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SSDのSATAやmSATAとは?製品購入前に知っておきたい規格の知識

SSDのSATAやmSATAとは?製品購入前に知っておきたい規格の知識

HDDよりコンパクトなサイズで処理速度が速いことから、人気を集めているSSD。しかし、SATAやmSATA、M.2など、接続方法にはさまざまな種類があります。それぞれの違いがわからず、SSDを選ぶ時に悩んでしまうこともあるでしょう。この記事では、SSDの種類やSATAの概要、後継規格であるmSATAやM.2 SSDの特長などをご紹介します。
※この記事は2023/6/3に再編集しました。

SSDの種類

SSDの種類は規格の違いによって区別され、「形状(フォームファクタ)」と「パソコンと接続するための規格(インターフェース)」が設けられています。SSDの形状としてはmSATAの他にも1.8インチや2.5インチ、M.2などが、接続規格としてはSATA(Serial ATA)やPCIe、IDE、そして外付けタイプのSSDとして主流となっているUSBなどが挙げられます。

「IDE」規格とは、SATA接続のSSDやHDDが普及する前に主流となっていた接続方法です。現在では見かける機会はほとんどありませんが、製造年が非常に古いパソコンで見かけることもあります。SSDの規格の種類については、以下の記事も併せてご確認ください。

SSD/HDDでよく聞くSATAって何?

SSDやHDDを探している時に、前述の「SATA」という言葉を見聞きする機会は多くあります。SATA(シリアルATA、サタ)とは、パソコンと周辺機器間でデータ転送を行うための接続規格です。2.5インチのSSD/HDDや3.5インチのHDDで使われています。通信プロトコルは、HDDに最適化された「AHCI(Advanced Host Controller Interface)」を使用します。

SATAは、回線を平行に並べてデータ転送を行う「パラレル転送」を採用していたATA(Advanced Technology Attachment)規格の後継として誕生しました。1本の回線でデータを順番に転送する「シリアル転送」を採用しているのが特長です。

何度かバージョンアップが行われており、SATA 1.0(1.5Gbps)、SATA 2.0(3.0Gbps)、SATA 3.0(6.0Gbps)の3世代に分けられます。現在最も使用されているのは、最新世代のSATA 3.0です。2.5インチSSD/HDDだけでなく、M.2 SSDのインターフェースとして使われることもあります。

SATA規格の詳細については、以下の記事も併せてご確認ください。

SATAと似ているmSATA SSDとは?

SATAと名前が似ているSSDの規格に「mSATA」があります。名前こそ似ていますが、形状は大きく異なるので、違いを覚えておきましょう。

薄い形状が特長

mSATA SSDは、SATA接続の2.5インチSSDとは異なり、カードのように薄い形状で、基板はむき出しになっているのが特長です。正式名称は「Mini SATA SSD」で、モバイルノートパソコンなどの小型・薄型デバイスにも搭載できるコンパクトなサイズのため、ノートパソコンの薄型化、軽量化に貢献してきました。

SATAとの違いは転送速度

mSATAとSATAの違いとして、接続方法も挙げられます。SATA規格に基づくSSDは2.5インチサイズで、ケーブルを介してSATA接続をするものが一般的です。その一方で、mSATA SSDは配線が不要で、専用の端子に本体を直接差し込むことで接続する方法がとられています。

M.2はmSATAの後継品

SSDの規格として最も新しいものが「M.2 SSD」です。M.2 SSDはmSATA SSDの後継品として開発されたこともあり、配線が不要で直接スロットに挿入する点や、基板がむき出しになっている外装など、類似点が多くあります。

ただし、mSATA SSDはデータ転送にSATA 3.0を使用するため、理論上の転送速度は最大6Gbpsにとどまります。一方で、M.2 SSDの転送速度は40Gbps以上(PCI Express Gen4×4の場合)とより高速です。また、基板がむき出しになっている外装という共通点はあるものの、mSATA SSDの本体がカード状であるのに対し、M.2 SSDはスティック状で幅が狭く、さらにコンパクト化が図られています。

専用ケースがあればUSB接続も可能

純正装着品からの換装が比較的難しいことが多いmSATA SSDですが、別途外付け専用のケースを用いることで、USBによる外部接続を行えます。外付け専用ケースに収納した状態でも2.5インチサイズのSSDより小さく軽いため、持ち運びする際に便利です。

Micro SATAと混同しないように注意

1.8インチSSDは「Micro SATA SSD」という別名で呼ばれることもあります。mSATA SSDと名前が似ているため、名前だけ見ると間違えやすい製品です。ただし、1.8インチSSD(Micro SATA SSD)はケーブルを用いたSATA接続を採用しているため、mSATA SSDと形状が大きく異なります。商品を選ぶ際は外装を必ず確認し、形状を確かめましょう。

おわりに パソコンの発展に貢献したSATAやmSATA の知識も備えておこう

後継品であるM.2 SSDがすでに発売されており、mSATA SSDを目にする機会は少なくなってきています。しかし、内蔵ストレージのコンパクト化を実現したmSATA SSDの登場によって、ノートパソコンの薄型化・軽量化が推し進められたことは事実です。

また、デスクトップパソコンや外付けSSDで使われることもあるSATAとM.2 SSDの違いなども知っておくと、SSDをより賢く選び使えるようになります。外付けSSDやパソコンを購入する時は、ぜひご紹介した内容を参考にしてみてください。

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