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クローンを作ればHDDの換装も簡単に!フリーソフトとデュプリケーターはどちらが良い?

クローンを作ればHDDの換装も簡単に!フリーソフトとデュプリケーターはどちらが良い?

データをバックアップしたい、HDDを新調したい、SSDに換装したいといった時は、HDDをクローン(丸ごとコピー)してしまう方法がおすすめです。では、HDDのクローンを作るには、どのような方法があるのでしょうか。この記事では、HDDのクローンを作るメリットや、実際にコピーを実行する際の注意点についてご紹介します。
※この記事は2025/2/17に再編集しました。

HDDをクローン(丸ごとコピー)するメリットは?

HDDのクローンを作成してデータを丸ごとコピーすると、どのようなメリットが得られるのでしょうか。考えられるメリットをいくつかご紹介します。

再インストールより時間がかからない

新しいHDDやSSDを購入した時に、OSやアプリケーションなどを手動でインストールし直すのは、長い時間と手間がかかります。クローンを作成してHDD内のデータを新しいHDDやSSDに丸ごとコピーすれば、ドライブを差し替えるだけですぐに使えるので、作業にかかる時間を短縮できます。

データの消失を防げる

誤ってHDD内のデータを消してしまったり、HDDが破損したりすると、大切なデータを取り出せなくなってしまいます。そのような事態になる前に別のHDDやSSDにデータを丸ごとコピーしておけば、データの紛失リスクを減らすことができます。OSや動作環境なども含めて、HDD内のデータを全て移植したり、バックアップドライブを作ったりしておけば、HDDが壊れた際の復旧に活用することが可能です。

他にも、新しいドライブへ換装した後も、それまで使っていたドライブを残しておけば、万が一新しいドライブでトラブルが発生したとしても、換装前の状態に簡単に戻せます。

新しいHDD/SSDに交換できる

古くなったHDDを新しいHDD/SSDに交換する際にも、クローンは有効です。HDDを長く使い続けていると容量が不足したり、OSやアプリケーションの読み込みが遅くなったりすることがあります。使用中のHDDの環境を新しいHDD/SSDに丸ごとコピーすれば、今と同じ環境のままストレージの空き容量を増やしたり、読み書き速度などの性能を高めたりできるでしょう。

クローンとバックアップの違い

データのクローン(丸ごとコピー)と似たような用途で、バックアップが行われることもあります。クローンは、OSや各種設定も含めて、HDD内の状態を完全にコピーして全く同じディスクを作る操作です。ディスクを丸ごと複製するので、クローン先のHDDにOSが入っていれば、パソコンを起動することもできます。

一方で、バックアップは選択した一部のデータのコピーを、別のストレージに作る操作です。機器が故障した際にバックアップしたデータを抽出することで、データが完全に消えてしまうのを防ぎます。似た用途で使われることも多いですが、クローンの方がコピーするデータの対象が広く、幅広い用途に対応できるのが特長です。

ただし、クローンはHDD内の全てのデータをコピーするため、写真や動画といった特定のデータだけをバックアップする用途には向きません。特定のデータだけをバックアップしたい時は、HDDケースや外付けHDD/SSDを活用するのがおすすめです。

HDDのデータをコピーする方法

HDD内のデータを丸ごとコピーするには、いくつかの方法が考えられます。その中から、ご自身で簡単に行える方法を2つご紹介します。

クローンソフトを使う

クローンソフトと呼ばれるソフトを使用して、HDD内のデータを丸ごとコピーすることができます。詳細はソフトによって異なりますが、ソフトを使用した基本的なクローンの作り方は以下のとおりです。

  • コピー先となるHDDやSSDを、ケーブルでパソコンに接続する
  • クローンソフトを起動して「クローン」をクリックする
  • コピー元のHDDと、コピー先のHDDまたはSSDをチェックする
  • 内容に問題がなければコピーを実行する

デュプリケーターを使う

「デュプリケーター」や「HDDコピースタンド」などと呼ばれる、データコピー用の機器を活用するのもおすすめです。デュプリケーターを使用して行うHDDコピーには、以下のようなメリットがあります。

【使用する際にパソコンを立ち上げる必要がない】
パソコンに内蔵されているHDDを取り出せれば、コピーを実行できます。パソコンが故障して動かない場合でも、コピー元のHDDに問題がなければデータコピーが可能です。

【データ消去などに対応している場合もある】
デュプリケーターによってはデータ消去も行うことができます。大量のデータを一括で削除したい場合や、パソコンを廃棄する場合などに役立ちます。

【コピー元とコピー先のメディアを挿し込みボタンを押すだけでコピーができる】
クローンソフトのように、事前のチェック作業は必要ありません。コピー元HDDとコピー先HDDをデュプリケーターに格納してボタンを押すだけと、簡単に作業できます。

【エラースキップ機能を搭載した製品もある】
デュプリケーターの一部機種には「エラースキップ機能」を搭載したものがあります。エラースキップ機能があれば、HDD内にデータを読み出せない不良セクタがあっても、その箇所を飛ばしてクローンを作成できます。

【WindowsとmacOSのどちらのOSでも使用できる】
デュプリケーターは特定のOSに依存しないため、WindowsかmacOSかに関わらず使うことができます。

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クローン用フリーソフトの選び方

クローンソフトは、有料のものだけでなく、誰でも無料で使えるフリーソフトも多く見られます。コストを抑えてクローンを作りたい時は、フリーソフトを活用するのも便利です。ただし、無料のクローンソフトは多くの種類があるため、どれにすれば良いのか悩んでしまうこともあるでしょう。クローン用にフリーソフトを用意する際は、以下の点を確認しておくことをおすすめします。

対応しているOSやドライブ

windowsやmacOSのいずれかだけ対応、最新バージョンのOSでは使用不可など、対応しているOSはソフトによって異なります。フリーのクローンソフトを選ぶ時は、ソフトが対応しているOSバージョンを確認することが大切です。

また、HDDやSSDなど、データの保存先となるデバイスに対応しているかどうかの確認もしておきましょう。使用しているOSやドライブにクローンソフトが対応していない場合、クローンの作成は行えません。

ソフトの機能性

フリーソフトは無料で使える反面、機能は有料のソフトに劣るものも多く見られます。一部のデータしかコピーできない、パーティションはクローンできないといったソフトを使用すると、データを丸ごとコピーすることができません。必要な機能を備えているかどうか確認することも大切です。

使いやすさも重要

ソフトの使いやすさも、選ぶ時の重要なポイントです。操作が簡単で使いやすいソフトなら、クローンの作成に慣れていない方でも簡単に使うことができます。また、クローン元になるHDDには、個人情報のような機密性の高いデータが保存されているはずです。大切なデータを守るために、信頼できるソフトを選ぶことも心がけましょう。

クローン作成の前に確認したい2つのポイント

HDDのクローンを作る前には、確認しておきたいポイントがあります。次の2点を確認したうえで、コピー作業を行うようにしましょう。

容量の大きなコピー先を用意する

クローンを作る前に、コピー元HDDとコピー先ドライブの容量を確認しておく必要があります。デュプリケーターを用いたHDDコピーを行う場合は、コピー先の容量がコピー元よりも小さいと作業を行えません。クローンソフトによっては、コピー元の使用容量がコピー先の容量よりも小さければコピーできる場合もありますが、容量の大きなコピー先を用意しておいた方が安心です。

あらかじめデータのバックアップを取っておく

デュプリケーターやクローンソフトでコピーを行うと、コピー先となるHDDやSSDに入っていたデータは全て消えてしまいます。また、作業の手順や方法を間違えて、コピー元のデータが消えてしまう可能性もあるでしょう。そのような事態に備えて、バックアップを他に取ってからコピー作業を行うと安心です。

クローンソフト付属のロジテック製おすすめ商品

ロジテックでは、無償でダウンロードできるクローンソフトを付属した商品を取り扱っています。クローンを行いたい方は、ぜひご活用ください。

HDDケース(ハードディスクケース)SSDケース 2.5インチ

ねじや工具不要で、HDD/SSDを差し込んでカバーを閉じるだけで、簡単に装着できるのが特長です。データを丸ごとコピーできるクローンソフト「HD革命/Copy Drive Lite」を無償ダウンロードできるので、使用中のHDD/SSDのデータを別のHDD/SSDに簡単に移すことができます。

SSD 960GB 換装キット 内蔵2.5インチ 7mm 9.5mm変換スペーサー + データ移行ソフト

内蔵HDDをSSDに換装できる、2.5インチ内蔵SSD搭載の変換キットです。取り出したHDDを付属のケースに装着すれば、外付けHDDとして使うこともできます。クローンソフトが付属しているので、従来の環境を簡単に丸ごとコピーすることが可能です。

おわりに クローンを作ってHDDの換装を簡単に

デュプリケーターやクローンソフトでHDD内のデータを丸ごとコピーすれば、新しいHDDやSSDへの換装も簡単に行えます。HDDだけに不具合がある場合は、クローンを作ればパソコンを買い替えずに済むかもしれません。長年HDDを使い続けてきて、OSやアプリの起動が遅いなどパソコンの不調を感じている場合は、HDD内のデータを丸ごとコピーして、新しいストレージへの換装を検討してみてはいかがでしょうか。

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