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SSDはデータ復旧できる?データが消えてしまう原因や復旧方法をご紹介

SSDはデータ復旧できる?データが消えてしまう原因や復旧方法をご紹介

パソコンの内部記憶媒体として、HDDに代わって使われることが多くなってきたSSD。HDDと比較して読み書きを高速でおこなえる点や、小型・軽量で衝撃に強い点などから広く普及しつつあります。
SSDがHDDと大きく異なる点は、HDDが円盤状のディスクにデータを書き込む方式であるのに対し、SSDはメモリーチップにデータを書き込んでいくことです。HDDの欠点とされていたディスクの回転にともなう騒音や消費電力も、SSDでは抑えられるメリットがあります。ただし、小型で衝撃に強いSSDとはいっても、データ消失などのトラブルを完全に防げるわけではありません。この記事ではSSD上のデータが読み取れなくなったり、データが消えてしまったりする事態の原因やその復旧方法についてご紹介します。

SSDのメリットとは

最大のメリットは、HDDと比べて読み込みと書き込みの速度が速いことでしょう。HDDは内部のディスクにデータを読み書きしているのですが、そこにアクセスするためには磁気ヘッドと呼ばれる部品を移動させる必要がありました。それに対してSSDは、内蔵されたメモリチップ内にデータを保存するため、ディスクを回転させたり、読み書きのための部品を移動させたりといった動作が必要ありません。その分、SSDは高速な読み書きが可能です。

実際にHDDとSSDの速度を比較した数値が報告されており、約3倍もの速度で読み込みや書き込みが行えるという結果が出ています。もちろんこれは、検証に使用する機器やそのスペックによっても変わってくるものではありますが、SSDがHDDよりデータの読み込みと書き込み速度が速いということはあきらかです。少しでもデータ処理速度の高速化を目指すのならSSDがおすすめです。また、SSDにはデータの読み書きのスピード以外にもさまざまなメリットがあります。

衝撃に強く故障が少ない

HDDはディスクを回して磁気ヘッドで読み書きするという物理的な駆動を行っているため、物理的な衝撃に弱いです。しかしSSDにはHDDのように物理的な駆動を行う部分がありません。そのため、HDDよりも衝撃に強いのです。また、同様の理由から衝撃などによる故障はHDDよりも起きづらくなっています。もちろん、落としても壊れないというわけではないので過信は禁物です。

静かで消費電力が少ない

前述の通り、SSDはHDDのように物理的に駆動する部品がないため作動中も非常に静かです。また同じ理由から消費電力も少なく済みます。

軽くて持ち運びやすい

SSDはメモリチップにデータを読み書きするという構造上、HDDと比べて小さく軽いため、ノートパソコンやタブレットのような製品との相性がよく、持ち運びに適しています。

SSDのデータ復旧は難しい?

SSDは小型ながら複雑な仕組みで動作しており、データの復旧が難しいメディアといわれています。精密性の高さはデータ復旧作業の難易度が上がることにもつながるため、基本的には「SSDのデータが読めなくなったら、復旧は簡単ではない」と考えておきましょう。

M.2 SSDのメリットとは

M.2(エムドットツー)は、コンピュータに内蔵されている拡張カードにおける接続端子規格のことで、SSD接続方式の1つです。SSD規格の1つであるmSATAの後継として開発されたM.2には以下のような特徴があります。

  • 転送速度が速い
    転送速度が10Gbps〜32GbpsとmSATAよりも2〜5倍ほど速い。
  • コンパクトな形状
    スロット部分が約22mm幅で、約30mmのmSATAよりもコンパクトに作られている。
  • 2種類あるインタフェース
    高速のPCI Express接続と低速のSATA接続の両方に対応している製品もある。

このようにM.2 SSDは、mSATA SSDと比べてコンパクトになり、またドライブベイもいらないため、多くのノートパソコンやタブレットに対応しています。さらに、従来のSATA接続SSDより約7倍の速度を出すことができる製品もあるほどの、高速なデータ転送速度が何よりのメリットです。

メリットだけではない?SSDのデメリット

SSDにはさまざまなメリットがありますが、デメリットがないわけではありません。その一つとして、SSDには書き換え回数の制限があることが挙げられます。HDDの場合は容量内であれば何度でもデータの書き換えが可能ですが、SSDでは無限にデータの書き換えをすることはできません。SSDは読み書きを繰り返す中で徐々に劣化していきます。

そのため読み書きする回数が多いほど、データを読み書きする速度の低下やSSD内のデータを読み込めなくなるなどの不具合が起こる恐れがあります。また、HDDよりも高価な傾向にあることも、SSDのデメリットといえるでしょう。SSDが発売された直後と比べると値段の差は縮まってきていますが、まだまだHDDと比べると高価なものであることに変わりはありません。

HDDよりSSDへ移行したほうがよい人は?

メリットやデメリットについてご紹介しましたが、SSDはどのような用途に向いているのでしょうか。具体的な使用例とともに解説していきます。

動画編集を行う人

動画編集を行う人は、HDDよりもSSDの使用がおすすめです。動画編集作業にはデータの読み込みだけでなく、データの変種やエンコードもストレージのデータを参照しています。そのため、ストレージの性能によって作業効率が変わってきてしまうのです。読み書きの速度が速いSSDを使うことによって、データの読み込みやエンコード時間を短縮できます。

PS4やPS5などでゲームをプレイする人

PS4やPS5などで快適にゲームを楽しみたい人も、SSDへの移行がおすすめです。HDDよりも読み書きが速いSSDに換装、または外付けのSSDを使用することで、ゲームのロード時間が短くなります。ゲームの起動時間が短くなるので、より快適にゲームを楽しむことができるでしょう。しかしハードによっては、SSDに向いていない場合もあります。また内蔵SSDや外付けSSDによっても性能が異なるため、安易なSSDの購入はおすすめできません。「PS4でのロード時間短縮!SSDで快適なプレイ環境を整えよう」では、PS4の換装を詳しく解説しています。PS4やPS4(Pro)のためにSSDの購入を検討している人は参考にしてください。

⇒「PS4でのロード時間短縮!SSDで快適なプレイ環境を整えよう」

おわりに メリットを考慮して自分に合うストレージを手に入れよう

SSDにはデータ処理速度が速い、作動音が静かなどのメリットがあります。一方で、HDDに比べると高額になってしまうなどのデメリットがあるのも確かです。SSDとHDDのメリットやデメリットをしっかりと比較し、自分の使い方に合ったストレージを選びましょう。

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