外付けHDD(ハードディスク)を買うよりおすすめ!HDDケースの選び方

パソコン本体に内蔵することを前提に設計されたHDD(ハードディスク)は「内蔵HDD」「ベアドライブ」などと呼ばれます。換装などで使わなくなった内蔵HDDがある時は、HDDケース(ハードディスクケース)を用意しておくと便利です。ここでは、HDDケースを利用するメリットや選び方、ロジテックのおすすめ商品をご紹介します。
※この記事は2024/5/16に再編集しました。
目次
HDDケースの必要性
HDDケースとは、パソコンや家庭用ゲーム機などに搭載されている内蔵HDDを、外付けHDDのように接続できる機器のことです。新品の内蔵HDDはもちろん、既にデータが保存されているHDDも接続できます。
一般的には、外付けHDDよりも内蔵HDDの方が安価です。そのため、HDDケースに内蔵HDDを収納して外付けする方が、外付けHDDそのものを購入して使用するよりもコストを抑えやすい傾向にあります。
また、使わなくなったパソコンから内蔵HDDだけを取り出して、HDDケースに収納することで、外付けHDDとして再利用することもできます。他にも、大容量の内蔵HDDをデータバックアップに活用する、複数の内蔵HDDを接続してクローン作製を行うなど、HDDケースはさまざまな用途で使えて便利です。内蔵HDDをさらに有効活用したい方は、HDDケースを用意してみてはいかがでしょうか。
HDDケースの種類と選び方
内蔵HDDにさまざまな種類があるように、HDDケースも多くの商品が販売されています。HDDケースを購入したのは良いものの、使うことができなかったということも考えられるため、購入する際は注意が必要です。HDDケースを用意する時は、以下の点を確認しておきましょう。
内蔵HDDのサイズに適したケースを選ぼう
内蔵HDDは、大きさから3.5インチと2.5インチの2種類に分けられます。3.5インチはデスクトップパソコンに、2.5インチはノートパソコンや家庭用ゲーム機に内蔵されているタイプです。サイズが異なると使えないこともあるため、取り付けたい内蔵HDDのサイズに対応したケースを用意しましょう。
中には、3.5インチと2.5インチの両方に対応していたり、SSDを取り付けたりできるHDDケースもあります。また、対応できるHDDの最大容量も確認しておきましょう。大容量HDDに非対応のケースだと、全ての容量を使えない、HDDが認識されないといった不具合につながる可能性があります。
接続コネクタの種類はSATAが基本
内蔵HDDの接続規格は「IDE」と「SATA」の2種類に分けられます。コネクタの形状が違うため、内蔵HDDとケースの規格が異なると接続できません。HDDケースを購入する前に、内蔵HDDの接続規格を確認しておきましょう。
ただし、IDEは2000年代の初めまで主流だった規格で、IDE対応のHDDを見かけることはまれです。古いパソコンからHDDを取り出した、古いパーツを利用するといったケースを除いて、基本的にはSATA規格に対応したHDDケースを選べば問題ありません。
データ転送が高速なものだと便利
データの読み書きを頻繁に行う方は、データ転送が高速なケースを選びましょう。USB 5Gbps(USB 3.0/USB 3.1 Gen1)に対応しているケースだと、USB 2.0に比べて理論上は10倍の速度でデータ転送を行えます。
パソコンが対応している場合に限りますが、eSATAに対応したHDDケースを用意するのも良いでしょう。eSATAは外付けHDDの接続に最適化された規格で、USB 5Gbpsよりも高速なデータ転送が行えます。ただし、新しいパソコンには端子が搭載されていないことが多いため、変換ケーブルなどを別途準備する必要があります。
また、USBではなくLANケーブルでルーターと接続して使う「NAS」機能を備えたHDDケースを用意するのもおすすめです。同じネットワーク内にあるパソコンやスマートフォン、タブレットなどから、データにアクセスできるようになります。
ケースの形状は用途に合わせる
HDDケースは、内蔵HDDを収納する方法からケースタイプとクレードルタイプの2種類に分けられます。ケースタイプは、内蔵HDDを箱型のケースに収納するタイプです。HDD全体が覆われるため、ほこりや衝撃などからHDDを保護できます。複数台のHDDを搭載できるタイプも多く、データを保存できる容量を簡単に増やしやすいのがメリットです。
冷却ファンを搭載しており、長時間の連続使用に適した商品もあります。一方で、クレードルタイプはHDDをカセットのように差し込むだけで使用できる手軽さが魅力です。複数台のHDDやSSDをセットして、データ転送やコピーを行える商品もあります。ケースタイプとは異なりHDDがむき出しになるので、使用する際は衝撃や静電気などに注意が必要です。
プラスαの機能にも注目
HDDケースには、内蔵HDDを外付けする以外の機能を備えた製品もあります。例えば、RAID機能を持ったHDDケースなら、複数のHDDを内蔵して高速に読み書きするストライピングや、データを複製して安全性を高めるミラーリングといった機能を使うことができます。複数のHDDを搭載できるケースは、RAID機能に対応していると便利です。
また、外出先でもHDDケースを使用したい方は、USBケーブルから直接給電できる、USBバスパワー対応のものを選ぶのもおすすめです。ACアダプターなしで、パソコンに接続するだけで使用できるので、持ち運ぶケーブルを減らすことができます。ただし、大型で大容量の3.5インチHDDは、ACアダプターを接続して使用するものがほとんどです。バスパワーを使用したい方は、内蔵HDDのサイズを確認しておきましょう。
おわりに 用途に合わせて適切なケースを選ぼう
HDDケースにはさまざまな種類があり、商品ごとに接続できるHDDの種類や数、搭載されている機能などが異なります。どのような用途でHDDケースを使用したいのかを考慮して、使い勝手に優れたものを選ぶことが大切です。
例えば、データのクローン(複製)も行いたい時は、デュプリケーター機能も備えたクレードルタイプのHDDケースを用意する必要があります。複数台のHDDを使ってデータの冗長性を高めたり、容量を増やしたりしたい時は、RAID機能を備えたHDDケースを用意した方が良いでしょう。自分の用途に合ったHDDケースを用意して、パソコン周りの環境を整えてみてはいかがでしょうか。
● ロジテック 4BAY 外付けハードディスクケース
2種類のインターフェース(USB 5Gbps/eSATA)を搭載したHDDケースです。3.5インチ HDDを、最大で4台装着できます。HDDの温度情報を基に自動でファンの回転数を切り替える「自動冷却FAN機能」を投資しているため、内部の温度上昇を防ぐことも可能です。
● ロジテック HDDケース RAID機能搭載
3種類のRAID機能を搭載した、3.5インチHDD対応の外付けケースです。RAID構成などのドライブ管理は、無償でダウンロードできるソフトウェアから行えます。
● ロジテック HDDコピースタンド
パソコンなしでHDDのデータを丸ごとコピーできる、エラースキップ機能を搭載したコピースタンドです。HDDをベイに挿入して、ボタンを押すだけで簡単にデータをコピーできます。外付けストレージとして活用できるので、余った内蔵HDDやSSDを再利用したい方にもおすすめです。
● ロジテック 3.5インチ外付けハードディスクケース
静音性に配慮したファンレス設計のHDDケースです。動作確認済み機種であれば、テレビに接続するだけで録画した番組を楽しむことができます。傷が目立ちにくいデザインも特長です。
● ロジテック 2.5インチ外付けHDD/SSDケース
HDDを入れてカバーを閉じるだけで使用できる、2.5インチHDD/SSDケースです。ネジや工具を使わずに、簡単にHDD/SSDを装着できます。7mmのHDD/SSDを固定できるクッションが付属しており、厚みの異なるドライブを装着することも可能です。コンパクトなサイズで、持ち運び用途にも適しています。