古いノートパソコンもSSDに換装すれば快適に!取り付け方と作業前後の注意点

古いノートパソコンを使っていて、そろそろ新しいものに買い替えを検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。もし古いパソコンの内蔵ストレージがHDDや容量の小さいSSDの場合は、新しいSSDに換装(交換)するだけでパソコンの動作をある程度改善できる可能性があります。この記事では、古いノートパソコンのストレージをSSDに換装するメリットや具体的な方法、注意点などをご紹介します。
※この記事は2023/9/22に再編集しました。
目次
- 1.古いノートパソコンの内蔵ストレージをSSDにするメリット
- 2.SSDに換装する際に必要なもの
- 3.ノートパソコンにSSDを取り付ける手順
- 4.内蔵ストレージからSSDに起動ドライブを移す方法
- 5.古いノートパソコンにSSDを取り付ける際の注意点
- 5-1.静電気対策を行う
- 5-2.ストレージを換装できないノートパソコンもある
- 5-3.内蔵ストレージのサイズに注意
- 5-4.SSDの容量は内蔵ストレージより大きいものを選ぶ
- 5-5.新型のパソコンに比べると性能は落ちる
- 6.容量を手軽に増やしたい時は外付けSSDがおすすめ
- 7.スティック型で薄型パソコンにも最適! ロジテックの外付けSSD
- 7-1.USBメモリサイズ SSD 1TB USB3.2 Gen2 読込速度1000MB
- 7-2.type-C type-A 両対応 SSD 1TB USB3.2 Gen2 読込速度1000MB
- 7-3.薄型 スリム スティック型 SSD 1TB type-A SSD 読込速度1000MB
- 7-4.薄型 スリム スティック型 SSD 1TB type-C SSD 読込速度1000MB
- 7-5.iPhone対応 外付け SSD USB Type-A / USB Type-C 両挿し スティック型
- 8.おわりに ノートパソコンの容量不足は外付けSSDで解消しよう
古いノートパソコンの内蔵ストレージをSSDにするメリット
古いノートパソコンのストレージを新しいSSDに換装することで、具体的に何が改善できるのでしょうか。ここでは、パソコンのストレージを新しいSSDに換装するメリットをご紹介します。
パソコンの起動やデータの読み書きの速度が改善する
SSDはフラッシュメモリを使用しているので、磁気ディスクであるHDDよりもデータにアクセスするスピードが速いです。HDDを搭載しているパソコンは、SSDに換装することで、OSやアプリケーションの起動、データの読み書きを高速化できる可能性が高いです。パソコンの起動やデータの読み書き速度に不満がある場合は、SSDに交換してみるのも良いでしょう。
静かで衝撃に強くなる
SSDには物理的な駆動部品がないため、動作中も駆動音が気になりません。同様の理由からHDDよりも衝撃に強いため、持ち運ぶ機会が多いことも考えられるノートパソコンのストレージとして最適です。
ストレージの空き容量を増やせる
現在の内蔵ストレージよりも大容量のSSDに交換することで、空き容量を増やせます。ただし、発売当初よりは価格が下がっているとはいえ、SSDはHDDに比べると容量当たりの価格が高いです。データ転送速度より空き容量を増やしたいという場合は、より大容量のHDDへの換装を視野に入れるのも良いでしょう。
SSDに換装する際に必要なもの
古いノートパソコンのストレージを新しいSSDに換装する際には、道具やソフトを揃えなければいけません。具体的には、以下のものが必要です。
- 内蔵ストレージと同じ規格のSSD
- SSDを装着できる外付けドライブケース
- データクローン用のデータ移行ソフトや機器
- ドライバーなどの工具
内蔵ストレージがHDDのノートパソコンの場合は、通常は2.5インチでSATA接続のSSDが必要です。内蔵SSDを新しいものに換装する場合は、2.5インチ以外にもM.2といった小型サイズのSSDが搭載されている可能性があります。事前にホームページや取扱説明書などで搭載しているストレージの種類を確認しておきましょう。また、ドライバーなどの工具類も、パソコンによって使用するサイズや形状が異なるため注意が必要です。
ノートパソコンにSSDを取り付ける手順
実際にノートパソコンにSSDを取り付けるには、どのような作業が必要になるのでしょうか。ここでは、ノートパソコンにSSDを換装する手順をご紹介します。
内蔵ストレージのデータをSSDに移行する
最初に外付けドライブケースにSSDを装着し、USBケーブルでパソコンと外付けドライブケース(SSD)を接続します。接続したSSDをフォーマット(初期化)してから、データ移行ソフトなどで内蔵ストレージのデータをSSDにクローンしましょう。
ただし、内蔵ストレージのパーティション規格や使用状況によってはクローンを実行できない可能性があります。そのような事態に備え、クローン作業を実行する前にデータのバックアップも取っておくと良いでしょう。
内蔵ストレージを取り出し、SSDに取り換える
クローンが終わり、SSDにデータを移行したら、ノートパソコンの内蔵ストレージを取り出します。ストレージがある場所や取り出し方はパソコンの機種によって異なるため、あらかじめ調べておきましょう。取り出したら、そこに外付けストレージドライブから外したSSDを取り付けます。
パソコンが起動するかどうかを確認する
SSDの装着が完了したら電源を入れ、パソコンが正常に起動するか確認します。稀に、特定のドライバーが動作しないなどのトラブルが起こることも考えられますが、そのような場合はドライバーを更新するなどで対処してみましょう。
内蔵ストレージからSSDに起動ドライブを移す方法
内蔵ストレージから新しいSSDにデータを移す方法は、大きく3つあります。それぞれメリット、デメリットがあるので、用途に適した方法でデータ移行を行いましょう。
クローンソフトを利用する
ストレージの内容をコピーできるクローンソフト(データ移行ソフト)を使う方法です。無料で使えるフリーソフトや有料のものなどさまざまな種類がありますが、SSDにクローンソフトが付属している場合は、それを使うと良いでしょう。具体的な使用方法はソフトによって異なりますが、大まかな流れは以下の通りです。
【クローンソフトを使ったデータ移行の手順】
- クローンソフトをパソコンにインストールする
- 移行先となるSSDを外付けして、ソフトを起動する
- 画面の指示に従い、データのクローンを実行する
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クローン用の機器を使用する
データのコピーに特化した、デュプリケーター(HDD/SSDスタンド)と呼ばれる機器を使用するのもおすすめです。ソフトウェアをインストールする必要がなく、コピー自体も内蔵ストレージと新しいSSDを挿し込んでボタンを押すだけで済みます。ソフトよりデータ移行に時間がかかりにくい点もメリットです。また、外付けストレージとしても活用できるため、パソコンから取り出したストレージを再利用することも可能です。
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OSを再インストールする
内蔵ストレージにあるデータを使わずに、OSを再インストールして起動ドライブを移すこともできます。溜まっていた余計なデータを引き継がずにストレージの換装を行えるのがメリットです。
ただし、設定やアプリのダウンロードはすべてやり直しになるうえ、ユーザーデータのバックアップが必要など、時間や手間がかかります。
【OSを再インストールする手順(Windows10の場合)】
- スタートボタンをクリックし、「Windowsシステムツール」→「コントロールパネル」の順にクリックする
- 「システムとセキュリティ」→「セキュリティとメンテナンス」→「回復」の順にクリックして、「回復ドライブの作成」を選択する
- 「回復ドライブの作成」画面が開くので、「システム ファイルを回復ドライブにバックアップします」にチェックが入っているのを確認して「次へ」をクリックする
- 16GB以上の空き容量があるUSBメモリを接続して「次へ」をクリックする
- 回復ドライブができたらパソコンの電源を切り、内蔵ストレージを取り外してSSDを取り付ける
- 作成した回復ドライブが入ったUSBメモリを接続して、画面の指示に従う
場合によっては、回復ドライブの作成に16GB以上の空き容量を求められる場合があります。容量に余裕のあるものを用意しておきましょう。また、回復ドライブに使用するUSBメモリ内のデータはすべて削除される点にも注意が必要です。
古いノートパソコンにSSDを取り付ける際の注意点
古いパソコンでも動作が改善して容量を増やせるなど、ストレージをSSDに換装するメリットは多く、換装の作業自体も比較的簡単です。しかし、換装作業前にはいくつか確認しておきたい注意点があります。
静電気対策を行う
パソコンは内部に多くの部品を備えた精密機械です。静電気などの影響で故障する恐れがあるため、金属製のドアノブに触れておく、静電気を防止する手袋を着けるといった対策を行ってください。また、作業前に電源ケーブルとバッテリーを外したり、電源ボタンを長押ししてパソコン内部に残った電気を放電したりしておくことも重要です。
ストレージを換装できないノートパソコンもある
ノートパソコンによっては、メーカー独自の規格を採用しているなどの理由から換装ができない製品もあります。SSDへの交換を検討する際にはあらかじめ仕様を確認しましょう。また、換装を行ったパソコンは基本的にメーカー保証を受けられません。保証期間が残っているかどうかについても注意が必要です。
内蔵ストレージのサイズに注意
古いノートパソコンは2.5インチサイズでSATA接続のHDDを搭載しているのが一般的です。しかし、小型のモバイルPCやタブレットPC、非常に古いパソコンなどでは、異なる規格のHDDが内蔵されていることがあります。規格が異なる場合はSSDを取り付けられないため、換装前にHDDの大きさを確認しておくことも重要です。
SSDの容量は内蔵ストレージより大きいものを選ぶ
新しく取り付けるSSDのデータ容量が使用中のHDDやSSDより小さい場合、基本的にはデータのクローンが行えません。パソコンの用途や使用方法などを考慮し、データ容量に余裕のあるSSDを選ぶ必要があります。
新型のパソコンに比べると性能は落ちる
起動速度が上がるとはいっても、新型のパソコンと比較するとやはり性能は劣ります。パソコンによっては接続規格が古いなどの理由で、SSDの性能を発揮しきれないケースも考えられます。性能を少しでも上げたい場合は、SSDの換装と同時にメモリの増設を行うのも手です。ストレージと同時に、メモリスロットの空きも確認しておくと良いでしょう。極端に古くスペックの低いパソコンなどは、買い替えを視野に入れることもおすすめします。
容量を手軽に増やしたい時は外付けSSDがおすすめ
パソコンの性能面には問題がなく、空き容量だけを増やしたい時は、外付けSSDを用意するのもおすすめです。外付けSSDは、ノートパソコンのUSBポートに接続するだけで使用できます。難しい換装作業を行うことなく、容量を手軽に増やすことが可能です。 データの転送速度は商品や使用するUSBポートの規格などによって異なります。データの転送にかかる時間を少しでも短くしたい方は、どれくらいの性能を備えているかも確認しておきましょう。
また、外付けSSDを持ち運んで使うことが多い方は、持ち運びのしやすさに優れたスティック型のSSDを用意してみてはいかがでしょうか。USBメモリのようなコンパクトな形状で、ケーブルレスで使用できるので、取り回しの良さにも優れています。
スティック型で薄型パソコンにも最適! ロジテックの外付けSSD
ロジテックでは、スティック型で持ち運びしやすく、薄型のパソコンにも接続しやすい外付けSSDを取り扱っています。パソコンの容量を手軽に増やしたい方は、ぜひ使用してみてください。
USBメモリサイズ SSD 1TB USB3.2 Gen2 読込速度1000MB
読み込みは最大1,000MB/s、書き込みは最大700MB/sを実現した超小型・軽量のスティック型SSDです。コンパクトながら、大容量のデータも素早く転送することができます。スライドすると端子が出てくるタイプなので、キャップをなくす心配もありません。また、アクリルカバーで本体を覆うことで、手で触れる場所が熱くならないように配慮した設計になっています。
type-C type-A 両対応 SSD 1TB USB3.2 Gen2 読込速度1000MB
読み込み最大1,000MB/s、書き込み最大700MB/sを実現したスティック型SSDです。USB-Type-C(TM)とUSB-A両対応で、USBポートに直挿しで接続できます。変換アダプタやUSBケーブル不要で、さまざまな機器に接続できるのが魅力です。スマホやタブレットからパソコンなど、異なるデバイス間のデータ移行にも適しています。
薄型 スリム スティック型 SSD 1TB type-A SSD 読込速度1000MB
隣のポートに干渉しないスリム設計が魅力の、スティック型SSDです。配線不要でUSBポートに挿し込むだけで使用できます。パソコンはもちろん、USB-Aポートを備えたテレビやPS4/PS5などにも対応します。メタルケースや放熱用シートなど、SSDの熱を効率的に逃がす構造になっている点も特長です。キャップはマグネットタイプで、使用中は本体に取り付けておくことができます。
薄型 スリム スティック型 SSD 1TB type-C SSD 読込速度1000MB
スティック型でコンパクトなサイズのSSDです。スリムな設計で、接続した際に隣のポートに干渉しません。USBポート同士が近いノートパソコンやUSBハブで、USBデバイスを複数接続したい時に最適です。パソコンだけでなく、PS5の拡張ストレージとして使用することも可能です。
iPhone対応 外付け SSD USB Type-A / USB Type-C 両挿し スティック型
iPhoneケースを装着したまま直挿しできるUSB Type-C/A両対応のスティック型SSDです。一般的なステック型SSDに比べUSB-Cコネクタ部分を長くすることでスマホケースを付けたままでも接続することができます。Apple純正ケースの他に、分厚いケースや手帳型のケースでも使うことができます。