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メモリ増設でパソコン動作を改善!増設の具体的な方法をご紹介

メモリ増設でパソコン動作を改善!増設の具体的な方法をご紹介

パソコンを使用していると、「処理が遅くなった」「新しいアプリケーションがスムーズに動かない」という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。改善方法の1つとして、パソコンに内蔵されているメモリを増設(追加)することで解決できることもあります。この記事では、パソコンのメモリ増設によって得られる効果や増設する際の注意点、具体的な増設の手順についてご紹介します。

メモリを増設する効果は?

メモリは、HDDやSSDといったストレージ内部にあるデータをパソコンの頭脳であるCPUが処理する際に一時保存される場所で、よく作業用の机に例えられます。広い机だとたくさんのノートや道具を広げて作業できるように、パソコンのメモリが増えるほど複数のデータ処理も効率的に行えるようになります。

メモリ増設によってパソコンの動作を快適にできる可能性もあるので、常駐アプリが増えて処理が遅く感じたり、パソコンが頻繁にフリーズするようになったりしたときは、メモリの増設を検討すると良いでしょう。

メモリ増設の前に確認したいポイント

パソコンの種類によっては、メモリ増設に対応していない場合があります。メモリ増設を行う前に、ご自身のパソコンがメモリ増設に対応しているか確かめることが大切です。ここでは、増設用メモリの購入前に確認しておきたいポイントをいくつかご紹介します。

メモリの搭載容量と空きスロット

最初に、現在使用中のパソコンのメモリ容量と空きスロット数を確認しましょう。元々搭載されているメモリのスペックは、新しいメモリを購入する際の参考になります。パソコンに搭載されているメモリ容量と、空きスロットの確認方法は以下の通りです。

【メモリ容量と空きスロットの確認方法(Windowsの場合)】

  1. 画面左下の「スタート」ボタンを右クリックして「タスクマネージャー」を選択するか、[ctrl]+[Shift]+[Esc]キーを押して「タスクマネージャー」を開く
  2. タスクマネージャーが簡易表示の場合、左下の「詳細」をクリックする
  3. 「パフォーマンス」タブにある「メモリ」をクリックすると、メモリ容量や現在の使用率、スロット数が表示される

メモリの規格

パソコンで使用されるメインメモリには、DDRやDDR2などの規格があります。近年はDDR4という規格が主流です。DDR4の後ろにも数字が記載されていて、基本的には後ろの数字が大きいほど性能が高くなります。

メモリは異なる規格との互換性がなく、パソコンのマザーボード(基板)が対応する規格のメモリ以外は接続できません。例えば「DDR4とDDR3を併用する」「DDR3対応のマザーボードにDDR4を搭載する」といったことはできないので、使用しているパソコンに搭載できるメモリの規格は事前に必ず確かめましょう。

メモリの規格はパソコンの取扱説明書や、型番がわかる場合はメーカーのホームページから確認するのが確実です。取扱説明書がなく型番もわからないという場合は、CPU-Zというフリーソフトを使って調べることができます。

メモリの形状

メモリは形状によって、DIMMとS.O.DIMMの2種類に分けられます。DIMMはデスクトップパソコン用で、S.O.DIMMはノートパソコンやスリムデスクトップなどに使用されるのが一般的です。

DIMMとS.O.DIMMはサイズが異なるため流用できません。規格だけでなく、メモリの形状も間違えないように注意しましょう。メモリの形状はタスクマネージャー画面の「フォームファクター」の項目で確認できるので、メモリ搭載量と併せて確認することをおすすめします。

パソコンに必要な容量

メモリの規格や形状を確認できたら、パソコンの用途や空きスロットの数を踏まえて、必要なメモリ容量を検討します。複数の作業を同時に行う機会が多ければ8GB以上、ゲームや重いアプリケーションを頻繁に動作させる場合は16GB以上が目安です。

この時、マザーボードが対応している場合は、同一容量で同一メーカーのメモリを2枚組み合わせることで「デュアルチャネル」と呼ばれる機能が働き、メモリが速く動作するようになります。例えば8GBのメモリを1枚使うよりも、4GBのメモリを2枚使用する方が動作は速いです。 また4GBと8GBなど、容量の異なるメモリを組み合わせると不具合が起こる可能性があります。基本的には同じ容量のメモリを複数使用するのがおすすめです。

メモリ増設時の注意点

メモリは精密機械なので、静電気で故障する恐れがあります。メモリの増設を行う前は金属に触れるなどして、体内の静電気を外に逃がしておきましょう。静電気防止用の手袋を着用しての作業もおすすめです。

また汚れの付着による動作不良を防ぐため、端子部分や黒いチップに触れないようメモリの両端を手ではさむようにして持ち作業を行ってください。

メモリの増設方法と手順

必要なメモリを購入できたら、メモリの増設作業を行いましょう。ドライバーや静電気防止用の手袋、あればパソコンの取扱説明書も用意しておくと作業がスムーズです。ここではデスクトップパソコンとノートパソコンに分け、具体的な増設の手順をご説明します。

【デスクトップパソコンの場合】

  1. デスクトップパソコンの主電源を切り、電源ケーブルを抜く
  2. 数分放置してから本体ケースを開ける
  3. メモリスロットの位置を確かめ、スロット内の突起とメモリにある切り欠き部分が合うようにして、メモリを慎重に挿しこむ
  4. メモリが両脇のツメにはまるまで、スロットに対して垂直に挿す
  5. メモリが挿せたらケースを戻してパソコンを起動し、タスクマネージャーでメモリ容量が増えていることを確認する

パソコンによっては、メモリスロットが色分けされている場合もあります。デュアルチャネル機能を有効にするためには、同じ色のスロットにメモリを挿しこんでください。

【ノートパソコンの場合】

  1. ノートパソコンの電源を切り、電源ケーブルを抜く
  2. 底面カバーを外してバッテリーを取り外し、メモリスロットのカバーを外す
  3. メモリスロットの突起とメモリの切り欠き部分を合わせて、斜め方向からメモリを挿しこむ
  4. 挿しこめたらメモリを水平になるよう倒し、カチッと音がするまで押し込む
  5. カバーを閉じて、バッテリーを取り付ける
  6. パソコンを起動し、タスクマネージャーなどでメモリ容量が増えていることを確認する

ノートパソコンの機種によって、底面カバーやバッテリーの取り外し方は異なります。具体的な取り外し方については、パソコンの取扱説明書をご確認ください。

おわりに メモリの増設にチャレンジしてみよう

メモリの増設作業は、静電気に注意すれば比較的簡単に行えます。メモリの容量を増やすことで、買い換えるよりも安く手軽にパソコンの動作や不具合を改善できるかもしれません。まだ使用したいパソコンの動作が遅いことで悩んでいる場合は、メモリの増設に挑戦してみるのもおすすめです。

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