通知領域」→「タスクバーに表示するアイコンを選択してください」から「ハードウェアを安全に取り外してメディアと取り出す」というスイッチをONにしておけば、通知領域に接続したデバイス(USBメモリなど)が表示されるようになります。一度設定すれば、「Windowsロゴキー+B」を押下すると、通知領域がフォーカスされる ので右クリックをせずに、キーボードだけでUSBメモリを安全に取り外すことができます。

同時に2つ以上のUSBメモリを使用するならフリーソフトも有効

パソコンに接続されているデバイス(USBメモリなどの外部ハードウェア)を安全に取り外すことができるフリーソフトを活用しても良いでしょう。USBメモリにあらかじめコピーしておけば、ソフトを起動する(ダブルクリック)だけで安全にUSBメモリを取り外すことができるフリーソフトもあります。
フリーソフトをダウンロードできるポータルサイトで、「USB 取り外し」などのキーワードで検索することができます。

コマンドプロントからUSBメモリを安全に取り外す

USBメモリを安全に取り出すためのアイコンが表示されない場合は、上級者向けの方法ですが、コマンド(コマンドプロンプト)を使ってUSBメモリを取り出す方法もあります。

具体的には、コマンドを実行するショートカットを作成します。「右クリック」→「新規作成」→「ショートカット」を選び、「rundll32.exe shell32.dll,Control_RunDLL hotplug.dll」と入力し「次へ」を押します。任意の名前をつけて「完了」です。ショートカットをダブルクリックするとダイアログが起動するので、表示された一覧から取り外したいUSBをクリックして停止ボタンを押せば安全に取り外すことができます。

USBを安全に使うために気をつけるべきポイント

守るべきは「使用中にUSBメモリを抜かない」こと です。USBメモリは内部プログラムを常に動かしています。動作中(操作完了前)やシャットダウン中でもUSBメモリがファイルの読み書きをしていることがあるため、安全な取り出し方を守る必要があります。
USBメモリの他にもHDDやSSDといった容量記憶装置やUSB接続の周辺機器でも同様です。Disk内のファイル読み書きやプログラムなどが操作完了してから取り外す必要があります。

ただしシャットダウン後、電源が切れていることが確認できれば、特に操作せずにUSBメモリを抜いても問題ありません。
他にも、取り外し中に挿し直したり、接続端子を曲げてしまったりするトラブルもあります。挿入時や抜くときも注意しましょう。

USBエラーで認識できない時の対処法

もしUSBメモリが認識されない場合は、まず正常に挿入されているか確認しましょう。再認識できないという場合はいったん取り外し、パソコンを再起動してもう一度USBメモリ(機器)を接続します。

Windows10の場合、高速スタートアップ機能をOFFにすることで、改善することもあります。 有効、無効の設定は、「Windows システムツール」→「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「電源オプション」→「電源ボタンの動作の選択」→「現在利用可能ではない設定を変更します」→「シャットダウン設定」。ここにある「高速スタートアップを有効にする」のチェックで有効、無効の変更ができます。

他に考えられる原因としては、USBメモリ本体の故障や周辺機器との競合、ドライバのバージョンによる不具合なども考えられます。どうしても改善しない場合は、メーカーのホームページを確認したり、問い合わせをしたりしましょう。

おわりに USBを正しく取り外してエラーを回避

USBメモリは正しい方法で取り外さなければ、エラーやデータ消失を起こしてしまう可能性があるデバイスです。正しい取り外しの操作をしないままパソコンから取り外してしまう人を見かけることもあるかもしれません。しかし、そのような操作は避けるようにしましょう。USBメモリを正しく取り外すことが、データ消失のようなトラブルを未然に防ぐ対策にもなります。

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