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CPU-Zとは?パソコンの自作や換装にいかせるフリーソフトについて解説

CPU-Zとは?パソコンの自作や換装にいかせるフリーソフトについて解説

パソコンにはメモリやストレージ、CPUなど、さまざまなパーツが搭載されています。それらのスペック(性能に関わる基本情報)を確認したいときに、パーツを取り出して製品型番などで直接確かめていると手間が掛かります。使用しているパソコンのスペックを詳しく知りたい際は、パソコン内部の各パーツを調べることができる「CPU-Z」というフリーソフトを活用すると便利です。この記事では、CPU-Zの概要やインストール方法、具体的な使い方などをご紹介します。

CPU-Zとは?

パソコン本体に搭載されているCPUの名称やメモリ容量など、簡単なスペックならパソコンの「システム」画面などから確認が可能です。しかしマザーボードの詳細など、システム画面からは確認できない情報もあります。システムからではわからない情報を調べたい際に便利なのが、「CPU-Z」というフリーソフトです。

CPU-Zを使えば、CPUやメモリ、グラフィックボード(GPU)などパソコンに搭載されているさまざまなパーツの情報を確認できます。CPUであれば型番や周波数などに加え、コア電圧やTDP(CPUが放熱する最大熱量の目安)など、詳細な仕様まで確かめることが可能です。使用しているパソコンの各パーツの詳細を、パソコンを分解することなく確認できるため便利です。

CPU-Zが使える場面

長年パソコンを使用していると、パーツが故障したから新しいものに交換したい、動作が遅くなったからメモリを増設したいといった場合もあるでしょう。例えばメモリを増設する場合、メモリはマザーボードごとに使える規格が決まっているので、型番を調べなければいけません。

そのような状況でも、CPU-Zを使用すればパソコンを分解せずに各パーツの詳細が確認できます。また各パーツの詳細なスペックを知ることで、それらの動作が重いときの原因究明をする際などにも役立つでしょう。

CPU-Zのインストール方法

CPU-Zは「窓の杜」や「Vector」などオンラインソフトのダウンロードサイトから入手が可能です。以下の手順でダウンロードし、さっそく活用してみましょう。

【CPU-Zのインストール方法】

  1. ダウンロードサイトからCPU-Zをダウンロードする
  2. ダウンロードしたファイルを実行して、インストールウィザードを開く
  3. 「License Agreement」という画面が出たら内容を確認し、同意したうえで「I accept the agreement」を選択し、「Next」をクリックする
  4. 画面の指示にしたがって操作を続け、「Finish」ボタンが表示されたらインストール完了

CPU-Zで表示される言語はすべて英語になります。英語とはいってもパソコンの性能や機器の名称がほとんどなので、まったく理解できないということはないでしょう。

有志による日本語化パッチも提供されていますが、あくまで個人作成のフリーソフトなので導入には注意が必要です。また、2021年の4月時点の最新バージョンであるCPU-Z v1.95は、対応する日本語化パッチが提供されていないため、日本語化できません。

CPU-Zで確認できる主な項目

CPU-Zは、ソフトを起動するだけでパソコン内部のパーツに関する詳細を確認できます。パーツの性能を知ることは、パソコンの動作が遅い原因を判断する際などに役立つでしょう。そのなかで特に注目したい主要な項目について、以下にいくつかご紹介します。

CPU

CPUはさまざまなソフトウェア・ハードウェアの処理や制御を行うパーツで、パソコンの頭脳ともいわれる部分です。CPU-ZのCPUタブでは、搭載しているCPUの名称や最大TDP、周波数、キャッシュなどが確認できます。

キャッシュ項目の下には、データ処理の効率を測る指標になる「コア数」や「スレッド数」なども記載されているため、Windowsのシステム画面以上に詳細な情報を確認可能です。

Memory

Memoryタブでは、パソコンのメインメモリに使用されている製品規格やメモリ容量などを確認できます。メモリを増設して容量を増やしたい場合や、メモリを既存のものから新しいものへ交換したい場合などに便利です。

Mainboard

Mainboardの項目には、マザーボード(基板)に関する情報が記載されていて、メーカーやグラフィックインターフェイス、BIOSのバージョンなどを確かめられます。

BIOS(バイオス)とはマザーボードに搭載されている、CPUなどの管理や制御を行うシステムのことです。メーカー製パソコンを使用している場合、通常は初期設定のままで問題ありませんが、メモリ増設を行う際などに設定が必要になることもあります。

Graphics

グラフィックボード(GPU)の名称や周波数、メモリ容量を確認できる項目です。ゲーミングPCなど映像処理に高い性能が求められるパソコンで、グラフィック周りのスペックを確認したい場合に便利です。

その他に確認できる項目

CPU-Zには上記以外にも、「Caches」や「SPD」、「Bench」、「About」といった項目が設けられています。プロセッサー内の周波数をリアルタイムで測定したり、Benchタブにある「Bench CPU」ボタンをクリックしてCPUの性能計測(ベンチマーク)を実行したりすることも可能です。

おわりに CPU-Zはパソコンのカスタマイズシーンで便利

CPU-Zは、パソコンを分解しなくても内蔵パーツの情報を確認できるフリーソフトです。パソコンのスペックを詳しく確認したいときやメモリを増設したいとき、パーツを交換する場合などに役立ちます。パソコンの各種パーツの換装を検討中で、それぞれどの程度の性能が必要か把握したい場合は、CPU-Zを活用してみると良いでしょう。

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