故障したHDDのデータは復旧できる? データを失わないための対処法

パソコンを操作している時などに、HDDの動きがおかしい、データが読み出せないといった事態に陥ることがあります。大切なデータを取り戻すには、症状を把握したうえで、適切に対処することが大切です。ここでは、故障したHDDからデータを復旧する方法や注意点をご紹介します。
※この記事は2026/2/27に再編集しました。
目次
HDDの故障は「物理障害」と「論理障害」の2つ

HDD(ハードディスク)が故障する原因は、「物理障害」と「論理障害」の2つに大別できます。HDDを復旧させるには、故障の原因を把握することが大切です。それぞれどのような障害なのでしょうか。
物理障害の例
HDD本体への振動衝撃や熱暴走、過電圧、突発的な停電などによって、HDDが物理的に損傷した状態が物理障害です。経年劣化による故障も物理障害に該当します。HDDが認識しない、読み書きのスピードが落ちた、異音や異臭がするなどが、物理障害で考えられる症状です。
物理障害の対処には専門的な知識と設備が必要で、個人で対処することはできません。修理を試みて分解すると、さらに状態が悪化するだけでなく、そのまま復元や修復できなくなる恐れがあるため注意してください。
論理障害の例
物理的に壊れてはいないものの、ディスク内のデータ構成やファイルシステムなどが破損しているのが論理障害です。シャットダウンせずにコンセントを抜いた、外付けストレージを正しい方法で抜かなかった、誤ってフォーマット(初期化)したなどが、論理障害の原因として挙げられます。論理障害が起きている時の例は、以下のとおりです。
- 「フォーマットして下さい」というメッセージが表示される
- 特定のパーティション(HDDを任意の大きさに分割した領域)が認識されない
- パソコンが再起動を繰り返す
- ブルースクリーンが表示される
データを誤って消してしまったなど、簡単な操作ミスが原因の場合は、市販のデータ復旧ソフトでHDD内のデータを復旧できる可能性があります。ただし、状態の悪化につながる恐れがあるため慎重に対処してください。
HDDが故障したらすぐに電源を落とすことが大事!

HDDが故障したら、障害の種類に関係なく、すぐに電源を落として使用を中断することが大切です。障害が起こっているHDDを使い続けると、状態がさらに悪化してしまう可能性があります。
起動やデータの読み書きが遅くなった、エラー表示が出る、OSが起動しない、機器が再起動を繰り返すといったトラブルの前兆が見られる時は、すぐにパソコンをシャットダウンすることを心がけましょう。
また、「フォーマットしてください」などと表示された際に、何もせずに電源を切ることもポイントです。万が一フォーマットを行ってしまうと、データを取り戻せる可能性がさらに落ちてしまいます。
故障したHDDのデータを復旧する方法

故障してしまったとしても、HDDに保存していたデータは復旧ができる可能性があります。HDDのデータを復旧する主な方法は、以下の2つです。
データ復旧ソフトを使ってみる
データを誤って消してしまったなど、軽度の論理障害に関しては市販のデータ復旧ソフトを使って、自力で対処できる可能性があります。無料で使えるフリーソフトも提供されていて、気軽に試しやすいのがメリットです。
ただし、物理障害や重度の論理障害は、データ復旧ソフトで対処することができません。ソフトが原因でデータが上書きされてしまい、データを復旧できなくなることも考えられます。確実にデータを復旧したい方は、データ復旧ソフトの使用は控えた方が良いでしょう。
データ復旧のプロに依頼する
データ復旧の成功率を高めるポイントは、障害の状況を把握して、適切に対処することです。無理に個人で何とかしようとした結果、取り返しのつかない事態に陥る恐れもあります。確実にHDDのデータを取り戻したい方は、データ復旧の専門業者に依頼するのが確実です。作業費用は一律ではなく、製品の構成や故障の程度によって異なります。
ただし、データ復旧のサービスを受けても障害状況によっては復旧が難しい場合もある点には注意が必要です。個人で行うよりも成功率が高まるとはいえ、全てのトラブルに対処できるわけではありません。
また、HDDやパソコンを修理に出すと、データが失われてしまうことがあります。データを確実に取り戻したい時は、修理よりも先にデータ復旧の専門業者に依頼することが重要です。
HDDのトラブルを避けるためにバックアップを取っておこう

HDDは精密機器です。正しい方法で丁寧に扱っていたとしても、必ずいつか壊れてしまいます。手が滑って落としたり、操作ミスでデータが消えたりすることもあるでしょう。
HDDに保存した大切なデータが消えてしまうのを防ぐには、データを別のHDDやSSD、クラウドストレージなどにコピーして、バックアップを取っておくことが大切です。
おわりに HDDに故障の前兆が現れたら素早く対処を

たくさんのデータを保存できて便利なHDDですが、いつかは必ず寿命を迎えてしまうものです。読み書きが遅い、パソコンが認識しないなど、トラブルが起こったHDDをそのまま使い続けると、データが完全に消えてしまう恐れがあります。トラブルの悪化につながる恐れがあるため、基本的には個人での対処を試みるのも避けた方が良いでしょう。
大切なデータを守るために、定期的にバックアップを取ったうえで、故障の前兆が見られた時に素早く対処することを心がけてください。
