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HDD/SSDの選び方。用途に合わせた使い分けがデータ保存のポイント!

データの保存先であるストレージは、パソコン選びにおける重要なポイントのひとつです。ストレージは大きくHDDとSSDに分けられますが、何がどう違うのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。また、近年主流のSSDは種類が多いため、選ぶ際に悩んでしまうことも考えられます。ここでは、HDDとSSDの違いや、広く使われているSSDの選び方などをご紹介します。
※この記事は2024/8/26に再編集しました。

【選ぶ前の基礎知識】HDDとSSDの違いは?

そもそも、HDDとSSDとは何がどのように違うのか、よくわからないという方もいることでしょう。自分の用途に適したストレージを選ぶには、それぞれの特長や違いを把握することが大切です。

データの処理速度

HDDとSSDでは、データを読み書きする仕組みが大きく異なります。HDDは、「プラッター」と呼ばれる磁気ディスクにデータを保存します。プラッターの上を、磁気ヘッドと呼ばれる針がわずかな隙間を保ちながら移動することで、読み書きを行うという仕組みです。

一方で、SSDにはHDDのような物理的に駆動するパーツがありません。 フラッシュメモリと呼ばれるチップに電気を流すことでデータを保存します。そのため、SSDの方がデータの処理速度は高速です。

容量と価格

データの処理速度に加えて、記憶容量もHDDとSSDでは差があります。基本的には、HDDの方がSSDよりも大容量のものが多いです。

SSDが登場した時に比べると価格差は大幅に縮まっているとはいえ、容量あたりの価格もHDDの方が安くなります。特に、容量が2TBを超えるような大容量モデル帯では、価格差が顕著に見られます。

静音性や耐衝撃性

物理的にパーツが駆動するという性質上、HDDはどうしてもプラッターを回すモーター音が発生します。プラッターと磁気ヘッドが接触すると故障につながる恐れがあるため、衝撃にも弱いです。

その点、物理的に駆動するパーツがないSSDは、静音性や耐衝撃性の面でも軍配が上がります。また、HDDよりも消費電力が少ない点や、サイズが小さくコンパクトな点もSSDのメリットです。

SSDの選び方のポイント

データの処理速度や静音性、耐衝撃性などに優れているSSDですが、全てのSSDが同じ性能というわけではありません。SSDを購入する際は、次のポイントを確認しておきましょう。

データ容量

SSDの容量は、データやアプリケーションをどれくらい保存できるかに関わります。高画質な写真や動画を保存したい、大容量なゲームをたくさん遊びたいといった時は、960GB〜1TB以上の、大容量なSSDを用意すると良いでしょう。

OSだけ保存して起動ディスクにするといった用途なら、256GB前後のSSDでも十分に対応できます。予算の都合で大容量のSSDを用意するのが難しい、容量が足りなくなったという時は、HDDとSSDを併用したり、外付けHDD/SSDを利用したり、データの種類と用途に応じて保存先を変更したり、HDDとSSDを使い分けするのもおすすめです。

接続方法

SSDは、USB接続できる外付けSSDと、パソコン内部のマザーボードに接続する内蔵タイプに大きく分けられます。

外付けSSDは、機器のUSB端子に接続するだけで使用できる手軽さが魅力です。USB-AやUSB-Type-C(TM)といったコネクターの違いや、USB 5Gbps(USB 3.0、USB 3.1 Gen1)やUSB 10Gbps(USB 3.1 Gen2、USB 3.2 Gen2)といった転送速度の違いはあるものの、基本的には機器に接続すれば利用できます。

一方で、内蔵タイプのSSDは、SATA(シリアルATA)やPCIe(PCI-Express)といった接続規格を使用します。PCIe接続に対応したSSDは、NVMeという仕組みを採用しており、データ転送速度に優れているのが特長です。

物理的な形状

内蔵SSDを購入する際は、物理的な形状の確認も欠かせません。内蔵SSDで主流となっている形状は、2.5インチとM.2の2つです。2.5インチSSDは、2.5インチHDDと同じサイズで、接続規格はSATAを採用しています。HDDと互換性があるので、古いHDDを2.5インチSSDに換装(交換)することも可能です。マウンタを使えば、3.5インチベイにも搭載できます。

M.2は、基板がむき出しになっていて、コンパクトなのが特長です。接続規格はPCIeかSATAを使用します。PCIe接続を採用したM.2 SSDは読み書きが非常に速く、高速なデータ転送を行えるのが魅力です。

ただし、PCIe(NVMe)接続を採用したM.2 SSDは発熱が大きく、高温になると読み書き速度が低下する恐れがあります。ヒートシンクを搭載しているなど、発熱対策が施された商品を選ぶことが重要です。

2.5インチSSDとM.2 SSDでは形状や接続方法が大きく異なるため、自身のパソコンではどちらが使えるのか、購入前に必ず確認しておきましょう。

データ転送速度

データ転送速度は、SSDの使用感に大きな影響を与える要素です。SSDの読み書きの速度は「MB/s」という単位で記載されています。4K動画や高画質な写真など、大容量のデータを取り扱うことが多い方は、転送速度が高速なSSDを選びましょう。

NAND型フラッシュメモリの種類

前述のとおり、SSDはNAND型フラッシュメモリと呼ばれる記憶素子(メモリセル)にデータを保存しています。NAND型フラッシュメモリにはSLCやMLC、TLCといった種類があり、それぞれ特性が異なります。

例えば、1つのセルに1ビット記録する方式のSLCは、データ転送速度や耐久性に優れている一方で、データ容量は少なく価格も高価です。一般ユーザー用途には向いておらず、主に企業向けのSSDで採用されています。一般ユーザー向けのSSDでは、データ容量や転送速度、寿命などのバランスに優れた、TLCが普及しています。

また、故障するまでの平均的な間隔を示す「MTBF」や、書き込みできる総バイト数を示す「TBW」といった数値が記載されている場合もあります。耐久性の目安になる数字なので、気になる方は参考にしてみてください。

HDDの選び方は?

価格差が縮まっているとはいえ、大容量のSSDは高価なうえに、商品の選択肢も多くありません。4TBや6TBをはじめ、8TBや10TBを超えるような大容量のストレージを探している場合は、HDDの購入を検討することもあるでしょう。HDDを購入する際は、次のポイントを確認してみてください。

回転数

読み書きの速さを重視する方は、1分間あたりのプラッターの回転数を確認しておきましょう。「rpm」という単位で記載されており、7,200rpmと5,400rpmの2種類が一般的です。数値が大きいほど回転速度が速く、データの読み書きも高速になるとされています。

一方で、5,400rpmのHDDは動作音が小さく、消費電力も少ない傾向にあります。重視したいポイントに合わせて、回転数を選ぶのがおすすめです。

用途

用途も、HDDを選ぶ際の重要なポイントです。例えば、NASに搭載したり、監視カメラの記録に使ったりしたいのであれば、24時間動作を想定して作られた高耐久なHDDを用意する必要があります。

テレビ録画用途であれば、録画したテレビやレコーダー以外の機器でも番組を再生できる「SeeQVault™(シーキューボルト)」対応の外付けHDDを用意すると便利です。

接続する機器や保存したいデータを加味してHDDの種類を決めると、データ保存の快適さが増します。

ロジテック厳選!おすすめSSD

ここからは、ロジテックのおすすめSSDをご紹介します。データの処理速度を高速にしたい方は、ぜひご活用ください。

外付け SSD USB Type-A / USB Type-C 両挿し スティック型

USB-A/USB-Type-C(TM)両対応で、スマートフォンやパソコン、PS5® / PS4®など、さまざまな機器で使えるスティック型SSDです。本体一体型の回転式コネクターカバーを採用しており、キャップの紛失を気にする必要もありません。

薄型 スリム スティック型 高速 コンパクト 外付け SSD 1TB

USBポートに直接挿し込むだけで使用できる、スティック型の外付けSSDです。隣のポートに干渉しないスリムな設計で、パソコンやUSBハブで複数のUSBデバイスを使う時にも役立ちます。コネクターはUSB-Type-C(TM)なので、PS5®前面のUSB-Type-C(TM)ポートに接続することも可能です。

ポータブルSSD 1TB 高速 外付け SSD type-C type-A 両対応

USB-Type-C(TM)/Aの両ポートに対応した超小型・軽量のスティック型SSDです。省スペースで接続でき、持ち運びしやすさにも優れています。PS5® / PS4®やパソコン、タブレット、スマホ、テレビなど、さまざまな機器で使用可能です。

SSD 外付け 1TB USB3.2 Gen2 読込速度1000MB/秒

USB-Type-C(TM)/Aの両ポートに対応した超小型・軽量のスティック型SSDです。省スペースで接続でき、持ち運びしやすさにも優れています。PS5® / PS4®やパソコン、タブレット、スマホ、テレビなど、さまざまな機器で使用可能です。

USB 40Gbps USB4 対応 外付け SSD

温度を検知し、適切な温度を保つよう自動で稼働する温度検知ファンを搭載したUSB4 対応 外付けSSDです。USB 40Gbps対応機器で使用した場合、読み込み最大3,650MB/s・書き込み最大3,800MB/sの超高速でデータ転送が行えます。MacOSのインストール、外部起動ディスクとしても使うことができ、従来の外付けSSDよりも作業効率が向上します。

SSD 2TB 換装キット 内蔵2.5インチ 7mm 9.5mm変換スペーサー + データ移行ソフト

内蔵HDDを手軽にSSDへ換装できる、2.5インチ内蔵SSDの変換キットです。換装時に取り出したHDDは、付属のケースに装着して外付けHDDにできます。また、本体をケースから取り出さずにパソコンやPS5などに接続して、外付けSSDとして使用することも可能です。

おわりに HDDとSSDは用途ごとに使い分けよう

SSDは種類が豊富で、性能や接続方法などが種類ごとに異なります。さらに、容量あたりの価格がHDDよりも高い傾向にあるため、どれを選べば良いのか悩んでしまうこともあるでしょう。高速なデータ処理が求められるシーンにはSSDを、使用頻度が低い大容量なデータはHDDに保存するなど、用途ごとに使い分けることをおすすめします。

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