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USBの速度差はどれくらい?Thunderboltとの差や通信速度が遅い場合の対処法とは

USBの速度差はどれくらい?Thunderboltとの差や通信速度が遅い場合の対処法とは

パソコンに周辺機器を接続する時をはじめ、USB機器を使用する機会は多いでしょう。USBとひと口にいってもさまざまな規格があり、データ転送速度などの性能に差があるため、規格による違いを知っておくと便利です。この記事では、USBの規格による速度差やUSBと比較される機会が多いThunderboltとの違いをはじめ、USB製品の動作が遅いと感じた際の原因と対処法についても解説します。

USBの規格による速度の比較

USBは、最初の規格であるUSB1.0が策定されてから20年以上経過しており、後継規格が多く発表されています。ここでは各規格の転送速度など、規格による性能の違いについてご紹介します。

USB1.0、1.1

USBの最初の規格であるUSB1.0は1996年に、その後継規格であるUSB 1.1は1998年に策定されました。いずれの規格も、最大転送速度の理論値は12Mbps、バスパワーによる給電量は2.5Wです。

USB2.0

USB2.0は2000年に策定され、データ転送速度の理論値を480Mbpsまで向上させています。しかし、バスパワーによる給電量はUSB 1.1と同様に2.5Wのままです。

USB3.0

2008年に策定されたUSB3.0には、「Super Speed USB」というブランド名が付けられています。後継規格であるUSB3.1の策定にともない「USB3.1 Gen1」に、その後USB3.2規格の発表により「USB3.2 Gen1」に名称が変更されています。理論上の転送速度は5Gpbs、給電量は4.5Wと、USB2.0と比較して大幅な性能向上が図られた規格です。

USB3.1

2013年に策定された規格で、厳密には旧来のUSB3.0に相当するものが「USB3.1 Gen1」、新規格であるUSB3.1は「USB3.1 Gen2」という名称です。2017年には、USB3.2規格の策定にともなって「USB3.2 Gen2」に商標が変更されました。この規格からUSB Type-Cのコネクタに対応し、データ転送速度は理論上で最大10Gbps、給電量も100Wまで向上しています。

USB3.2

2017年に策定された規格で、正式な名称は「USB3.2 Gen2×2」です。データ転送速度は理論値で20Gbpsまで向上し、電力供給量はUSB3.1と同じ100Wとなっていますが、USB Type-C以外のコネクタ形状では使用できません。

USBとThunderbolt3の速度比較

Mac製品で採用されることが多いThunderboltは、Intel社とApple社が共同開発したデータ転送技術です。現在の主流であるThunderbolt3は、接続規格にUSB Type-Cを採用し、理論上はUSB3.2よりも2倍速い最大40Gbpsのデータ転送速度を行えます。また、ディスプレイへの4K映像出力や100Wの電力供給も可能であるなど、非常に高い性能を持った規格です。

USBの速度が遅い原因と対処法

データ転送が高速とされるUSB3.0やUSB3.1を使っていても、なぜか速度が遅いと感じてしまうケースがあります。ここでは、そのような場合の原因と対処法をご紹介します。

旧規格のポートに接続している

USBは基本的に下位互換性があるため、USB3.0のポートにUSB2.0対応の製品を接続することが可能です。しかしこの場合、転送速度は下位規格の上限までしか出せなくなっています。USB3.0以降の規格に対応した製品やケーブルを使用していても、旧規格のポートに接続している場合には、それが原因で速度が遅くなっている可能性が高いです。このケースの対処法としては、USB3.0に対応したポートに接続することで改善できます。

USBが誤認識されている

USB機器をポートに接続する際に誤認識されてしまい、HSモード(High Speed、USB2.0モード)に変わっていることがあります。USBコネクタを何度か挿しなおすことで正常なSS(Super Speed)モードで認識されることもあるため、試してみると良いでしょう。

USBメモリの場合は設定を確認

USBメモリを接続する場合、ポートや接続機器などがすべてUSB3.0に対応していても転送速度が遅くなる場合があります。そのようなケースでは、USBメモリの設定を変更してみると良いでしょう。設定変更の方法は以下の通りです。

  • パソコンの「デバイスマネージャー」画面を開き、設定を変更したいUSBメモリのアイコンを右クリックし「プロパティ」を開く
  • プロパティの「ポリシー」欄から「高パフォーマンス」を選択したらOKボタンを押し、パソコンを再起動する

おわりに USBの規格による違いを理解してより快適に

USBは規格の種類が非常に多く、規格によって転送速度などの性能差も大きいという特長があります。特にUSB3.0以降は名称変更が何度も行われているため、非常にややこしくわかりづらいです。しかし、規格を知ることで用途に応じたUSB製品を選べるようになります。規格による違いを理解し、さらに快適にUSB製品を使いこなしましょう。

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