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SSDやHDDの「ミラーリング」とは?概要や使用時の注意点をご紹介

SSDやHDDの「ミラーリング」とは?概要や使用時の注意点をご紹介

SSDやHDD内のデータを保存する方法のひとつに「ミラーリング」が挙げられます。ミラーリングという言葉を聞いたことはあっても、具体的にどのような技術か知らないという方は多いかもしれません。この記事では、ミラーリングの概要や重要性、ディスクミラーリングを行う際の注意点などをご紹介します。

ミラーリングとは

ミラーリングとは、1台のパソコンに複数のストレージを接続して、同じ内容のデータを複数のストレージに同時に書き込むことです。HDDを用いて行う場合は、ディスクミラーリングとも呼ばれます。元となるストレージ内のデータが変更されると、紐づけられた別のストレージでも同様の変更が行われるのが特長です。

複数のHDDを1つのドライブとして認識させるRAID(Redundant Array of Inexpensive Disks)においては、同じデータを2つのHDDに書き込む「RAID 1」が、ディスクミラーリングに相当します。

ミラーリングの重要性

HDDのデータを、SSDなど別のストレージにミラーリングしておけば、仮に片方のストレージが壊れてしまっても、もうひとつのストレージからデータをそのまま読み出せます。 そのため、HDDを落としてしまった、急に読み込めなくなったなど、データを失う恐れがある不測の事態に備えることが可能です。

また、後述するようなパフォーマンスの向上を図る用途で、ミラーリングしたSSDとHDDを交換して使える点もメリットです。古くなったHDDを使用している場合は、SSDとミラーリングしておくのも良いでしょう。

ミラーリングとバックアップの違い

ミラーリングは、データバックアップや同期と同じく、機器の故障などによるデータの消失を防げる手段のひとつです。しかし、ミラーリングとバックアップには異なる特長があります。

データバックアップは、データを上書きせずに複製を行うため、バックアップを取った段階のデータが保存されます。最新のデータを保つにはこまめにバックアップを行う必要はありますが、誤って元データを消してしまっても、削除前のバックアップデータがあれば復元可能です。

一方で、ミラーリングは同じデータを複数のストレージに同時に書き込みます。誤って元データを消したり改変したりしてしまうと、他のストレージでも同様の変更が行われるため復元はできません。

HDDからSSDにミラーリングする前の準備

前述のように、古くなったHDDはSSDとミラーリングするのがおすすめです。ミラーリングを行い、古いHDDをSSDに変更すれば、データを読み書きする速度の向上や作動音が静かになるなど、パソコンのパフォーマンスが上がる場合もあります。ここでは、ミラーリングを実施する際に必要な準備をご紹介します。

大容量のストレージを用意する

ミラーリングを構築する際は、使用しているストレージよりも大きな容量を持つストレージが必要です。容量の小さいストレージを用意しても、ミラーリングを行うことはできません。

バックアップを取っておく

ミラーリングを構築する際に、データをコピーされる側のストレージ内に入っていたデータは消えてしまいます。必要なデータがある場合は、あらかじめバックアップを取っておきましょう。また、内蔵HDDをSSDに換装する場合は、パソコンのUEFI(BIOS)画面でストレージの起動順序をSSDに変更しておくことも重要です。

ミラーリングを活用する場合の注意点

ディスクミラーリングは便利な機能ですが、デメリットもいくつか考えられます。場合によっては大切なデータが消えてしまう可能性もあるため、以下の2点に留意しましょう。

長期保存には向かない

ミラーリングは「一方向同期」とも呼ばれ、ファイルは常に元データが保存してあるソース側からターゲット側に向けて一方通行でコピーする仕組みです。ターゲット側のストレージでデータを書き換えたとしても、ソース側のファイル内は変更されません。

また、ソース側のデータを書き換えると即座にターゲット側のデータも変更されます。変更されたデータは元に戻すことが難しいため、長期保存が目的の場合には適していない点に注意が必要です。

ストレージが壊れたらすぐに交換する

ミラーリングを実行していれば、ストレージの故障が原因でデータを失うリスクは下がりますが、複数のストレージが続けざまに壊れることもあるはずです。その場合はデータもすべて消えてしまうため、不具合が発生したストレージはすぐに交換することを心がけましょう。ミラーリングの実行を前提に、新しいHDDやSSDの購入を検討している方は、以下のページをご確認ください。

ミラーリングにはロジテックの「Logitec フォルダミラーリングツール」がおすすめ

データのミラーリングを行いたい方は、ロジテックが提供しているフォルダミラーリングツールを活用するのがおすすめです。ロジテックの対象製品を購入したユーザーは、必要に応じて無料でダウンロードすることができます。

「Logitec フォルダミラーリングツール」では、フォルダ単位でミラーリングを行うことが可能です。指定フォルダを監視し、ファイルが変更された場合はもうひとつのフォルダに自動で変更がコピーされます。ミラーリングしたいフォルダと、コピー先となるフォルダを指定しておけば、2つのフォルダの内容を自動で同じ状態に保てるため便利です。

このように、フォルダを設定するだけで自動的にミラーリングを行ってくれるため、使用前に特別な作業は必要ありません。複数のフォルダを指定できるため、フォルダ構成の変更を行わずに使える点も特長です。

おわりに ミラーリングで重要なデータを守ろう

ミラーリングは、複数のストレージに同時にデータを書き込える技術です。リアルタイムでデータが書き換えられるので、突然の故障に備えることができます。ただし、ミラーリング元のストレージでデータを消してしまうと、別のストレージからも同じデータが消えてしまう点には注意しましょう。リスクにも配慮し、ミラーリングだけでなくバックアップも併用するなど、データを失わないよう対策しておくことが重要です。頻繁に更新するデータの保存には、ミラーリングを活用してみてはいかがでしょうか。

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