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Windows 10/11・Macのグラボの性能を確かめよう!OS別の調べ方

Windows 10/11・Macのグラボの性能を確かめよう!OS別の調べ方

パソコンで最新の3DゲームやVRなどを楽しみたい場合、ゲームソフトやBlu-rayディスク、VRゴーグルなどに加えて、要求スペックを満たしたパソコンの用意も欠かせません。パソコンの映像周りのスペックに関しては、グラフィックボード(グラボ)と呼ばれるパーツの性能を確認することがポイントです。この記事ではグラフィックボードの概要や、パソコンに備わっているグラフィックボードの性能を確認する方法などをご紹介します。
※この記事は2025/2/7に再編集しました。

グラフィックボードとは?

グラフィックボードとは、パソコンが出力する映像データをより滑らかに表示するためのパーツです。3Dゲームや4K映像の編集、CADなどの製図ソフトなどを使用する際に使用します。ビデオカードやグラフィックカード、グラフィックスなどと記載されている場合もありますが、いずれも意味は同じです。

ただし、パソコンの基板であるマザーボードやCPUの内部にグラフィック機能が備わっていて、グラフィックボード単体を搭載していないパソコンもあります。オンボードグラフィックや内蔵GPUなどと呼ばれるもので、代表例として「Intel HD Graphics」が挙げられます。

オンボードグラフィックの性能はグラフィックボードより低いですが、書類作成やネット閲覧、動画視聴など、一般的な使い方であれば問題ない場合がほとんどです。

主なグラフィックボードは2種類

グラフィックボードには、3D映像データなどの処理を行う「GPU」というパーツが搭載されています。代表的なグラフィックボードはNVIDIA社の「GeForce」シリーズとAMD社の「Radeon」シリーズの2つです。

NVIDIA社のGeForceシリーズは広く普及しているグラフィックボードで、ゲームではGeForceシリーズを基準に開発するケースが多く見られます。一方でAMDのRadeonシリーズは、動画や映像ソフトなどの再生能力に優れるという特長を持っていましたが、近年はGeForceとの差が縮まってきています。

パソコンに搭載されたグラフィックボードの確認方法

現在使用中のパソコンに搭載されたグラフィックボードは、どのような手順で確認できるのでしょうか。Windows 10/11とMacで、グラフィックボードを確認する方法をご紹介します。

DirectX診断ツールで確認する(Windows 10/11)

Windows 10やWindows 11でグラフィックボードを確認する方法は複数ありますが、最初にDirectX診断ツールを使用する手順をご紹介します。

【DirectX診断ツールを使用する場合】

  1. 画面左下の「スタート」ボタンを右クリックして「検索」または「ファイル名を指定して実行」を開き、「dxdiag」と入力する
  2. 「ドライバーがデジタル署名されているかどうかを確認しますか?」と表示された場合は「はい」をクリックする
  3. 表示された診断ツールから「ディスプレイ」タブをクリックすると、グラフィックボードの情報が確認できる

ディスプレイ設定で確認する(Windows 10/11)

Windowsパソコンでは、ディスプレイ設定からもグラフィックボードを確認できます。

【ディスプレイの設定を使用する場合】

  1. デスクトップ上の何もない場所を右クリックする
  2. 表示されたメニューから、「ディスプレイ設定」を選択する
  3. 「ディスプレイの詳細設定」→「アダプターのプロパティを表示します」の順にクリックする
  4. 表示される「アダプター情報」欄の「チップの種類」や「アダプター文字列」から、グラフィックボードの名称などを確認できる

タスクマネージャーで確認する(Windows 10/11)

タスクマネージャーからグラフィックボードの名前やメモリ容量などを確認することもできます。

【タスクマネージャーを使用する場合】

  1. 「スタート」ボタンを右クリックして、「タスクマネージャー」を選択する
  2. 「パフォーマンス」タブをクリックして、左メニューにある「GPU」を選択する選択する

タスクマネージャーを使えば、画面右上でグラフィックボードの型番やドライバー、DirectXのバージョンに加えて、現在の使用状況も確認できます。

Macの場合

Macでグラフィックボードを確認する場合は、以下のような手順になります。

【グラフィックボードの確認方法(Macの場合)】

  1. 画面左上の「Apple」メニューをクリックし、「このMacについて」を選択する
  2. 「グラフィックス」欄に使用中のグラフィックボードが表示される

DirectX診断ツールの見方

ご紹介した手順のうち、DirectX診断ツールを活用してグラフィックボードを確認した場合の各項目は、以下のような意味を持っています。

  • 「名前」:グラフィックボードの製品名
  • 「製造元」:製造したメーカー名
  • 「チップの種類」:グラフィックボードの頭脳に当たるGPUの種類
  • 「メモリ合計」:グラフィックボード用のメモリの容量

グラフィックボード用のメモリは、パソコンに搭載されるメインメモリとは別の専用メモリです。メモリ容量が大きくなるほど、グラフィックボードの処理速度も速くなります。ただしグラフィックボード用メモリは、メインメモリと異なり増設して容量を増やすことができません。グラフィックボード用のメモリ容量を増やしたい場合は、グラフィックボード自体をメモリ容量の大きなものと交換する必要があります。

パソコンをアップグレードする前にグラフィック性能を確認しよう!

Windowsを提供するMicrosoft社は、Windows 10のサポートを2025年10月に終了すると発表しています。サポート終了までに、Windows 11へのアップグレードを検討している方も多くいらっしゃるでしょう。

ただし、Windows 10からWindows 11へアップグレードするには、パソコンが最小システム要件を満たしている必要があります。例えば、グラフィック性能は「DirectX 12 以上 (WDDM 2.0 ドライバー)」に対応しているグラフィックボードもしくはオンボードグラフィックを搭載しているパソコンでないと、Windows 11にアップグレードはできません。

DirectX 12は2015年にリリースされた規格なので、新しいパソコンは問題ないことが多いですが、古いオンボードグラフィックは対応していない可能性があります。Windows 11にアップグレードする前に、使用しているパソコンの性能を確認しておきましょう。

また、Windows 11へのアップグレード中にトラブルが発生し、パソコン内のデータが全て消えてしまう恐れも考えられます。アップグレードを実施する前に、外付けストレージにデータのバックアップを取っておくことが大切です。バックアップの方法などに関しては、以下の記事も併せてご確認ください。

バックアップにも使えるおすすめSSD

ここからは、パソコンのバックアップや内蔵ストレージの換装におすすめのSSDをご紹介します。OSのアップグレードを検討している方は、ぜひご活用ください。

SSD 2TB 換装キット 内蔵2.5インチ

パソコンに搭載しているHDDを2.5インチSSDに換装できる換装用キットです。環境移行ソフトが付属しているので、簡単に今までの環境を移行できます。取り出したHDDをケースに装着すれば、外付けHDDとして再利用可能です。

M.2 SSDケース 高速転送規格NVMe対応 データ移行ソフト付

高速データ転送規格NVMeに対応しており、USB3.2 Gen2の性能を最大限発揮することができるM.2 SSDケースです。スクリューレス設計となっており、ネジを一切使わず簡単に取付けすることができます。また、USB3.2 Gen2対応のType-Cケーブル・Type-Aケーブルの2種類のUSBケーブルに加え、データ移行ソフトを添付。

PS5 / PS5 Pro 対応 ヒートシンク付きM.2 内蔵 SSD 2TB

ヒートシンクや放熱シートがセットになったM.2 SSDです。PCIe Gen 4.0×4搭載で高速なファイル転送を実現します。パソコンへ実装する際は、ヒートシンクを外すことなく取り付けられるスペースがあることを事前にご確認ください。

おわりに グラボの性能は用途に合わせて決めることが大事

グラフィックボードは、映像データを美しく滑らかに表示するために必要なパーツです。ハイクオリティな映像のゲームを楽しみたい、VRコンテンツを視聴したいなど、目的に合う性能を持つグラフィックボードを選べば、快適にコンテンツが楽しめます。

グラフィックボードの性能はパソコンのアップグレードにも関わるため、Windows 11へのアップグレードを検討している方は、グラフィック性能を確認しておくと良いでしょう。とはいえ、高性能なグラフィックボードほど消費電力や発熱量が高い傾向にあります。用途に適した性能のグラフィックボードを使うのがおすすめです。

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