HDDケースで外付けHDDは自作できる!選び方のコツとロジテックのおすすめ商品

HDDをSSDに交換・換装するなどして、パソコンから取り出した内蔵HDDをどうすれば良いのか、悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。内蔵HDDが正常に動作する場合は、HDDケースを活用するのがおすすめです。HDDケースがあれば、外付けHDDを簡単に自作することができます。この記事では、HDDケースの概要や種類ごとの特長、選び方のポイントなどについてご紹介します。
※この記事は2025/2/4に再編集しました。
目次
HDDケースとは?外付けHDDの自作におすすめ
HDDケースとは、内蔵HDDを外付けHDDとして使えるようにする機器のことです。パソコンの内蔵ストレージの容量が足りなくなった時は、新しい外付けHDD/SSDを購入することが多いかもしれません。
しかし、パソコンから取り出した内蔵HDDがまだ使えるのであれば、HDDケースを活用するのもおすすめです。HDDケースを用意して外付けHDDを自作すれば、新品の外付けHDDを購入するよりもコストを抑えられます。
また、HDDケースに入れた内蔵HDDを取り換えたり、ケースによっては複数台のHDDを搭載したりできるので、複数のHDDを使い分けることも可能です。2.5インチSSDの取り付けにも対応している製品もあります。
自分で内蔵HDDのスペックを決めたい、取り外した内蔵HDDを再利用したいといった方は、HDDケースを用意して外付けHDDを自作してみるのがおすすめです。
HDDケースの種類
HDDケースには、大きく分けてケースタイプと取り付けタイプの2種類があります。ここでは、それぞれの概要や特長をご紹介します。
ケースタイプ
ケースタイプは、内蔵HDDを中に収納して使うタイプです。耐久性に優れていて、埃や衝撃からHDDを守れるため、主に外部(外付け)ストレージとしての用途で使われます。2台・4台・8台など、複数台のHDDを収納することができる商品も多く見られます。
取り付けタイプ
取り付けタイプは、内蔵HDDをカセットのように差し込んで使用するタイプです。クレードルタイプやHDDスタンドとも呼ばれます。HDDの取り付けや交換が簡単に行える点が特長で、HDD間でのデータ転送も可能です。複数台のHDDやSSDを一度に接続できるタイプもあります。
手軽にHDDを取り付けられる反面、クレードルタイプのHDDケースは内蔵HDDがむき出しの状態になります。衝撃や埃、静電気などの影響を受けやすい点には注意が必要です。
ケースとは別に、内蔵HDDを機器とケーブルで接続して使用するアダプタータイプもあります。取り付けが簡単で、コストも安価なのが特長です。
HDDケースの選び方のポイント
HDDケースは、使用環境や用途に合わせて適した製品を選ぶ必要があります。ここでは、HDDケースの選び方のポイントをご紹介します。
OSで選ぶ
HDDケースは、製品によって対応しているOSが異なります。非対応の場合はHDDが認識されず、データの保存などが行えません。HDDケースを購入する際は、接続したいパソコンのOSに対応したものを選ぶことが大切です。
規格サイズで選ぶ
収納するHDDのサイズに対応している製品を選ぶことも重要です。HDDのサイズは、3.5インチと2.5インチの2つに分けられます。基本的に、デスクトップパソコンでは3.5インチのHDDが、ノートパソコンでは2.5インチのHDDが使われています。2.5インチ用のケースに3.5インチのHDDは入らないため、取り付けたいHDDに合わせて、ケースが対応するサイズを確認しておきましょう。
また、両方のサイズに対応している製品も販売されています。サイズの異なるHDDを使用したい場合は、両方に対応したケースを選ぶと良いでしょう。
HDDだけでなく、2.5インチSSDを取り付けたい方も、2.5インチ用のケースか、両方のサイズに対応したケースを用意することをおすすめします。
コネクタの接続規格で選ぶ
HDDのコネクタの対応状況も確認する必要があります。HDDの接続規格は、IDEとSATAの2つです。IDE規格は新規の生産が終了しているため、基本的にはSATA対応の製品を選ぶと良いでしょう。
現在は見かけることはまれですが、IDE接続のHDDを利用したい場合は、IDEとSATAの両方に対応するケースを選ぶことをおすすめします。
HDDの搭載台数で選ぶ
HDDケースを選ぶ際は、搭載可能なHDDの台数も考えておきましょう。大容量のデータを保存したい、たくさんの外付けHDDを使っているという時は、複数台のHDDを搭載できるケースがおすすめです。
HDDをまとめて管理できるので、配線周りをきれいにまとめられます。また、RAID(ミラーリング)機能を備えたケースを選べば、複数のHDDに同じデータを保存して、データの安全性を高めることも可能です。万が一いずれかのHDDが破損した場合でも、すぐにデータを復旧できます。データをより安全に保存したい方は、RAID機能に対応しているか、どのRAIDモードに対応しているのかも確認しておきましょう。
転送速度で選ぶ
バックアップ用途などで、データを頻繁に読み書きしたい方は、転送速度も確認しておきましょう。転送速度が速いほど、データ保存などが快適に行えます。
USBの規格には、データの転送速度が速い順にUSB 20Gbps(USB 3.2 Gen2×2)やUSB 10Gbps(USB 3.2 Gen2、USB 3.1)、USB 5Gbps(USB 3.2 Gen1、USB 3.0)、USB 2.0などがあります。
ただし、USB 20Gbps はSSDケースしか対応していません。HDDケースを使用してデータを取り扱う機会が多い方は、 USB 5Gbps以降の規格に対応したケースを選ぶのがおすすめです。
その他の便利機能で選ぶ
便利な付加機能を備えたHDDケースを選ぶこともできます。熱伝導率の高い金属で作られていたり、冷却ファンを搭載したりして熱を効率的に放出できるものや、ケースの電源がパソコンと連動していて消費電力を抑えられるものなどが例です。
また、2台のHDD/SSDを取り付けて、パソコンに接続することなくデータのコピーを行えるクローン機能を備えた製品(デュプリケーター)も、バックアップ用途に使いやすくおすすめです。
ロジテックのおすすめHDDケース
ロジテックでは、さまざまな用途に適したHDDケースを販売しています。ここからは、ロジテックおすすめのHDDケースと、それぞれの特長をご紹介します。
4BAY 外付け HDDケース
最大16TBの3.5インチHDDを4台まで搭載できるHDDケースです。USB接続に加えて、内蔵機器と同じSATA規格のままデータ転送を行えるeSATA接続にも対応しているため、環境に応じて接続方式を選ぶことができます。RAID構築に対応しているモデルを選ぶことも可能です。
USB-C対応 4BAY 外付け HDDケース
最大4台の3.5インチ/2.5インチHDDと2.5インチSSDを搭載できる、USB-Type-C(TM)対応のHDD/SSDケースです。パソコンの電源に連動して自動的に電源のオン・オフを行う「電源連動機能」を搭載しているので、電源を消し忘れる心配がありません。USB 10Gbps(USB 3.2 Gen2)に対応しており、2.5インチSSDを搭載した場合でも、その性能を最大限に発揮できます。
2BAY 外付け HDDケース
3種類のRAID機能を搭載した、2BAY外付け型の3.5インチHDDケースです。無償でダウンロード可能なRAID管理ツールによって、RAIDの構築や管理をしたり、HDDの状態を監視したりすることができます。RAIDを構築せずにHDDを管理することも可能です。
8BAY 外付け HDDケース
最大16GB×8台の3.5インチHDDを搭載可能なHDDケースです。内蔵したHDDの温度情報をもとにファンが自動で回転数を切り替える「自動冷却FANコントロール機能」によって、内部の温度上昇を防ぎます。USBコネクタとeSATAコネクタを搭載しているので、使用する環境に応じて接続方式を選ぶことも可能です。
また、「LHR-8BRHEU3」は、複数のHDDを1つのドライブとして使用し、データの安全性を高めることができるRAID機能を搭載しています。
HDDコピースタンド エラースキップ機能搭載
3.5インチ/2.5インチHDDを2台挿入してボタンを押すだけで、データを丸ごとコピーできるコピースタンドです。パソコンの外付けストレージとしても使えます。エラースキップ機能の搭載によって、不良セクタがあるHDDのデータコピーにも対応しています。
アルミ素材 外付け HDDケース
静音性に配慮したファンレス設計で、駆動音を気にせず使うことができる3.5インチHDDケースです。縦置きにも横置きにも対応しており、スペースに合わせて設置できます。動作確認済み機種であれば、テレビに接続して番組の録画に使うことも可能です。
2.5インチ 外付け HDD/SSDケース
ねじや工具を使わずに2.5インチHDD/SSDを装着できるポータブルHDD/SSDケースです。コピーソフトを無償でダウンロードできるので、内蔵HDDを交換(換装)する時も簡単に作業を済ませられます。USB-AとUSB-Type-C(TM)の両ケーブルが付属しており、さまざまなパソコンに接続できる点も特長です。