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SSDのTBWとは? 寿命の目安になる指標の基礎知識

SSDのTBWとは? 寿命の目安になる指標の基礎知識

SSDを購入する際に、容量やデータ転送速度といった数字を確認しているはずです。カタログに書かれている「TBW」という数値を見て、「どういう意味だろう」と疑問に思った方もいるのではないでしょうか。
この記事では、SSDに記載されている「TBW」の基礎知識をご紹介します。

SSDのTBWとは?

TBWは「Total Bytes Written(総書き込みバイト数)」の略で、そのSSDが寿命を迎えるまでに書き込めるデータの総量を示す耐久性の指標です。単位は、通常はTB(テラバイト)で表されます。例えば、「TBW 600TB」と記載のSSDなら、累計600TBの書き込みに耐えられる設計ということです。基本的には、同じ容量帯であれば、TBWの数値が高い製品ほど書き込み可能な回数が多く、寿命が長いといえるでしょう。

では、実際にSSDを使う中で、この寿命の長さはどれくらい意識する必要があるのでしょうか。具体的な数字は用途によって異なりますが、一般的なオフィス作業でパソコンを使用するユーザーの書き込み量は、1日あたり数十GB程度とされています。
仮に、毎日20GBの書き込みを行うと仮定した場合でも、600TBという書き込み量に到達するには80年以上かかる計算です。通常の使用においては、パソコンを買い替えるタイミングまでにTBWの限界に達するケースはほとんどないと考えて良いでしょう。

ただし、パソコンに搭載されているのはSSDだけではありません。SSD以外のパーツの故障やOSのサポート期限切れなど、他にも注意が必要な点は多くあります。
SSDだけ注意するのではなく、他の点も意識しながら、データのバックアップなどの適切な管理を行うことが大切です。

TBWに影響する要素

SSDのTBWは、さまざまな要素に左右される数値です。TBWに影響する要素としては、次の3点が挙げられます。

NANDフラッシュの種類

SSDに使われている「NANDフラッシュメモリ」は、保存方式からSLC・MLC・TLC・QLCといった種類に分けられます。

SLCは1セルに1ビットの情報を保存でき、QLCは1セルに4ビットの情報を保存できます。1セルに格納する情報量が少ないSLCの方が、劣化が進みにくい分TBWは高いです。ただし、コストも上がる傾向にあります。
NANDフラッシュの種類や詳細については、以下の記事も併せてご確認ください。

SSDの容量

SSDの容量も、TBWに影響する要素のひとつです。通常は、容量が大きいほどNANDフラッシュメモリの搭載数も増えます。


さらに、容量が多いほどデータの書き込みが各セルに分散され、特定のセルにだけ負荷がかかる可能性が減るため、寿命が長くなりやすい傾向にあります。

書き込み増幅率

SSDのNANDフラッシュメモリ内に書き込まれるデータは、使用者が保存したデータだけではありません。動画や文書ファイルといったデータ以外にも、SSDの管理データなどをはじめとしたデータが同時に書き込まれています。

この、使用者が保存したいデータを保存するために、実際にはどれくらいの追加作業が必要かを示すのが書き込み増幅率(WAF)です。書き込み増幅率が低いほど、耐久性は高く(寿命が長く)なるといえます。

TBWを超えるとどうなる?

TBWは「この書き込み容量までは規格上の品質を満たす」という保証値で、超えた瞬間にすぐ故障するわけではありません。とはいえ、書き込みができない、保存したデータが破損する、読み取れないなどのリスクは高まるため、TBWを超えたSSDの使用には注意が必要です。

TBWの上限が近づく前に、データのバックアップやSSDの交換(換装)などを済ませておきましょう。
SSDのようなフラッシュメモリは長期間のデータ保存に適しておらず、HDDは物理的な故障に弱いといった形で、ストレージごとにメリット・デメリットがあるため、複数のストレージを組み合わせてバックアップを行うことをおすすめします。

また、ゲームのロードや書類の作成・保存といった一般的な使い方では、TBWの上限を迎える前に、他のパーツの劣化や故障でトラブルが発生する可能性が高いです。
通常は、TBWを使い切ることはほとんどないと考えて良いですが、SSD以外のパーツの故障などに備えて、日頃からバックアップを取るなどの管理を行いましょう。

SSDの交換(換装)についての詳細は、以下の記事も併せてご確認ください。

TBWを調べる方法は?

TBWは、メーカーの製品仕様から確認することができます。使用を始めた後は、フリーソフトやメーカーが提供している管理ツールを使って、これまでに書き込んだデータの総量を調べることも可能です。
ただし、TBWは一定のルールに則って測定されたもので、絶対にこの数字を超えたら壊れるというものではありません。TBWに余裕があるタイミングで故障する可能性がある点には注意しましょう。

また、メーカーや製品によっては公開していない場合もありますが、公開の有無が品質の良しあしを示すものではない点にも留意してください。

TBWは過剰に気にしなくても大丈夫

SSDの商品説明欄などに記載があるTBWは、「SSDが寿命を迎えるまでに書き込めるデータの総量」です。とはいえ、一般的な使い方ではTBWが尽きるよりも先に他の部品が故障したり、OSなどのソフトウェアのサポート期限が終了を迎えたりしてパソコンを買い替える可能性が高くなります。そこまで過剰に気にする必要はありませんが、覚えておくと役に立つでしょう。

また、TBWはあくまでも寿命の目安です。数字に関係なく壊れることはあるため、不具合が見られる時は新しいSSDに換装したり、データのバックアップを取ったりしておきましょう。
バックアップの取り方は、以下の記事も併せてご確認ください。

「TBW」に関連するよくある質問

SSDのTBWとは何ですか?

TBWとは、SSDが寿命を迎えるまでに書き込めるデータの総量を示す耐久性の指標です。例えば、600TBWのSSDであれば、600TBまでは動作に影響を与えずにデータ書き込みを行えることになります。

とはいえ、実際に書き込める容量やSSDの寿命はユーザーの使い方によって変わります。あくまでも寿命の目安として捉えておきましょう。

TBWを超えるとどうなりますか?

TBWはあくまでも耐久性の指標です。データ書き込み量がTBW総量を超えたからといって、すぐにSSDが壊れたり、データが消えたりするわけではありません。

ただし、TBWを超えたSSDはデータが破損したり、データの読み書きができなくなったりする可能性が高くなります。メーカー保証の対象外になる点にも注意が必要です。一般的な使い方であれば、TBWの上限を迎えることはほとんどありませんが、総量を超えると故障のリスクが上がるため、事前にデータのバックアップなどを済ませておくことをおすすめします。

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