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デジタルトランスフォーメーション(DX)とは?必要性や導入のための課題を解説

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IT技術の発達により日常生活が豊かになるなか、「デジタルトランスフォーメーション」という言葉が注目を集めています。デジタルトランスフォーメーションとはどのような意味なのかを理解している方は、あまり多くないかもしれません。この記事では、デジタルトランスフォーメーションの意味や使われる技術、取り組みにともなう課題などをご紹介します。

デジタルトランスフォーメーション(DX)とは

デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation:DX)とは、直訳すると「デジタルによる変革」という意味の言葉です。頭文字を取ると「DT」になりますが、英語圏ではTrans(超える・横切る)という単語を「X」と省略するのが一般的なため、DXと略されます。もともとは、2004年にスウェーデンの大学教授であるエリック・ストルターマン氏が「進化し続けるテクノロジーが生活を改善していく」という概念を提唱したのが、DXの始まりです。

日本では2018年に、経済産業省がDXに関するガイドラインをまとめたことから広がりました。経済産業省では、DXを「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」と定義しています。(※1)IT技術を活用して新たな事業やサービスを展開することで、働き方の改善や生活の向上を目指す取り組みと考えるとわかりやすいでしょう。

(※1)出典:経済産業省「『DX 推進指標』とそのガイダンス」
https://www.meti.go.jp/press/2019/07/20190731003/20190731003-1.pdf

なぜデジタルトランスフォーメーション(DX)が必要なのか?

近年、DXの推進が積極的に進められていることには、どのような要因があるのでしょうか。DXが必要とされている背景についてご紹介します。

ビジネスの多様化と消費者意識の変化

IT技術の発展により、従来はなかったビジネスモデルや製品が生みだされています。それにともなって消費者の意識も、製品を所有することではなく、製品で生活が豊かになることを重視するようになりました。社会や企業がDXに取り組むことには、このような時代の流れに対応する必要性が反映されているといえるでしょう。

ITシステムの老朽化

既存のITシステムの老朽化による保守費用の高騰や、人材不足によるITシステムのブラックボックス化などが進んでいます。

老朽化・ブラックボックス化した既存のシステムを使い続ければ、保守費用がかさむだけでなく、新しい事業を開始するのも難しいでしょう。この状況は「2025年の崖」と呼ばれ、試算によると最大で年間12兆円もの経済損失が生じる可能性があるとされています。これらのリスク回避のためにも、DXに取り組むことが重要視されているのです。

デジタルトランスフォーメーション(DX)に活用される技術

デジタルによる社会変革を目指すDXですが、具体的にはどのような技術が活用されているのでしょうか。DXにおいて活用される技術にはさまざまなものがありますが、その一例をご紹介します。

IoT

IoT(Internet of Things:モノのインターネット)とは、従来、インターネットに接続されていなかったモノ(製品)をインターネットに接続する技術を指します。よく知られているものでは、スマートスピーカーや自動車の自動運転などもIoT技術によるものです。

IoTの活用により、将来的にはロボットの遠隔操作や工場の稼働状況のリアルタイム確認なども可能となるとされ、働き方改革や生活がさらに便利になることが期待されています。

5G

5Gは高速大容量・低遅延の通信や多数端末への同時接続が可能な、新世代の通信規格です。5Gが普及することで、膨大かつ高速なデータ通信が求められるIoT化も加速していくと考えられています。

5Gによる高速通信は遠隔医療や高画質な映像のライブ配信、働き方改革など、さまざまな分野における活用が期待されている技術です。

AI

AI(人工知能)とは、人間の脳が行うような知的な行動をコンピュータにさせる技術のことです。AIを活用して、IoT機器が集めた膨大なデータを分析して新たな製品開発に役立てたり、問題の解決につなげたりすることが期待されています。

クラウドサービス

クラウドサービスとは、ネットワーク経由でソフトウェアやデータを提供するサービスのことです。インターネット上にデータを保管できるクラウドサービスを活用することで、ソフトウェアやサーバーを自社で所有する必要がなくなるため、維持にかかるコストの削減につながります。

企業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に向けた課題

企業でDX推進に取り組みたいと考えた場合、どのようにビジネスを展開し、どの技術の導入をしていくかを検討する必要があります。同時に、DX推進に見合ったIT人材の育成や雇用も実施しなければなりません。取り組みを進める前に、どの分野でDX推進を開始し、どのような技術を導入するかなど優先順位を定めておくとスムーズです。

また、DX化そのものにも課題があります。DX化によってデジタル化されるものは数多くありますが、デジタル化により収集されたデータの適切な管理・保護が重要です。たとえばハードディスクの暗号化や強力な多要素認証の利用、VPNなどのセキュリティ対策は最低限対応しておくべきでしょう。

おわりに デジタルトランスフォーメーション(DX)に必要な取り組み

DXは、新たな技術が生活をより良くしていくという意味を持つ言葉です。ビジネスの世界では、企業が「2025年の崖」回避に向けて、取り組まなければいけない課題でもあります。DX化の推進には、データを守るためのサイバーセキュリティ対策も同時に必要です。使用する各デバイスは、データの漏えい・盗難・改ざんなどあらゆるリスクから保護されていなければなりません。デジタル化により収集されたデータを適切に管理・保護するためのデバイス選択も重要です。

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