キーボード配列の種類を知ろう!配列がおかしい場合の対処方法もご紹介

パソコンを利用する際に欠かせないアイテムに、キーボードがあります。普段から何気なく使用しているキーボードですが、キーの配列には複数の種類があることをご存じでしょうか。この記事ではキーボードの配列の種類や、一般的なキーが「QWERTY」という特徴的な並びになっている理由、キーボード配列をパソコン側が誤認識している場合の対処法などをご紹介します。
目次
キーボードの配列の種類
日本国内で使用されているキーボードの配列は、「日本語配列」と「英語配列」の2つに大きく分けられます。それぞれの特長についてご紹介します。
日本語配列
多くの方が使っているキーボードは、この「日本語配列」になります。「JIS配列」と呼ばれることもあり、キーには仮名入力で用いるためのひらがな表記が刻印されているものが多いです。ひらがな表記がされていないものもあり、それらは「日本語配列、カナなし」などと呼ばれます。ローマ字入力を行う際にひらがな表記は不要なため、カナなしの方が見やすいという方に人気です。
日本語配列の中でも、106個のキーがある「106キーボード」や、106キーボードにWindowsキー2つとアプリケーションキーを追加した「109キーボード」、「Mac用キーボード」などの種類があります。
英語配列
「英語配列」のキーボードは、「ASCII配列」や「US配列」などとも呼ばれます。日本語配列キーボードにある「全角/半角」「無変換」「変換」「カタカナ/ひらがな」といったキーがない点が特長です。また「@」や「:」など一部の記号キー配置や大きさも、日本語配列とは異なります。
英語配列のキーボードも、101個のキーがある「101キーボード」と、101キーボードにWindowsキー2つとアプリケーションキーを追加した「104キーボード」、「Mac用キーボード」などに細分化されます。
アプリケーションのショートカットキーなどは、英語キーに合わせて最適化されている場合が多いです。英語配列のキーボードを使うと、パソコンで海外メーカーのゲームを遊ぶ際にキー割り当てを変更する必要がなくなります。
キーボードが「QWERTY」配列の理由
一般的に流通しているキーボードは、「QWERTY配列」と呼ばれるタイプが主流です。この配列になった理由には諸説ありますが、現在のPC用キーボードの元祖ともいえるタイプライターが作られた際に採用されたのが元になっています。
また、キーボードの配列にはQWERTY以外にも、「Dvorak配列」や「Colemak配列」などがあります。慣れてしまえばQWERTY配列より速くタイピングできるという人もいますが、広く普及はしていません。
キーボード配列がおかしい場合の対処法
通常の場合、パソコンにキーボードを接続すれば日本語配列は日本語配列として、英語配列は英語配列として認識されますが、稀に日本語配列が英語配列として誤認識されてしまうケースもあります。この状態になると、タイピングした通りに文字が入力されなくなり不便です。パソコン側がキーボードを誤認識した場合の対処方法について、Windowsパソコンを例に2つご紹介します。
キーボードレイアウトを変更する
キーボードのレイアウトを変更することで、不具合を解消できる場合があります。パソコンのOSがWindows10の場合は、Windowsの設定からレイアウトを変更可能です。
【レイアウトの変更方法】
- 画面左下のスタートボタンからスタートメニューを開き、歯車アイコンをクリックして「Windowsの設定」を開く
- 設定画面で「時刻と言語」をクリックし、左側のメニューから「言語」を選択
- 右側の表示にある「優先する言語」から、「日本語」→「オプション」の順にクリックする
- 表示される画面で、「ハードウェアキーボードレイアウト」の項目を確認する
- 正しいレイアウトが認識されていなければ「レイアウトを変更する」ボタンをクリック
- プルダウンリストから正しいレイアウトを選択し、パソコンを再起動する
キーボードのドライバーを更新する
上記の手順で変更を行っても誤認識が直らなければ、キーボードのドライバーを更新してみましょう。
【ドライバーの更新方法】
- 画面左下のスタートボタンを右クリックし、「デバイスマネージャー」を選択
- 「キーボード」をクリックして展開し、表示された「PS/2キーボード」などを右クリックする
- メニューより「ドライバーの更新」→「コンピューターを参照してドライバーを検索」→「コンピューター上の利用可能なドライバーの一覧から選択します」の順にクリックする
- 「 このハードウェアのためにインストールするデバイス ドライバーを選択してください。 」と表示されたら「互換性のあるハードウェアを表示」にあるチェックを外す
- 製造元の項目は「(標準キーボード)」を選択し、モデルの項目で英語配列なら「標準PS/2 キーボード(101/102キー)」、日本語配列なら「日本語 PS/2 キーボード(106/109キー)」を選択する
- 表示されるダイアログは「はい」を選択し、ドライバーの更新後にパソコンを再起動する